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☀ 姉の代わりに巨漢公爵に嫁いだ取り柄のない子爵令嬢は、浄化魔法が開花しました。  作者: 雪*苺
【 約一ヵ月後( 月曜日 )】サブリエル 魔法使いになる??
25/50

⭕ 隷属になった公爵様 2


創生王:ニテンス

「 ──ところで兄上(リィグレーシェド)よ 」


リィグレーシェド

「 はぁ~~~……何(なん)だ? 」


創生王:ニテンス

「 ほんに溜め息が多いの…。

  兄上(リィグレーシェド)は29歳になるのだったな? 」


リィグレーシェド

「 そうだが。

  それがどうかしたのか? 」


創生王:ニテンス

「 いや何(なに)、30歳(アラサー)になろうとする男が実弟より年下の小娘(おなご)に恋心を抱くのは些(いささ)か危ないと思っての。

  サリーが “ ロリコン ” とか言っておったな。

  何(なん)でも “ 性犯罪ギリギリの犯罪者予備軍 ” だとか言っておったわ。

  “ ロリコン ” とやらが何(なん)なのか分からぬか、良(よ)い意味ではない事はボクにも分かるぞ 」


リィグレーシェド

「 …………何(なに)が言いたい? 」


創生王:ニテンス

「 兄上(リィグレーシェド)はサリーを見初めた時は27歳であったな。

  27年間も時間があったのだから、恋愛とやらも人並みに経験しとるのであろう? 」


リィグレーシェド

「 は?

  何(な)故(ぜ)、そんな話になるのか? 」


創生王:ニテンス

「 良(よ)いではないか。

  サリーに告げ口せぬから安心せよ。

  男の女遊びは甲斐性なのだろう?

  “ 不倫は文化だ ” とかほ(・)ざ(・)い(・)て(・)不貞を正当化したクズも居(お)るらしいぞ。

  サリーが言っておった 」


リィグレーシェド

「 エルが…………そんな事を…… 」


創生王:ニテンス

「 サリーは未成年であったし、妾(めかけ)の娘(こ)だった故(ゆえ)、コォールス子爵邸内から出た事もなく、男と言えば父親か使用人達しか知らん身だった筈だ。

  そんなサリーが言うのであるから、陸(ロク)な父親ではなかったのであろうな?

  サリーの母親以外の侍女やメイドにも手を出しては孕ませていたようだしの。

  サリーには使用人の兄姉弟妹(きょうだい)が何(なん)人(にん)か居(お)ったようだ。

  サリー以外は使用人として育ったが、何(なに)故(ゆえ)サリーだけが子爵令嬢として育てられたのかの?

  つつけば何(なに)か出て来(き)そうだの、兄上(リィグレーシェド)よ 」


リィグレーシェド

「 確(たし)かに──。

  エル以外にも使用人の兄姉弟妹(きょうだい)が居(い)るのに、エルだけが子爵令嬢として育てられたのは、何(なん)等(ら)かの理由か事情がありそうだな…。

  エルの母親がマグドワルト大公家(け)の御令嬢──末娘だという事は此方(こちら)の調査で判明している。

 マグドワルト大公家(け)はセントアノル大公家(け)と一悶着あった後(のち)、セントアノル大公から爵位を剥奪されたマグドワルト大公家(け)は、セントアノル大公から謂われもない罪を着せられ、1人残らず全員処刑された──となっている。

 謂われもない罪を着せられ、公開処刑された筈のマグドワルト大公家(け)唯一の生き残りが、エルの母親だった。

 エルの母親が如(い)何(か)にしてセントアノル大公家(け)の手から逃(のが)れたの──、どの様(よう)な経緯を得てコォールス子爵邸に辿り着き、使用人と偽(いつわ)り潜伏していたのか──、コォールス子爵がエルの母親の正体を知った上で匿(かくま)っていたのか──調査中だ 」


創生王:ニテンス

「 ふむ……匿(かくま)う代わりにサリーの(マグドワルト大公)母親(家(け)の元御令嬢)をて(・)ご(・)め(・)た(・)と──。

  コォールス子爵とは恐い物知らずだの。

  それとも唯(ただ)の無知な馬鹿なのかの? 」


リィグレーシェド

「 其(そ)処(こ)迄は──。

  唯(ただ)……エルの母親の正体を知っているなら、“ マグドワルト大公家(け)の元御令嬢である ” という弱味を握った事になる。

  セントアノル大公家(け)から逃(のが)れて生存している事を知っているならば、エルの母親はコォールス子爵から無理難題を命(めい)じられてもお(・)か(・)し(・)く(・)はない。

  セントアノル大公家(け)へエルの母親を突き出せばセントアノル大公から謝礼金を貰えただろうし、功績を評価され爵位も上がったかも知れない。

  それをせずにエルの母親をコォールス子爵邸で使用人として働かせていた。

  妾(めかけ)にしてまで手元に置いていた理由…事情か…… 」


創生王:ニテンス

「 ふむ……コォールス子爵がサリーの母親の正体を知りながら自身の屋敷に置き、使用人として働かせていたのならばコォールス子爵家(け)は一貫の終わりだのう。

  仮にコォールス子爵がサリーの母親の正体を知らぬまま、使用人として働かせていたとしても罪に問われるだろうの。

  セントアノル大公家(け)は、“ 知りませんでした ” が通(つう)じるような貴族ではなかろうて 」


リィグレーシェド

「 そう、だな……。

  セントアノル大公家(け)ならば、コォールス子爵家(け)から領地を没収,爵位を剥奪,拷問で罰(バツ)を与えた後(のち)に犯罪奴隷と落とすぐらいはするだろう… 」


創生王:ニテンス

「 相当な貴族だの、セントアノル大公家(け)と言うのは。

  そんな危険な大公家(け)を野放しにしていて良(よ)いのかの? 」


リィグレーシェド

「 大公家(け)は王族の親族ですから、王族しか罰する事は出来ませんよ。

  領主を亡くしたマグドワルト大公領地は新しく領主となったセントアノル大公家(け)の次男により治められています 」


創生王:ニテンス

「 ふぅん。

  サリーの母親を知る者,サリーの出生を知る者の記憶を改竄する必要があるの。

  サリーが “ マグドワルト大公家(け)の元御令嬢の忘れ形見 ” だとセントアノル大公家(け)に知られるのは拙(まず)いであろう。

  幾(いく)ら兄上(リィグレーシェド)でも公爵位である以上、セントアノル大公家(け)に剣先を向ける訳にはいくまいて 」


リィグレーシェド

「 それはそうだが…… 」


創生王:ニテンス

「 要(よう)はセントアノル大公家(け)の関係者にサリーの母親がマグドワルト大公令嬢だと知られなれば良(よ)いのだろ。

  今は記憶の改竄で十分であろうな。

  サリーに危害を加える為にフォンオスコ公爵領地へ侵入した不届き者は、妖精に任せてしまえば良(よ)いしの 」


リィグレーシェド

「 妖精に任せるとは?

  妖精が何(なに)かをしてくれるのか? 」


創生王:ニテンス

「 妖精は退屈が故(ゆえ)に悪戯をしたがるのだ。

  退屈を解消してやるなら手頃な玩具を与えれば良(よ)い。

  ボロ雑巾になるまで遊ばれたら廃人となるだろうが別に構わんであろう?

  サリーの安全が何(なに)よりも最優先だからの 」


リィグレーシェド

「 それは私も同感です。

  エルは母親の身分を知らないのでしょうか… 」


創生王:ニテンス

「 知らんと思うぞ。

  コォールス子爵邸で働いていた侍女の1人だと思っておる。

  格下の子爵令嬢か男爵令嬢,準男爵令嬢,騎士爵令嬢,平民,奴隷──何(ど)れかの出身ではないかと言っておったな 」


リィグレーシェド

「 奴隷…… 」


創生王:ニテンス

「 うむ。

  『 没落貴族が奴隷落ちする場合もあるのではないか 』と言っておったの。

  『 元貴族の奴隷であれば、読み書き,算術が出来るから貴族に買われてメイドや侍女として買われる事もあるかも知れない 』とも言っておった。

  サリーの母親は美文字を書けたそうだぞ。

  父親から重宝されていたようで度(たび)々(たび)子爵の書斎に呼ばれていたらしいぞ。

  書斎にはベッドが置かれていたらしく、サリー曰(いわ)く『 母親は書斎のベッドの上で繰り広げられる子爵からの辱(はずか)しめに耐えていたのではないか 』と言っておったの 」


リィグレーシェド

「 書斎にベッド……。

  それは有るかも知れないな…… 」


創生王:ニテンス

「 兄上(リィグレーシェド)の書斎にはベッドは置かれてなかったの。

  この際、キングサイズのベッドを置いてみてはどうかの? 」


リィグレーシェド

「 書斎にベッドは必要ない!

  置く気も無い!(////)」


創生王:ニテンス

「 なんじゃ、面白くないの… 」


リィグレーシェド

「 面白がらなくて良(い)い! 」

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