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☀ 姉の代わりに巨漢公爵に嫁いだ取り柄のない子爵令嬢は、浄化魔法が開花しました。  作者: 雪*苺
【 約一ヵ月後( 月曜日 )】サブリエル 魔法使いになる??
22/50

✒ 公爵様の御帰宅 7 / 君は誰だ!?


サブリエル

「 ニティ…… 」


創生王:ニテンス

「 案ずるな、サリー。

  交渉はボクに任せよ 」


サブリエル

「 お願い致します、ニティ 」


創生王:ニテンス

「 サリーはボク(創生王)の眷属となった。

  眷属には、眷属を主(あるじ)とする隷属が必要となる。

  眷属を護(ま)衛(も)る盾となり剣となる者が必要なのだ。

  本来ならば最低でも2名を使役させるのだが──、兄上(リィグレーシェド)程の逸材ならば1人でも充分であろう。

  剣として盾としても、サリーを安心して任せられる。

  兄上(リィグレーシェド)とサリーは夫婦であるし、サリーも見ず知らずの異性に護(ま)衛(も)られるよりは幾分かマシであろう。

  ボクなりの配慮だ 」


リィグレーシェド

「 “ 私のサブリエル ” に異性の護(ご)衛(えい)が…… 」


創生王:ニテンス

「 うむ。

  兄上(リィグレーシェド)がサリーの隷属となる事を拒むのならば、兄上(リィグレーシェド)以外の異性を2名、サリーの隷属とし護(ご)衛(えい)させる事になるな。

  朝 ~ 夜までベッタリと護(ご)衛(えい)してもらう事になるが構わんかの? 」


サブリエル

「 ニティ、私の護(ご)衛(えい)は同(どう)性(せい)はい(・)け(・)な(・)い(・)の(・)? 」


創生王:ニテンス

「 サリーよ、女は何(い)時(つ)しか母親となる者だ。

  母親となれば、己(おの)が認め,忠誠を誓い,忠義を尽くす主(あるじ)よりも我が子を優先せねばならん者なのだ。

  我が子を慈(いつく)しみ,我が子へ愛情を注(そそ)ぎ、我が子と信頼関係を育(はぐく)み、降り掛かる危険から我が子を守らねばならぬ役目がある。

  我が子を守れるのは常に子供の身近に居(お)る母親しか出来ぬ事だ。

  己(おの)が我が子を赤の他人へ預け、我が子を蔑(ないがし)ろにし、我が子に寂しさや孤独感を抱(いだ)かせながら、己(おの)が主(あるじ)に忠義を尽くすような母親等(など)、母親に非(あら)ず!!

  我が子を邪魔者扱いし、子育てを放棄する母親への罰(バツ)は厳しいものだ。

  我が子を〈 大(信)陸(仰)神(神) 〉から取り上げられたとしても〈 大(信)陸(仰)神(神) 〉へ文句を言う資格は無い!!

 〈 大(信)陸(仰)神(神) 〉を恨み、罵倒し、責める資格も無い!!

  嘆(なげ)き悲しむより、己(おのれ)の犯した過(あやま)ちと向き合い、悔い改め、一生涯後悔に暮れながら生きるのだ。

  母胎に命(いのち)が宿(やど)った時点で、女は母親となる。

  子供を産めば、子供に対する義務と責任と使命を背負い役目を母親として果たさねばならぬ。

  子供と母親の仲を引き裂いてはならんし、子供から母親を奪ってはならぬのだ。

  それだけ子供にとって母親という存在が大切であり必要不可欠なのだ。

  母となる女は護(ご)衛(えい)には向かん 」 


サブリエル

「 ニティ、貴族の母親は産まれた子供を乳母に預けますし、子育ても丸投げするものよ。

  平民だって子供を預けたり、家に残して共働きをしないと生活が苦しくて生きていけないの。

  一家が路頭に迷わない為には子育てに時間を割(さ)く余裕はないの。

  この時代ではニティの言う事は夢物語だわ……。

  ねぇニティ、母親になる前の独身女性ではい(・)け(・)な(・)い(・)の(・)? 」


創生王:ニテンス

「 サリーよ、女は与えられた役目より、恋愛とやらに現(うつつ)を抜かし易いのだ。

  感情を優先して役目を疎(おろそ)かにするであろう。

  女は感情の起(き)伏(ふく)が激しく、私情を挟み易い。

  身命をとして主(あるじ)を護(ご)衛(えい)するには力不足なのだ。

  護(ご)衛(えい)とは、赤の他人である主(あるじ)の為に己(おのれ)を捧げ、自(みずか)らの身体(からだ)と命(いのち)を張らねばならぬ。

  危険が伴うが故(ゆえ)に子供を産めぬ身体(からだ)となる場合もあるのだ。

  女には身体(からだ)と命(いのち)を張らねばならぬ護(ご)衛(えい)は務まらぬ。

  女が己(おのれ)の身体(からだ)と命(いのち)を捧げて守る者は、世界に我が子のみ。

  〈 大(信)陸(仰)神(神) 〉への信仰心が強く高いサリーならば、“ 分からぬ ” とは言うまい? 」


サブリエル

「 ニティの言う事は分かります。

  分かりますけれど!

  恋愛に現(うつつ)を抜かすのは男性も同じですわ!

  男性だって、感情に流されて仕事に私情を挟む事は多少なりとも有りますわ!

  “ 女性だけ ” みたいな言い方をしないでください!

  確かに騎士であっても護(ご)衛(えい)であっても、身体(からだ)や命(いのち)を張らねばならない危険を伴(ともな)う役目である事は重(じゅう)々(じゅう)承知はしています。

  だからと言って、“ 女性だから ” という理由で挑戦する機会(チャンス)を奪うような事を言わないでください!!

  “ 力不足 ” とか “ 向かない ” とか “ 務まらない ” とか決め付けないでください!

  女性にだって、矜持があります!

  信念だってあります!!

  男性に負けない責任感も正義感も持っています!!

  女性だって、やる時は殺(や)るんです!! 」


創生王:ニテンス

「 サ、サリー…………殺(や)ってはならんぞ… 」


サブリエル

「 あっ──?!

  す、すみませんっ(////)

  私ったら…………今のは言葉の綾(あや)です(////)」


創生王:ニテンス

「 よ、良(よ)いのだ……サリー。

  許す故(ゆえ)、落ち込むでないぞ?

  ボクも言い過ぎたのであろう?

  済まなんだな… 」


 ニテンス(創生王)様がオロオロしているみたいです。

 きっと「 殺(や)ります! 」発言が悪かったのね……。

 うぅ~~~~どうして肝心な所で言い間違えてしまったのかしら……。

 恥ずかしいわ~~(////)

 今が正(まさ)に “ 穴があったら入りたい ” 状況だわぁ~~(////)


リィグレーシェド

「 サブリエルは女性の護(ご)衛(えい)が良(よ)いのですか? 」


サブリエル

「 えっ?

  あ……済みません(////)

  私ったら……ムキになってしまいましたわ(////)

  …………リグ様は今でも十分に御忙しい身ですわ。

  私の隷属になってしまったら今まで以上に多忙になってしまいますわよね?

  リグ様には、これ以上の負担を掛けるわけにはいきませんわ… 」


リィグレーシェド

「 サブリエル……。

  私の身を案じて他(ほか)の者を護(ご)衛(えい)──いえ、隷属するつもりですか? 」


サブリエル

「 えぇと…………私は………………リグ様が良(い)いです(////)

  リグ様が嫌(いや)でなければ…………リグ様に護(こ)衛(えい)……としてでも構わないので傍(そば)に居(い)てほしい……ですわ…(////)」


 そうしないと、フォンオスコ公爵領地が大変な事になっちゃいますし、フォンオスコ公爵領民が餓死して飢え死にしちゃいますからね!!

 背に腹は変えられませんよね?

 私が1人、巨漢デブゴンの──いえ、リィグレーシェド様の犠牲者となる事でフォンオスコ公爵領地とフォンオスコ公爵領民の希望に満ちた明日(あした)を約束されるなら、涙を飲んで私は生け贄に──、人身御供となりますよっ!!

 私は腐っても一応は公爵婦人ですからね!

 自己犠牲精神なんて大っ嫌(きら)いですけど──、覚悟を決めて決意をした自分を褒め称えたいですぅ~~~~!!


サブリエル

「 ──あくまでも、リグ様が嫌(いや)でなければですわ!

  私はリグ様の想いを尊重したいですわ…!! 」


 あらら?

 この台詞は拙(まず)くないですか??

 此(こ)処(こ)でリィグレーシェド様が私の隷属になる事を拒まれて、「 じゃあ、御言葉に甘えて他(ほか)の者を護(ご)衛(えい)に── 」なんて言われたりしたら、フォンオスコ公爵領地とフォンオスコ公爵領民に希望に溢れたら明日(あした)ではなくて、絶望の明日(あした)が「 おはよう 」する事になるのでは??

 こ、これは拙(まず)いかも知れませんわ!

 言葉を間違えてしまったかも知れません!!

 引いたら駄目だったのかも……。

 押すべきでした?

 グイグイ,ガンガンと押すべきだったのでは~~~~??

 ど……どうしましょう…。

 どうしたら良(い)いのかしら……。


リィグレーシェド

「 ──サブリエルの想いは分かりました。

  サブリエルの護(ご)衛(えい)を他(ほか)の誰かに任せるつもりはありません。

  私は自(みずか)ら望んでサブリエルの隷属となります 」


サブリエル

「 ──えっ?!

  あの──、良(い)いんですか?

  本(ほん)当(とう)に良(い)いんですか??

  間違いなく今よりも御多忙になってしまいますわ!

  お身体(からだ)は大事なのでしょうか? 」


リィグレーシェド

「 大丈夫です、サブリエル。

  私はサブリエルを護(ま)衛(も)る剣と盾になりたいのです。

  サブリエルと過ごせるなら喜んで隷属となります 」


サブリエル

「 リグ様…………、有(あ)り難(がと)う御座います(////)

  嬉しいですわ♥️ 」


 フォンオスコ公爵領地とフォンオスコ公爵領民の明日(あした)からは絶望から守られましたけど、私が明日(あした)から死んじゃいますね~~~~。

 明日(あした)から毎日、巨漢デブゴンと四六時中一緒に過ごさないといけないんですよ?

 ストレス死……しちゃわないでしょうか??


創生王:ニテンス

「 良(よ)かったではないか、サリー。

  これで領地も領民も命拾いしたの! 」


サブリエル

「 ちょっ──、ニティ!?

  何(なん)で今、此(こ)処(こ)で言っちゃうんですか! 」


創生王:ニテンス

「 めでたい事であるからに決まっておるだろう!

  兄上(リィグレーシェド)の気が変わらぬ内に隷属契約を済ませてしまうぞ 」


 嬉しそうに言ったニテンス(創生王)様は、リィグレーシェド様と私に向かって、呪文……みたいなのを唱え始めました。

 聞いた事のない発音です。

 大陸(シピアンドダレ)語ではないようですね。

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