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楽しい毎日を送るために  作者: 恵美乃海
3/11

プラトン哲学と老荘思想の一口解釈 ニーチェと論語も少しだけ登場

 すみません。第二回のラストで、次回は何を書くか予告したのですが、別のことを書きます。哲学と、それから少し宗教について。


 哲学、宗教というものに関心を持たれている方というのは少数なのかな、と思います。

 そういうのは、胡散臭いと思われるかもしれません。


 特に観念的な哲学や、超常的な宗教というものは、ユートピアと同様、考えても仕方のないこと。深入りすると、かえって害毒になると思います。


 が、それだけに、そういう考え方に対して免疫を付けておく、という言う意味でさわりだけでも知っておくことは、無意味なことではないと思います。


 観念的な哲学ということでは、プラトン。

プラトニズムです。理想主義と訳されるようです。


 プラトンは、理想、そして精神に重きを置きました。

 プラトニックラブは、肉欲的な行為を伴わない精神的な愛ということになるわけです。


 そして、理想、完全といったものにつながるイデアという概念を、プラトンは唱えました。


 この現象世界は不完全な世界。世界の本質はイデアにあり。

 だそうです。


 だからどうした。


 はい、もうこれでいいでしょう。



 次に老荘思想について記述します。


 これについては、既に単発で、本サイトに単独で投稿済なのですが、そのままここにコピペするには、不要な記述が多いので、それを除いて、まあここまでは良いかなと思える箇所をコピペします。元々は、相当以前に書いた文章です。



 高校時代に哲学、思想に興味を持った。

 だが高校時代に読んだ哲学書は、 新潮文庫の「ツァラトゥストラかく語りき」だけだった。


 そのとき読んだのは、「超人」ということばに惹かれただけのことであり、またやはり高校時代にリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラかく語りき」を聴き(編曲されたものであったと思う)、えらく感激し、私が買った最初のレコードとなった。

「俺は、最も感激した本と音楽が同じだ」などと悦にも入っていた。


 が、音楽はともかく、本については、その時点では「超人」ということばを カッコイイと思っていただけで、ニーチェの思想が理解できていたわけではない 。

(今も「超人」と「永劫回帰」以外はよく分からないし、この2つについても本当に 理解できているのかどうかは、専門家にこのサイト上にある ニーチェに関して書いた文章を読んで判断してもらうしかないが・・・)  


 高校時代は、とにかく、

「宇宙という限界を超えたもの:「超宇宙」

 と、

 神を 超えたもの :「超神」

 について思考をめぐらした。


 そして「俺はすごいことを考えているんだ」と悦に入っていた。


 さて、大学に入学して初めてそういう関連の本で読んだのは「荘子」だった。そして、私の人生を振り返ってみたとき、このことは、さらに失敗を重ねることになったと思う。  


 荘子さらに老子を含めて、老荘思想のエッセンスとなる思想は 「万物斉同」と「無為自然」。  


 この世界には何の区別もない、優劣、美醜、善悪の別などは人間が 勝手に計らった相対的な価値観であり、絶対的なもの「道:タオ」においては、 そのような 相対的な価値観など何の意味もない。


 人間が積極的に何かを成す、というのは無意味なこと。自らは何も成さずただ あるがままの 自然に任せよ。


 たしかに、すごい思想と思う。だけど

「それを言っちゃあ、おしまいよ」という思想でもあろう。  


 さて、18歳でそういう思想にふれ、それにかぶれて仕舞ったら、どんな人間 が出来上がるだろうか。

 もともと誇大妄想癖があった少年だ。


「この宇宙も、この世界もちっぽけなもの」


「これまでこの世界にあったどんな思想も、どんな出来事も それを超えたものの前ではくだらないこと」


 こうして、今ここにある世界を、基本的には蔑視してみる、という馬鹿が出来上がってしまった。  


 馬鹿は死ななきゃ直らない。


 初老とよばれる年齢(40歳)を前にして、やっとその馬鹿さ加減に気がついただけまだまし、

 と自分をなぐさめたいが、いずれにしてもきちんとした思想が確立する前に「老荘」を読むのは危険なことだ。


 若者は先ず、「論語」を読むべし。


 ・巧言令色少なし仁 

 ・我、怪力乱神を語らず 

 ・述べて作らず

 ・君子は窮すれども乱れず。


 うーん、素敵だわ、孔子様。


「老荘」は、実生活に疲れたとき、宇宙や大自然のことを考えて 気分転換をはかる、それと同様な使い方をすれば有効であろう。

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