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プロローグ9

 すると…


「…あなた」


「ふぁっ!?えっ…俺ですか?」


「はい。あなた以外に誰が?」


 その女の人がこっちに近づいて声をかけてきやがった…。前とは違って責任者に怒られるような仕事じゃないから、声をかけられようとも問題はないが…。


 とりあえず話だけ聞くか。


「あのー…どのようなご用件でしょうか?当店のケーキでしたらこの先の…」


「いえ。ケーキには興味はありません。あなたに関して2、3質問があります」


「はぁ…」


 …なんだよそれ。めちゃくちゃ怖いんですけど。見ず知らずの女の人から質問って…。


 しっかし…こうしてみると結構綺麗なやつだな。目鼻は整っている。恥じらいはないが凛々しさがある。青い瞳にほんの少し小さな唇…。どこぞの令嬢かと思うほどだ。


「では…まず一つ。なぜこのクエストを選びましたか?」


「えっ?それってなに?なんか試されて…」


「お答えください」


 うわぁ…有無を言わさぬ迫力。まぁ…さらっと答えたほうがいいか。


「いや…クエスト表を見たんだよ。えーと…酒場にあるあの…」


「そうですか。しかしよく見つけましたね」


「ん?それはどういう…」


「あのクエスト表は期限30分だけ貼り出されたものです。知りませんでしたか?」


 あー…そうなのか。気がついたら外されてたから気にはなってたんだよなー。

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