34/115
15 グラムの初仕事(2)
「ちょっと待って!読み終わったって…それ100ページ以上はあるはずよ!確かにまだ初級レベルの教本だけど…レール文字はそれでも難易度が高いのに…」
「そっ…そうなんですか?まぁ…ちょっと疲れましたけど…」
そういやミシェルさんには『速読』と『記憶』のことは言ってなかったな。端から見たらただ本をめくってるようにしか見えないか…。
まぁ一応この本の内容は頭に入ってるんだが…。俺の言葉を聞いても半信半疑なミシェルさんは、すぐに俺の置いた教本を手に取り試すように問題を出してくる。
「グラム君…レール文字における3つの原則は?」
「あー…一つの文章は6文字以内、動詞は文章の最後に置く、名詞を3つ以上使わない…でしたっけ?」
「…それじゃあ…『レール文字は世界ではまだ一般的に知られていない』…これをレール文字で話してみて」
「あー…それなら…」
この後…俺はミシェルさんから数々の問題を出された。なかなかに難しそうだったが、そのほとんどが教本を読めばわかるものばかり。
当然俺は全ての問題に答えることができた。




