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5 拠点へ案内されて(5)
「…何か?」
「あっ…いや…あんたがめちゃくちゃスゲーな~…とか思ったり…」
「だとしても私のことを『総帥』等と呼ばないようにしてください。極めて不快ですので」
「えっ…でも周りのやつは…」
「ビジネスの場では名前で呼びなさい」
ひぇー…かなり怒ってるな。周りのやつらは別にからかっているようじゃないが、それでも女からすれば気分悪いのかね…。
とはいえ、俺はこいつの名前知らねぇんだよな。聞いとかねーと。
「あー…あんたの名前は…」
「本名を教えるつもりはありません。アリアとでも呼んでください」
「アリア…さん…」
アリア…ね。まぁ妙に長くないし呼びやすいし悪くはないか。ついでだ。ちょっと聞いてみるか。
「ここのやつらからしたらアリア…さんは有名なあれとか?」
「…あまりそういう話は避けたいですね」
「まぁ…少し知りたいな~…とか…」
「…一応この一帯を取り仕切ることになっています。もっとも私だけではありませんが」
「…ほぁ?」
「明確な人数は言いませんが私があと数人いるとお思いください」
嘘だろ…。アリアさんみたいな奴が他にもいるの?




