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エピローグ 加島
加島力人は苦手な勉学に励みながら、実技で着実に良い成績を収めている。暫定的なランキングで学年一位を獲得しているが、今でも火炎放射器のローンは完済出来ていない。
本人の見立てでは一年目の間に完済出来るようになるらしく、模擬戦闘で優秀な成績を収めて報酬を稼ぐ毎日を送っている。人を委縮させる見た目にも関わらず、持ち前の人柄の良さで、周囲からかなりの人望を集めていた。
「加島さーん! 今日は俺と手合せしてくれませんか?」
「おう、いいとも! だが、俺の炎はかなり熱いぜ?」
「はい! むしろそれが良いって言うか……俺を熱く燃やして欲しいんです!!」
「ハッ、おもしれえ冗談だな…………え、本気? いやちょっと待て、俺は別にそっちの気がある訳じゃ…………ハルカ―ッ!! 里桜―ッ!! たすけてくれえええい!!」




