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黒幕を追い詰めるのは

 私に襲い掛かろうとした男達は()()()()()()()()()()()()()()()()


「な……なっ……な!!!!」


 突然の出来事に帆見さんは身体を振るわせて言葉を詰まらせていた。


「……あのさ。何故()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と思ったの?」




 本当は担任に相談する筈が、偶々帰宅しようとした生徒会メンバー全員とバッタリ会い、奪い取られる様に手紙を取られた。その後は彼ら主導の元今回の捕縛劇となった訳だ。

 会長達の実家のお陰で警察のお偉いさん達もかなり真剣に頑張ってくれたみたいた。と言うか此処に来る前にニュースサイトで帆見さんの会社が、横領やら賄賂やらで家宅捜索されている。……帆見さんスマホ切っていたのかな?


「やぁ満野。ナイス投球」

「と言うかあの苦しみ方、その防犯ボール合法なの?」

「一応合法ですよ。防犯会社の科学部に在籍している知人の監修の元、市販の物よりも幾らか強めに……」

「それは合法とは言わない」


 和やかに話をしている私達に、取り押さえられた帆見さんは驚愕の表情をしていた。


「ど、どうして!! どうして皆そいつと仲良くしているんだ!! そいつは私達を引き裂いた悪魔だぞ!?」

「……何言っているんだ」


 会長は、会長達は今まで見た事がない様な嫌悪と怒りを含んだ形相を作った。


「誰が貴方の事を愛していますか」

「お義兄様が私を見る目や身体に触る手がどれ程悍ましかった事か分かります?」

「よくもまぁ、お父様やお母様を殺しただけではなく、何の罪もない使用人達全員殺した分際で愛を語るなんて片腹痛いわ!」

「私の当時の婚約者候補達を暗殺したのは殿下ではありませんか? だから仕方がなく嫁いだのに。戦争と言っても王家に忠誠心の一つもない兵士や国民達は碌に抵抗せず、無血開城になったのをお忘れになりましたか?」



 ……イケメンの生徒会の皆さんがオネエの様に女性らしい言葉を言うのには、この際目を瞑ろう。取り敢えず言いたい事は一つ


 さっきの帆見さんの話全然違うじゃん!! 後半の二人に至っては帆見さん人殺しじゃん!! 何処をどう考えたら愛されていると思ったの!?


「取り敢えず()()が言う事は一つ」


「「「「アンタなんてぶち殺したい位大っ嫌い!!!!」」」」


 その言葉に帆見さんはあっけなく崩れた。


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