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『ヴィヴィア』との面談

3/23 本文に少し変更しました。

「まぁ自分で言うのもなんだけど、私って結構正義感の強い女だと思うの。

 いや、『正義感』と言うよりか『理不尽』がただ単に嫌いだっただけね。だから少しでも理不尽を断とうと自分なりに行動して無くし続けたら、何でか死後に『()()』として祀られる様になってたの。


 先輩の神様曰く、私みたいに只の人が生前の行いや死後の人々の信仰によって神様になる人間は少なくないみたい。しかも私自身知らなかったけど、どうやら私何度も転生してその度に凄い功績を立てちゃって……それこそ国の根本を変える様な事をやってて。

 転生する度にそんな事をするから人間から神様になった場合、普通は下級クラスになる筈が、私の場合行き成り上級クラスの神様になっていたのよ」



 そんな話を()()()()()()()()()()聞かされる私。


「はぁ。その、ヴィヴィアさんの様な凄い神様が、何故一端の人間風情である私の元へ?」

 夢の世界は真っ白で私とヴィヴィアの二人だけだった。


 ヴィヴィアの容姿は私がもう少し大人になればこうなるのではないかと思う程私に良く似ていた。何と言うか別人と言うよりも『未来から来た』と言えばすんなりと信じられる程にそっくりだった。


「貴女ずっと思ってたんじゃあない。『何で私とこの人はこんなに容姿がそっくりなんだろう』て。理由は()()()()0().()1()()()()()()()()()()からよ」

「はぁ……?」







 これは小さい頃に母から聞いた話だが、まだ私が母のお腹の中にいた頃に交通事故にあった。

 母の方は無事だったが、事故によって予定日よりもかなり早く私が産まれてしまった。かなりの未熟児で医者から『覚悟した方が良い』と言われる程だった。

 しかし奇跡が起き、峠を超えるとその後は段々と元気になった。その後は健康優良児として今日まで至る。


「本当は貴女はあのまま天に召される筈だった。だけど偶々あまりにも貴女の両親が嘆き悲しんでいた姿を私が見つけてあまりにも可哀想だから助けようと思ったの。私の魂の0,1%を貴女に移植した訳」

「だから私の容姿がヴィヴィアさんにそっくりだったのですね」

「それは違うわ。貴女達で言えば臓器移植みたいなもの。魂を他人から移植しても移植者が提供者の魂に影響される様な事はないわ。せいぜい移植者が夢で提供者の記憶の一部を見る程度ね」



 ヴィヴィアの説明に納得し、心からホッとした。

 魂を移植されたと聞いて『私』は本当に『私』なのか? と哲学者的思想に陥ったがヴィヴィアの分かりやすい説明に不安が無くなった。


「どうして私の夢の中に現れたのです? 魂を移植した私を気に掛けて?」

「それもあるけど、ちょっと貴女に謝らなければならない事があるのよ」

「はいっ?」




 ヴィヴィアによると、ヴィヴィアは四回程とある男のせいで不幸になる筈だった女性達を助けた事があった。しかも一度の人生ではなく四回の人生で、不幸にさせる男と言うのか同じ男らしいのだ。

 無論ヴィヴィアは転生する度に記憶を引き継いでいたと言う訳ではないので全くの偶然である。


 ただ、その男は今世(私の時代)に四回の記憶を全て思い出し、逆恨みを募りに募らせていた。そんな時にヴィヴィアそっくりの少女と出会い、その少女をヴィヴィアの生まれ変わりと信じた男は復讐する事を決意した訳だ。


「えっ? 私とばっちりじゃないですか!!」

「本当にごめん。正直他の神様も今回の件は前例のないケースだからてんやわんやな状態なのよ。同じ前世の世界を生きた人間同士が出会った場合、稀に前世の記憶を思い出すケースがあるけど、まさか憎い相手の顔がそっくりな赤の他人の顔を見て思い出す事なんてなかったのよ」

「それって私がヴィヴィアさんの魂を移植したからですか?」

「いいえ。……可能性はないとは言えないけど、私以外も何件も移植手術しているケースがある。知識人の中には『あまりにもヴィヴィアの恨みが強すぎたから』て意見がでているけど」


 だからって顔がそっくりなだけの赤の他人である私に復讐されるなんて理不尽極まりない。どうすれば良いのだろう?


「貴女は何もしなくてはいいわ。貴女の思う侭に生きればきっと災厄は祓われる」

「何故そんな事が言えるのです?」

「だって貴女は『私』そっくりだもの。うっかり神様に成っちゃう程の事をやっちゃった『私』に」


 可愛くウィンクするヴィヴィアに呆れる私だが、段々と意識が遠のいてゆく。









「ああ。そろそろ夢から覚める時間ね。最後に言っとくけど、前世の記憶を持って生まれ変わりをする人間は例外なく()()()()()()()()()()から、私に逆恨みする男はそっちでは()()になっているからそこだけは気を付けてね~」




 確かに夢から覚める前にその言葉だけはハッキリと覚えていた。

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