02片思い・2
少し笑うとまた先生に怒られた。
放課後私が日誌を書いていると、
「お前、勉強が分からなかったのか?」
と言う声が聞こえたので上を向くと
そこに拓君がいた・・・。
「教えてやるよ」
30分後
「ありがとう分かりやすかった」
「いえいえ。」
「じゃあな」
拓君はそう言って帰ってしまった。
グラウンドの方に目をやると
拓君がマドンナと話しをしていた。
私は、手に持っていたシャーペンを
落としてしまった。
マドンナと話している時の
拓君の顔が少し赤い気がした。
やっぱり私の片思いなんだなーと
改めて実感させられた。
すると急に涙が出てきた。
そこに蘭が入ってきた。
「麻奈美」
私の涙は、止まらなかった。
蘭は、私の涙が止まるまで
ずっとそばに居てくれた。
これは、自業自得て言うのかな・・・。
告白をしなかった私が
悪いんだ・・・。
蘭がせかっく私の背中を、押してくれたのに・・・。
「麻奈美・・落ち着いた?」
「うん」
ポン。蘭が私の肩に、手を置いた。
「明日告白しよう」
「え?」
「何もしないよりましだよ?」
そりゃ・・・・。
「ね!!」
私は、また泣いてしまった。
「私も一緒に行くからね・・・」
こくん・・・
私は泣きながらうなずいた・・・・。
明日で私の恋は、終わるんだ・・・。
明日で私の恋は・・・・。
次の日
マドンナと拓君が一緒に登校しているのを
見た。でも大丈夫。
今日で終わりなんだから・・・。
「拓君!!おはよう」
私は思い切って声をかけた。