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巫女姫と魔法の暗殺人形(仮)  作者: 榊 唯月
桜舞う季節
9/50

教えて! 土御門先生

「さて、『教えて! 土御門先生』の時間だ」


「ここではリスナー達の疑問に答えるぞ〜」


「めんどくさいからさっさとやろう」


「ラジオネーム『フランス出身らしい怪盗』さんからの質問だ」


「『ぶっちゃけ凰璃学園ってどこにあるんですか?』」


「いい質問だ。ただ、予告状を送り付けるとかはするなよ」


「えー、東京西部だな、簡単に言うと。住所はそこになってるから、郵便物を送りたいならそう書けば届く。正確にはそこの敷地とを空間魔法でつなげてるがな。実際は空に浮かんでいる人工島アーティフィシャル・フロートにある。まあつまり、住所は東京西部で、そこにある転移門ポルタを使って移動できる。が、本当はぷかぷか空に浮いてるんだ。一般人(ノーマル)には見えないよう魔法がかかっているしな。空間魔法の原理については参考書でも読んどけ」


「なんで浮かんでるかは諸説あるが、まあ他国の魔法学校も地中にあったり水中にあったりするからな。そこまで不思議なことでもないだろう」


「実際は国から県レベルの扱いを受けている。学園長は知事レベルの権力だな。他にも、学園内では日本国憲法より校則を優先していたりもするな。一種の治外法権が認められてるんだ」


「割りと政治の中枢ちゅうすうに魔術師やら陰陽師がいるからなあ。影響力の高い偶像(アイドル)にも魔術師は多いし。国家防衛のためにも、魔術師を育てる事は大切だ。まあ、という訳で凰璃学園は優遇されてんだな」


「はい、次。ラジオネーム『不死身の怪物(笑)』さんからの質問だ」


「『陰陽寮ってどんな職場なんですか?』」


「いやお前、討伐される側なのにいいのかその質問……?」


「陰陽寮は、防衛省の下部組織、という事になっている。庁の扱いだから、陰陽庁と呼ぶ者が多いな。まあつまり、所属する陰陽師たちは公務員だ、一応」


「一番トップの陰陽頭おんようのかみは、私の血縁上の祖父、土御門家当主がつとめている。一応、代々土御門家当主が勤めているな、古くから。ちなみに、先祖であるかの有名な安倍晴明は陰陽頭をやっていない。よく勘違いされるんだけどな。実際、位階は陰陽頭より高かったんだが……」


「1870年に一度解散されたが、実際は水面下で未だ動いてたんだな。戦時中には敵国を呪ったりしてたぞ。正式にまた復活したのは戦後のことだ。だから意外と歴史が浅いんだ、今の陰陽寮は」


「とりあえずの仕事としては、こよみの作成、日本国の時空の管理、占星術、国内での魔的問題の解決といったところか。最近は妖魔の多発により忙しいらしいな」


「こんなもんか? 疲れたから今日はこれでおしまいだ」


「解散」





 治外法権とは

 ある国の領土に居ながらその国の法律・統治権の支配を受けない特権だ。まあ日本国の空中だしな。

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