焼き払われる命
初投稿になります。いろいろと拙い部分が御座いますが気長に観ていただければ幸いと思います。また、小説内には人や生物の「死」関わる部分が出てくる場合が御座いますのでご了承くださいませ。
とある田舎の町並み、少し外れれば富士の樹海も真っ青な森林地帯が延々と連なる山奥のさらに奥深く一人の豪気な少年がいた。
少年の名は「ヤマト」
彼は極普通の少年だった。
昨年、村は一体のブラックドラゴンにより壊滅の危機を迎えてしまっていた。。。。
「やめろ!にげるんだ!」
村人のひとりが叫ぶ。
しかし、そこには逃げる場所などは在るはずもなくただ、ブラックドラゴンの撒き散らすヘルブレスに燃やし尽くされるばかりだった。
「蒼きもの、紅きもの、盟約の誓いによりて我に力をかさん、時の番人によりて我が手に荒ぶる雷の雷光を示せ!」
ヤマトが盟約の唱を唱うとその手に光が満ち始める。
「ボルテック・クエイク(雷鳴の雄叫び)!」
其の声に応えるように雷雲が立ち込めドラゴンの頭上に集まりだした。
ヤマトがその拳を地面に突き立てると光がドラゴンに向かい出す。
そして、その光がドラゴンに達した瞬間、ドラゴンの頭上に立ち込めていた雷雲から一筋の雷光がドラゴン目掛け落ちた。
その威力は辺りにいた村人達もおどろくほど大きな衝撃と爆風を撒き散らしていった。
ドラゴンが雄叫びをあげる。
まるで、地獄の住人であるドラゴンがその身を地獄の業火で焼き尽くされんばかりの悲鳴とも怒号ともとれる叫び声だった。