またもやお部屋に入れない(T_T)
外だった〜。
なんで外なんだろと思いながら一旦ドアを閉めた。
大声出したからか、他のお客さんが何事かと見るし、お店のお兄さんもこちらへやって来るくのが見えた。
「お客さん、何事ですか?」
「はぁ、ドアを開けたら外だったんですよぉ〜〜」
「はい〜〜↑↑?何言ってるんすかぁ。外の訳ないでしょ」
「そう思いますよねぇ。お兄さん開けてみてくださいよ〜〜。」
「外の訳ない」と言うと同時にドアを開けると
「え〜〜〜。なんじゃこりゃあ〜〜〜」
一旦ドア閉めて、又ソロリと開けた。
除くようにお兄さんが見たらやっぱり外だった。
「あ〜……外ですねぇ」
と力無く言うお兄さん。
「やっぱり外ですよねぇ」
と落ち込む美結。お兄さんは、
「ちょっと店長に来てもらうっす。」
とバッグヤードに向かった。
もう一度美結はドアを開けた。
「うん!!外!!」
パカパカ開け閉めして、
“なんで私が開けるところばかり外なんだ〜。なんか私がしたの〜〜?私ってばドア開けただけじゃん!!私なんにもしてないじゃん”
と美結のせいじゃないよと思いながら先程貰った名刺を思い出したところ、バッグヤードから店長と思われる人と先程のお兄さんが戻って来た。
「店長!!ここっす。ここっす。この部屋っす。」
「お客様、どうされましたか?」
「…………いやぁ~。受付して部屋のドアを開けたら外だったんですよぉ〜〜。」
「…………お客様。大変申し訳ございませんが、そんな事あり得ないですよ。」
「店長、店長。まずは開けて見ると分かるっすよ〜〜」
「店長さん、開けてみてください。開けたら分かります!!」
「そんなに言うなら開けますが」
パカッとドアを開けたら、
「外……ですねぇ」
パタンとドアを閉め、
「えっ!?どうして、あぎぁ〜。なんなんだあ〜〜〜」
「ホントなんなんだぁですよねぇ〜」
「お客様、何をされたんですか?何かされたからこんな事になってるんですよね」
と、一方的に怒られた。
「私は受付してそのまま部屋に入ろうとしただけです」
「部屋に入るだけではこんな事にならないですよね!?」
「でも……」
「店長、このお客さん、ホント受付終わってすぐに部屋入ろうとしたッスよ。そんで大きな声出したから、お客さんなんにもしてないっすよ」
「お、お兄さん……ありがとう」
「そんな事言ったって、どうしたらいいんだ!!」
と焦ってます。
“そりゃあ、焦るわなぁ。私だって焦るもん。そだそだ。名刺名刺っ!!”
「あ、あの〜。警察呼んだほうがいいかと思うんですが、知り合いがおりまして、その方に話してみますねぇ。」
と店長さんに言ってスマホで掛けた。
『もしもし、』
「あ、佐藤さんですか?佐渡ですけど、先程はお世話になりました。」
『あ〜佐渡さん、どうかされましたか?』
「実は………今日泊まろとうしたネカフェの部屋の中が……」
被せ気味に
『外なんて言いませんよねぇ』
「アハハハ。……外なんですぅ」
『佐渡さんあなたねぇ。やっぱりあなたが何かしたんですか?』
「え〜〜。冤罪ですよぉ〜。ホントなんにもしてないですよぉ〜」
『まぁ、又話聞きに行くので、そちらの住所とお店の名前教えてください』
と言われたから、店長さんに代わり店長さんから
「後10分位で来るそうですよ。」
と言われた。