表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【プロットタイプ】例え踏み出にしてでも

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

諭羅にぃ、妹に激甘なんだよなぁ。

あ、溺愛って意味じゃなくて、その真逆。

どれだけ相手が腐っても、才能と技能だけは腐らせない。

腐らせるものは最初から全て詰む。払う。


そこんとこ他のガチ勢変わらず。

足掻く人が好きなんですよ。

これは私個人の意見であるが、何か目を掛けたもの、熱中しているもの、心血注いだもの、そう言った物に対しては、人間物言いも性格も悪くなる。自分自身の甘さを許せなくなる。


「『人気のない、三流のアマチュアが出しゃばった真似しやがって』って、私のこと思ってる?」

指導を続けて早数ヶ月。最初は自信ありげに私に挑戦して来た妹も、最近は熾烈を落として来た。明らかに落ち込んでいるし、湿度も高い。

だから手始めに発破を掛ける事にした。

「思ってないよ。そんな事。……物言いは相変わらず鋭いとは思っているけれど」

妹は慌てて否定する。どんよりとした空気が僅かに霞む。

別に率直に言ってくれて構わないのだ。『人気のない、三流のアマチュア風情』が自分の事を棚に上げて口煩く言っている。其れはただの事実なのだから。

書き続けて早十年と数年。相変わらず人の波に埋没し、日の目を見る事はない。そんな奴の指導なんか高が知れているとも思っている。

けれども我武者羅になって何かを書いている人を見るのが好きなのだ。其れが例え、一度離れた人間だとしても。

だからこそ、次はやり遂げて欲しいと厳しくなる。私の暴言や指導なんかに負けず、芽を出して欲しい。其れに実力が伴えば尚のこと。もっと強くなって欲しい。私なんか目じゃないぐらいに。

「どの分野でも言える事だけど、自分がその分野に携わっていて、才能やら馬力を見せつけられると、引き込みたくなるものだよ。其れが熱中したものならば尚更。自分を踏み出にしてでも這い上がって欲しい」

そこまで言いかけて、思わず目を見開く。妹相手とはいえ話し過ぎた。特に最後の言葉は別に伝えなくても良い言葉である。もし改変が効くのならば、今すぐに消し去りたい程に。

「そう思ってくれるだけで……とても嬉しい」

この子は私に憧れてこの世界に足を踏み入れた。文字を書く様になった。けれども憧れだけで終わらないで欲しい。憧れを超えるという夢にして欲しい。

分かるかなぁ、この気持ち。先駆者の、この気持ち。まだ分からないか。

「じゃあ、起承転結の短編、待ってるよ」

お兄さん事、諭羅(ゆら)

ただ微睡むように微笑みながら、他者を見下すおっそろしい人。

同じ視線に立って話をする事自体、至難の業な暴帝。


そんな独尊な人が『自分を踏み台にしても良い。其れだけの事をされても構わない』って言うのって相当ですよ。


憧れは諦められるけど、夢は絶対に諦められない。

これは好きな児童書に出てくるマジシャンの名言です。

憧れで終わらせるんじゃない。その憧れを超える夢を持て。

という意味です。


やたら『目』という言葉が出てくるのは、其れだけ間近で見てきたから。『自分が引き摺り込んで、育てている』という誇りがあるから。

これを認めてない輩に犯されると冷ややかに怒る。


ちなみに諭羅、性格の悪さは重々承知の上。それを利用してからかって来ます。

今回の自虐も結構なニコニコ笑顔で吐き捨ててます。

こう言えばきっと、妹は困るでしょう? って。

タチ悪い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ