健康な反応
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確保された金髪娘たちは、次々と手枷を掛けられて、数珠繋がりに連行される列の流れとなり、長く城へと伸ばしていく。
考えてみれば、捕らえられている者も捕らえる者も血の繋がりのある姉妹であり、同じ魔法使いなのであるから、手枷なども効果が無い様にも思えるのだが、捕らえられる者に全くの抵抗がないところを見ると、用具に魔力の耐性が施されているのかもしれない。
当たり前か。
岸壁城郭の前に広がる広場は、祭りか、何かと思われる様な異常なほどの人混みでごった返している。正に、芋洗い状態で、どこかの国のいにしえの海水浴場を彷彿とさせている。
「あら、あら、すごい混雑ね」
「混んでいるって、これ、みんな逮捕なのでしょ」
「こんなに大掛かりに狩りとられているのは、はじめて見るわ」
「とっても怖いわ」
「うんうん」
ネーブル、カボス、スダチの容疑者当人の顔からは、血の気がすっかり消え失せている。
「それにしても、みんな、全くの抵抗もなく、捕まる意味もわからないまま、されるがままなのは、どうしてだろう」
「抵抗なんて、無意味だからよ」
「無意味?」
ネーブルによると、兵隊バチと働きバチとは、能力が異なっているらしいのだ。
身体の能力も授かっている魔力も異なり、厄介なことは、兵隊バチには、働きバチの魔力を無効化できる能力が生まれながらに備わっているというのだ。
それならば、大勢捕らわれている目の前の美しい金髪娘たちは、俺と同じ普通の人間なっちゃっているということになる。
それは、それとして、魅力的だ。ゴクリ。
いや、いや、失敬な考えをして、ゴメンナサイ。
でも、こんなに大勢の美しい金髪娘たちが、縛られて、身体の自由を奪われて、目の前にいるのを見せつけられると、一緒にいるファミリーとは違う意味でゾクゾクしてきちゃっているのは、俺が男、雄だからなのだろうか。
はたまた、俺の趣向なのだろうか。
不謹慎であることは、分かっているけれど、ググッと蒲の穂綿に血流が走ってしまう。だって、男の子だもん。
「マーク、これからどうしましょうか?」
「すごいな」
「本当、すごい人数よね、ここの他にもいるのでしょうね」
「うん、すごい、甘い匂いがするよね」
「マーク???」
「マーク、どうして、お辞儀なんてしているの?」
「うん、ちょっと」
「挨拶をしに来たわけじゃないのよ、腰を屈めないで、シャキっとしてよ」
「わかっている、シャキっとは、もうしているから、少し待っておくれよ」
「なんだか、みんなが、縛られているのを見ていると、変な気分になってきちゃうわ」
「ルルは、本当に、拘束好きよねぇ」
「なによ、私のは、きっと、トラウマなのよ、きっと・・・」
「そうかなぁ、ただの変態でしょ」
ルルのは、本当にトラウマだろうと思います。でも、少し自分にもされている気分になってしまっているのも本当の事なのだろうと推測しちゃう。
目つきがあやしいもんね。
「マークは、どう思う?ルルのこと」
「えっ、なんだい?」
「マークだって、拘束プレイ大好きよねぇ」
「・・・・」
俺の前屈みの理由をルルだけは、察知してしまった様で、俺の肩に手を置いたまま、無言で涙目になりながら、何かを懇願するような眼差しを向けている。
「ルル」
「マーク、お家に帰ったら、・・・・、ねっ」
「そろそろ、乗り込みましょうよ」
「マーク、オマタの所に、何を隠しているの?私にも頂戴よ」
「マリー、食べ物じゃないよ、触っちゃダメ、ダメ」
マリーは、リンゴかな、バナナかな、とか言いながらオヤツを要求する様に、俺の腿と腿の間に手を伸ばす。
「なんだぁ、果物じゃないのね、どうして、茄子なんて隠しているのよ、揚げ浸しにするの?」
「・・・、マリー」
「マーク、茄子持っているの?」
「・・・・」
「くだらない妄想よりも、真面目に人助けに頭を働かせなさい」
「はい、プラム、ちゃん」
「ヘンタイ!そんなに、拘束が好きなら、早く帰ってらっしゃい」
ここにはいないはずのプラムが現れて、捨て台詞を俺に吐いちゃう。
そうか、髪の毛念の通信が付けっぱなし状態だったんだ。ここへは、実際には、来ることは出来なくても、相手がここにいるような、見える通信が出来ちゃう様になったなんて、すごいよね。
プラムが一言を言いたくなるなんて、軽蔑だけじゃなくて、焼きもちの感情もあるのかな?
これまた、血流を激しくしちゃうことに、火に油を注いでいるんだよ。わかっているのかしら?
無邪気な幼女のマリーのおかげで、ルルにしかバレていなかった十六歳の健康な精神と身体の状態がみんなに明るみになってしまった。
健康ですね
健康ですよ
それとも、もしかして、ちょっとノーマルでは、ないのかしら?
俺って?
どう思いますか?教えてくださいな
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