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視線

今日もご覧いただき、ありがとうございます


 ロコが、無言で俺に目配せしている。


 その視線の先には、マリーがいるように思える。どうやら、マリーについて、何か言いたい様である。

 

 よくよく周りを見渡すと、ロコだけではなく、オロチちゃんも、ネーブルも、ライム姉妹の視線もマリーに向かっているようだ。一方、美少女姿の女神たちは、二人して話をしていて、マリーのことを気にしている感じはない。


「マーク、マリーの着ている物は、なんなの?」

「ああっ、これは、俺が道具屋でマリーに着せた単衣だよ」


「そのことじゃなくて、パンツを履かせてあげて」

「パンツ??」


 下着も道具屋で腰巻を付けさせたはずだ、あの日のマリーに戻っているなら、ノーパンは、赤ん坊の姿までだったのでは。


 俺は、しゃがみ込んで、マリーの単衣を腰ひもを結び直しながら開いてみると、真っ白いマリーの肌が、眩しく飛び込んでくる。


 ロコの言う通り、単衣以外は、何も纏っていない。


「ロコ、本当だ、みんなもそれを気にしていたのかな」

「チラチラしっぱなしだもん、みんなも、気が付いたのかしらね」


「何こそこそしているのよ、マークの趣味で、ロリコンすっぽんぽんのマリーなんでしょ」


「オロチちゃん、マリーは、すっぽんぽんじゃありません、ちゃんと着物を着ているでしょ」

「へぇ~、幼女のチラリズムが趣向なのよねぇ」


「違うよ」

「違うんだ」

「絶対、マークは、そうなんだと思ったわよね、それと、この美少女は、何者なのかしら?マークの子供?妹?ペット?」


「違うでしょ、みんなこの子は、マリー、仲間だよ、十七歳だ、てか、念通信見ていたんでしょ」

「この子が十七歳だって、マークは、本当にロリコン、ロリータコンプレックスだったのね」


「かわいいけど、そうじゃないでしょ、マリーは、自分の魔法で、子供になっちゃっているだけだよ、ちょこっと失敗だから、もうすぐ、元に戻るさ、きっと」


「へぇ~っ」

「へぇ~」

「そういうことに、しておきましょう」


 クリスちゃんは美少女で登場しても、俺とマリーが来るまでに、皆に受け入れられているのに、マリーが幼女ってことだけは、俺の趣味だと決めつけられている。


 不合理だ。


「あんまりマークとマリーおねえたまをいじめると、鬼は外だからね」

「痛っ」


 突然と目の前にハタンキョウが、現れて、ネーブル、カボス、スダチに南京豆を投げつけた。


 ハタンがどうして、念通信をつけっぱなし状態認しておいたんだった。向こう側からは、見えっぱなしだったんだな。それにしても、笛に幻影並みにリアルにハタンは、現れて、南京豆を実際に投げつけて消えた。俺の足元にも南京豆が散らばっている。


 音声と映像だけでなく、物の転送まで可能になったようで、素晴らしいね。


「何するのよ、あっ、ラッカセイだわ」

「今のは、カルボーアの娘じゃないかしら?お風呂で騒いでいるのを見たような」

「スーチン、本当?」


「私も、見たことがあるような」

「ネーブルまで?」


「本当かい?ハタンを見たことがあるの?ハタンは、禁断の果実で処刑された一人だよ」

「ええ~、マーク、それは、本当?」


「言ってなかったわよね、処刑された三人は、今は、私たちと家族として暮らしているのよ」

「ロコちゃん、それって、本当なの?」


「本当よ」

「それで、ここまでやってきたのね」


「流石、ネーブル飲み込みが早いわね」


 我が家の三桃娘の話がでたので、どうせなら、念通信映像にて挨拶させちゃうのが早いだろうと今も広間で見ているお留守番組に声を掛けてみる。


「ネクター、ボタン、ハタン、みなさんに挨拶したらどうだい、プラム頼むよ」

「はぁ~い、ハタンが、鬼は外しちゃったから仕方ないわよね」


「鬼は外が、出来ちゃうことが驚きの発見だったけどさ」



「ブルースカイ・ファミリーの末っ子、三つ子のネクタリン、元食料探索係」

「同じく、ボタンキョウ、元水源探索係」

「同じく、ハタンキョウ、元、なんだったっけ、そうそう、二人のおまけ要員」


 三桃娘の姿を目の当たりにした今回の南京豆事件の当事者である、カボス、スダチ、ネーブルは、驚きと共に、処刑された三桃娘が楽しそうに暮らしていることを確認して、自らの身の上にも大きな希望の光がさして来たと安堵から、南京豆で鬼は外を食らった痛みや、嫌悪感は、すっかりと消え去ってしまった。


「あなた達は、マーク達の家族として、別の世界で暮らしているのね」

「そうですよ、ブルースカイ・ファミリーは、最高の家族ですよ、女神様もいるし、私たちの自然系統の魔法だけじゃなくて、摩訶不思議な魔法の総合百貨店なのよ、楽しくて、あったかくて、毎日がワクワクドキドキなのよねぇ」


「そうよね、ブルスカって、エッチのデパートだもんね」

「うんうん、エッチなのよねぇ、毎日ゴールド・ラッシュだもん」


「エッチなの?ゴールド・ラッシュ?」


「我が家は、ゴールドだけじゃないわよ、レインボー・ラッシュでしょ、さきっちょ呼び鈴の」


「さきっちょ呼び鈴?変わった呼び鈴ね」

「本当に、あなた達は、楽しそうよね」


「でも、家の呼び鈴は、デリケートに鳴らさないとカミナリが落ちるんだよ」

「マークが、鳴らす係なの?」


「・・・・・」

「・・・・・、そうだよね、俺、専用だもんね」

「・・・・」

「どうして、黙っているのかな?」


「お家に呼び鈴なんてあったの?」

「ボタンは、ボタンでも、まだ、知らなかったのね、最近、鳴らされてないものね」


「おねえたま、教えてちょうだいな、リンリン呼び鈴ちゃん」


 それは、それとして、こっちのちびっこ呼び鈴ちゃんも忘れちゃいかんな。握られた手から伝わる暖かい温もりを何とかしなくては、ならないだろう。


「ロコ、ロコ、着替えのパンツを頼む」

「マーク、今朝、取り換えたばかりで、もう、汚しちゃったの?」


「違うよ、マリーに履かせるんだよ」

「ああっ、小さいのあるかなぁ、私のイチゴパンツは、伸び縮みするからそれにしましょう」


 イチゴパンツ、早くみんなに分からないうちに、履かせちゃおう。また、ロリコンとか、言われちゃいそうだもんね。


 イチゴパンツだも~ん。


 でも、ロコって、イチゴパンツなんて、持っていたんだね、なかなか可愛じゃないか。


 この考え方が、良くないのかしら?


 だって、可愛いですよね。



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