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ダブル美少女

今日もご覧いただき、ありがとうございます

ぜひ、ご感想をお聞かせください


 眠たい目を擦りこすりマリーとハタンは、オミヤの一言でやっとこさと覚醒のボタンをオンにする。早々とティーナちゃんの真横に陣取っているネクター、湯呑の用意に余念のないプラム、欠伸をしながらのクリスティーまでの揃い踏みが、囲炉裏を囲んで腰を降ろした。


「お土産は、美味しい水菓子よ、ホッペが落ちそうなくらい美味しい桃ちゃんですよ」

「桃ですのね、この甘い香りは」


「禁断の白桃ですよ、私たちは、もう味見して、いるのよ」

「わーい、ティーナ様、これ、美味しいですわ」


 すばやく白桃を手に取って、皮を剥いてかぶりついたボタンのほっぺたが、床に付くぐらいに落ちるように伸びちゃっています。


「あらっ、失礼、制御しないまま、発動しちゃうのね」

「ティーナ様、治してください」


「例えの話なので、本当に、ほっぺは、落ちません」


 ボタンのほっぺたが、可愛らしいお顔に縮んでいき、端麗な顔に戻った。


「なんですの?いまのは?」

「あっこれが、禁断の果実効果ですか?ティーナ様も、カルボーアに行ったのですか?」


「そうよ、ここから、呼び出されていったのを見ていたでしょ」

「そうですけれど、のぞき窓からは、人数が合わないと・・・」


「それはそうと、白桃食べて、みんな同じ状態になって、三桃ちゃんは、もう食べているんだから、もういいか」

「いや~ん、食べたいですわ、おみやげですもん」


「こんなに美味しかったのですね、前よりも、美味しいですわ」


 ボタンに続き、残りの五人もティーナちゃんの差し出す白桃を次々と受け取って、甘い香りを纏いながら舌鼓を打っている。


「禁断の果実を見付けたってことは、目的達成ですね、みんなは、どこ?ですの?」

「マリーは、お呼びが掛かるのをずっと待っていたのに、残念ね」


「なによ、プラムは、行きたくなかったの?」

「そりゃ、行きたいに決まっているでしょ」


「でしょ~」


「まだ、目的達成じゃないのよ、これからなのよ、私は、オミヤ先渡し便だから、今すぐ戻らなくちゃ」

「ティーナ様、お戻りになるんですか?では、是非とも、お供を」


「そうだ、クリス、この禁断の果実のことだけど・・・」


 ティーナちゃんは、クリスティーに禁断の果実の成る樹木について話をし出した。祠が、どうやらその樹木から出来ているかもしれないということ、ロコの巾着の木片も同じ樹木の木材でできているらしいということを伝えた。クリスティーも自らの祠の起源について思い起こしては、みるものの確定的なことは、思いつかないようで、首を傾げている。


 マリーの杖や天使の笛も、もしかしたら、この樹木から作られているとしたらどうであろうか、遠い国の出来事が、とても身近にそして、重要なものであると、考えられるようになってくる。


「その同じ樹木から、出来ているとすると、どうなんですか?」

「マリーちゃん、そしたら、私たちの持ち物も、その樹木が無ければ存在しないってことよ」


「ということは、その木は、魔法の根源だけでなく、私たちの根源でもあるのですか?」

「うん、そこまでかは、わからないけれど、この樹木が私たちに重要な関係があることは、明らかだと思うのよ」


「そろそろ、私は、行くわね、エアルたちを待たせてあるのよ」

「ティーナ、私も行くわ」


「そうね、ちょこっと来てみる?」

「ちょこっと???、そうだ、さっきから気になっていたのだけれど、ティーナは、どうしてお子ちゃま姿なの?」


「エアルのたってのお願いですもの」

「では、私も超美少女バージョンで行ってみるわ」


「クリス様も、ティーナ様も、お供しますから」

「マリーちゃん、もう少し待っていなさい、今は、樹木を見てみるから」


「マリーは、お留守番、私は連れて行ってください」

「プラムちゃんも、お留守番よ、三桃ちゃんの面倒あげててね」


「マリー、いつおよびがかかるのかしら、私たちは」

「プラム、やっぱり、初めから付いていかないと置いてきぼりになるわよね」


「二人も、呼んであげるから、もうちょこっと待ってね」

「本当ですよ」


 ティーナちゃんに美少女に変身済みのクリスちゃんが、抱き着きついている。しっかりと、抱き着いたのを確認したティーナちゃんは、耳飾りの石を捩じらずに押し込むように触れながら、羽の生えた蛇の合言葉を静かに囁く。


「エ・ヌ・ジ・ア・イ・ブルスカ」


 ティーナちゃんとその首にぶら下がっているクリスちゃんの二人は、グルグルと回転しだすとその足元に飲み込まれていくように、そうそう、排水溝に水が渦を巻きながら流れていくように床板に消えていった。


「いっちゃったわね」

「うん、プラム、桃でも食べましょうか」


「おねえたま、ハタンにも、もう一つくださいな」

「・・・・」


 マリーの巾着が黄緑色に光っている。


 マリーは、巾着の中から賽子を取り出して、囲炉裏端の器に投げ入れてみる。


 ⚅六


 賽子は、黄緑色に点滅しながら、六の目を出している。


「賽子、光っているわね、ドラゴンの牙っていうんでしょ、このスーパードラゴンナイト」

「うん、今まで光っていなかったのにね」


「何か、意味があるのかしら?」

「分からないわねぇ~」


「六、一番多い数目よね、これ、いい出目なの?」

「いいと言えば、いいでしょうし、双六なら、一回休みに嵌まっちゃうこともあるかもしれないしさ」


「私たち・・・・みたいね」

「ねぇ~」


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