おしくらまんじゅう
風呂場の中の湯気を消し去るように、格子戸から涼しい風が、俺達の身体を舐めていく。
クリスティーも、アルカティーナも現れない。いままで、お助け呼び出しが可能だったはずなのに、うんともすんとも反応がない。子供バージョンなので、新月も関係ないはず、メダルも効かないなんて、どういうことなのだ。
放心していると、ブルっとしてきた。
「寒いな、お湯につからせてもらうよ」
「そうね、おにいちゃん、はいりましょ」
「どうして、おにいちゃんは、おけけを隠してるの?」
「べつに、おけけを隠してるわけじゃないけど」
「見せて、ミセテ」
「見せるものでも、ないんじゃないかい」
「どうして?おけけダメ?」
「ダメよ、ダメ、ダメだよ」
「じゃぁ、チラチラとお顔出してる、蒲の穂綿を見せて~」
「見ちゃダメだよ。蒲の穂綿を見れるのは、傷ついたウサギさんだけだよ」
「ウサギさん?食べちゃったもんね」
「私たちと違うの?見せてちょいだいよ」
「お父さんにお願いしてね」
「つまんなーい」
そんな家族風呂的な会話を大人ボディの五人娘は、冷ややかな感じで聞き耳を立てている。
俺と同様に思考回路がストップしている感じで、放心状態であるようだが、ロコが三人娘を目掛けて湯船に飛び込んでくる。
「お姉ちゃんも仲間に入れて~」
ザブ~ンっ
「静かに、入っておくれよ」
「なによ~。考えることは、また後にしましょ。だって、どうしようもないでしょ」
「そうなんだよなぁ」
「お姉ちゃんのオッパイ、やわらか~い」
「あっ、さきっちょ摘まんじゃいやん」
「ホントだ。こんなふうに膨らむのかしら?」
「だから、摘まんじゃダメよ、マークみたいに捩じらないで」
そんな微笑ましい光景を目に、残りの四人も強引な感じに、湯船に入ってきた。結構、きついんですけど、でも、混浴は、こうでなくては、混浴って感じが、満足感っていうか、ありませんよね。
まるで、通勤運搬装置の荷車みたいな感じ、ギュウギュウな鮨詰めの感じが、たまりませんな。
「そんなに、一度に入れないわよ」
「おしくらまんじゅう」
「おしくらまんじゅう風呂」
「身体がこすれて、いいかもね」
「そういえば、マークたちは、まだ、洗ってなかったでしょ」
「もう、十分、モミクチャにされたおかげで、よごれが落ちた感じです」
「です」
「です」
「です」
三人娘は、俺と意見が合うみたいだ。
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