8.薔薇園にて
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アディリアを乗せた馬車は、フォワダム家を通り過ぎてロレドスタ家に入っていった。勝手知ったる家令にアーロンを呼び出すよう頼むと、アディリアは一人でテラスに向かった。
ロレドスタ家のテラスからは、薔薇園が一望できる。
オレンジ色の蔓薔薇のアーチから始まって、多種多様の薔薇が色とりどりの花を咲かせている。深紅、ピンク、黄色、紫色、白、と様々だが、深紅と一括りにしても種類によって色が異なる。その色の洪水は圧巻で、でいくら見ていても飽きない。
それなのに、今は見ているのが辛い……。
ロレドスタ家の薔薇は、オレンジ系が半分を占めるのだ。
アディリアの髪の色だからオレンジが一番好きだと言ったルカーシュが取り寄せたり、庭師と一緒になって品種改良したものまである。
思い入れがあるだけに、思っていた以上に見るのが辛い。
去年にルカーシュと一緒に薔薇園を回ったのが、遠い昔のようだ。また一緒に回ったとしても、去年のように無邪気に笑えないなと考えてしまう自分が悲しい。
「リアが俺に会いに来るのは、ルカの寝室で会ったあの日以来だな」
「……あの日は、アーロンじゃなくてルカ様に会いに来たのだけどね……」
アーロンに対して正妻と 愛人という人間関係を当てはめているアディリアは、王子相手にも全く遠慮がなくなっている。アーロンもそんな気の置けない関係を気に入っており、咎める気は一切ない。
茜色の夕日を浴びて輝く金色の髪が揺れて、アーロンは惚れ惚れするほど男らしく美しい。これがルカーシュの愛する人なのだ……。
「どうして泣きそうな顔をしてるんだよ?」
「うん、正直、アーロンは眩しすぎるよね……。どうやっても私では、アーロンにはなれないと思い知らされた」
「……?」
アーロンに目配せをして人払いしてもらい、アディリアは本題に入る。
「エルシーナ様がアーロンの婚約者候補だって聞いた」
「あぁ、そんな話もあっ……」
「断って!」
自分の言葉を遮って、強い口調で言い切ったアディリアにアーロンは驚いていた。話を遮られたせいで、口は中途半端に開いたままだ。
アディリアは興奮したまま話を続ける。
「今日話してみたら、エルシーナ様は可愛い良い子なのよ。アーロンのお飾りの妻なんかにして地獄を見て欲しくない。今すぐに断って!」
アーロンは指で顔をポリポリかきながら、歯切れの悪い返事をする。
「断れと言われても、これでも俺は王族の一員だぞ? 国と国の結びつきがあるからな……」
「何それ? 私に婚約破棄しろと言っておいて、自分はその態度? ふざけんな! グレシア国とサフォーク国の仲は確固たるものだから、アーロンの結婚でケチが付いたくらいで揺らぐわけがない! そんなことより、エルシーナ様の幸せの方が優先されるべきよ!」
「昨日の様子を見る限り、エルシーナは性根の腐った令嬢に見えたぞ……」
「憧れていたルカ様の婚約者である私が、自分と婚約するかもしれないアーロンと親密そうだと嫉妬しちゃったのよ。アーロンには一生分からないと思うけど、乙女心がちょっと暴走してしまったのよ。可愛いじゃない」
エルシーナにとって大事な二人が恋人同士だと知ったら、ショックも二倍だ。アーロンとの婚約話は何としても白紙にしなくてはとアディリアは焦っていた。
「そうだ! 私の婚約者にって言っていた、第二王子は? 優秀だし、良い人なんでしょ? 第二王子なら国と国の結びつきも守られて問題ないじゃない! 二人が婚約すればいいと思う。ねっ、そうして!」
自分の名案に酔いしれるアディリアに、「それは無理だ」とアーロンが渋い顔で答えた。
「どうしてよ? 私よりエルシーナ様の方が家格も上だし、何より王家に嫁ぐに相応しい知識と教養を備えているわ」
「……グッ。それでも無理なものは無理だ……。そうだ! なら、俺とエルシーナ嬢の顔合わせにリアが同席するのはどうだ?」
「何でそうなるの? アーロンとエルシーナ様に婚約して欲しくないのよ。私はその顔合わせをして欲しくないと言っているの!」
アーロンは悪戯を思いついた子供のように、ニヤリと笑う。
「エルシーナ嬢と俺の顔合わせには、第二王子も同席させる。そこで二人を上手い具合にくっつければ、話も早いだろう?」
「それはそうだけど……。別に私、要らなくない?」
「ちょっと良く考えろよ。エルシーナ嬢はリアに暴言を吐いたところを、俺に見られているんだぞ? そんな状況では、俺の前に顔を出しにくいに決まっている。でも、リアと一緒なら、リアと和解しているアピールにもなるし、一人で俺に会うより気が楽だろう?」
確かにアーロンの言うことも一理ある。アーロンに知られたとエルシーナは随分ショックを受けていたから、一人では会うのは尻込みするだろう。
それに昨日の騒ぎは広く知られてしまって、エルシーナの評判はガタ落ちだ。アディリアとの仲の良さをアピールして噂を払拭しないと、第二王子との縁談にも響く。
第二王子と上手くいってくれるなら、サイラス公爵家の面目も保たれる。その上、エルシーナに明るい未来がやって来るのなら、顔合わせに同席するくらい造作もない。
エルシーナの未来を守った満足感で、早くもアディリアの心は晴れ晴れとしている。右腕を夕日に向かって突き上げたい気分だ。
椅子から立って身を乗り出したアディリアは、満面の笑みで「分かった、よろしくね」とアーロンの両手を強く握りしめた。
「ゴホンッ」
アディリアの背後から、わざとらしい咳払いが聞こえた。不思議に思って振り向くと、青い瞳をピクピクと痙攣させた不機嫌そのもののルカーシュが立っていた。
ルカーシュの視線がアディリアが握り締めたアーロンの両手にあることに気づき、慌てて手を離す。
アーロンもなぜか青い顔で、今にも震え出しそうだ。
ルカーシュの怒りの原因は、正妻が 愛人に危害を加えようとしたと思っている?
「私達は仲良く話をしていただけです。私は決してアーロンの両手を握り潰そうとしていません」
アディリアが同意を得ようとアーロンを見るも、当人はうつむいてしまって目を合わせることもできない。
瞳の痙攣が増したルカーシュが、珍しく厭味ったらしく「ふーん、仲良く、ね?」と低い声で言った。
「そうです! 仲良く、です」
アディリアの仲良しアピールは信用してもらえないのか、ルカーシュの苛立ちは増すばかりだ。その証拠に胸の前で腕を組んだ状態で、左手の人差し指が忙しなく右腕をトントントントン叩き続けている。
ルカーシュに信じてもらえずアディリアは落ち込んだが、『でも、それでいいのかもしれない』と気が付いた。
(私が人生を棒に振ったことに罪悪感を抱いてルカ様が苦しむなら、大切なアーロンを虐げる悪妻と憎まれた方がいいんじゃない? だって、その方がルカ様は私に気兼ねなくアーロンと幸せになれるし、イチャイチャできるじゃない。辛いけど、名案!)
「これ以上お二人の邪魔をする気はありません。私はこれで失礼します」
アディリアはそう言って、ルカーシュに淑女の礼をした。
そしてアーロンと向き合うと、気合を入れるために大きく息を吸う。
悪妻としてアーロンの肩を力任せに揺すぶり、その極悪ぶりをルカーシュに見せつけるのだ。ちゃんと、アーロンに危害を加えてやる!
アーロンの肩に手を置いて乱暴に揺すろうとするも、予想以上にアーロンの肩ががっしりしすぎている。アディリアの小さな手では、しっかりと肩を掴むことすらできない。おまけに鍛えているアーロンの身体を、アディリアの貧弱な片手で揺するなど到底不可能だった。
これでは、帰り際に肩にポンと手を置いたに過ぎない……。
予定では『虐め足りないけど、ルカ様が来たなら仕方がない』と捨て台詞を吐いて帰ろうと思っていたのに……。
動揺のあまり声も出ないアディリアは、一生使わないと決めていた自分専用の扉を使ってロレドスタ家から逃げ出した。
「ちょっと、ボーッとしすぎよ! しっかりしなさい、リア」
フェリーナの声でハッと覚醒したアディリアは、握りしめかけた貴族名鑑のページの皺を伸ばす。
その様子を心配そうに見つめていたフェリーナは、「少し休憩しましょう」と言って中庭に連れ出してくれた。
鬼軍曹であるフェリーナが、予定外の休憩を入れるのだから、アディリアの心ここに在らずぶりが窺える。
中庭のガゼボにお昼寝から目覚めたフィラーもやって来て、のんびりとしたティータイムが始まった。
「サイラス家の令嬢を上手くやり過ごしたと聞いたわ」
「やり過ごしたなんて……。エルシーナ様の言っていたことは全て正しいことだったから、私は受け入れただけで」
曖昧に微笑むアディリアの口に、フェリーナはチョコレートを突っ込んだ。アディリアの疲れた様子から、脳に糖分補給させたのだ。
「ルカーシュと何かあった?」
フェリーナは心配そうにアディリアの顔を覗き込んでいる。
以前と比べるとフェリーナのアディリアに接する態度が柔らかくなった。
どうしてなのか理由は分からないが、フェリーナに対して後ろめたい気持ちを抱えるアディリアからすればホッとする。
幼き頃からアディリアを苦しめる、超えられない壁がフェリーナだ。だが同時に、尊敬する姉でもある。今まできつく当たられていた分、仲良くしてもらえるのは嬉しい。
もぐもぐとチョコレートを食べたアディリアは、「どうして?」と聞き返した。
「珍しくルカーシュが荒れているって、旦那様が言っているの。貴方達二人って、長年連れ添った老夫婦みたいに波風たたずに凪いでいて穏やかだったじゃない?」
「……。老夫婦が凪いでいるのは、共に荒波を乗り越えた歴史があるからよね?」
「そうねぇ。私と旦那様はまだ、それ程大きな波は来ていないけどね」
「でも小さい波はあるんだよね……。何も乗り越えずに凪いでいるだけって、作り物の夫婦だよね……」
遠くを見つめて話すアディリアの空っぽな様子に、フェリーナは目を見張った。目の前にいるのは、かつての能天気な妹ではないと知った。
急に勉強やマナーを取得し始めただけでなく、ルカーシュとの関係にも冷静な目を向けている。一体何が妹を変えたのかと、フェリーナの不安は胸の中に広がっていく。
乳母からフィラーを受け取って抱きしめるアディリアは、ついさっき見せた全てを諦めた抜け殻みたいではない。幸せそうな笑顔を浮かべて、フィラーと遊んでいる無邪気な妹だ。
見間違いだったのかもしれない。フェリーナはそう思うことにした。
「アディリアがこんなにも子供好きだとは思わなかったわ。乳母と一緒になってオムツまで変えてくれるなんて思わなかった」
「そうだねぇ、自分の子供を抱き締められるって、きっととても幸せなことなんだと思うんだ」
「……」
(私が自分の子供を抱くことはないものね……。自分と血のつながりがある子供を抱けるだけでも幸せだ)
アディリアはフィラーに優しい笑顔を向けながらそう言った。
アディリアは間違いなく優しい顔を見せているのに、その言葉はフェリーナを不安にさせる。持て余すほどに大きな闇を、アディリアの中に見てしまった気分だ。
「ルカーシュや家族達に甘やかされて、努力もせずヘラヘラしているだけのリアにはイライラしたわ。でもね、今の一生懸命前に進もうとしているリアは大好きよ。辛いことを一人で抱え込む必要はないのよ? 私を頼りにして良いことを忘れないで」
アディリアは穏やかな目をフェリーナ向けると、「今既に頼っているよ? 姉様にはいつも感謝で一杯」と言って微笑んだ。
フェリーナに「今日の特訓は中止よ、ゆっくり心を休めましょう」と言われてしまい、ひとしきりフィラーと遊ぶことを楽しんだ。程よい疲労感を感じながら、いつもより早めに屋敷に戻った。そして、早い帰宅を後悔することになる。
「お帰り、リア」
「……ただ今、戻りました……」
玄関で迎えてくれたのは、まさかのルカーシュだった。
挨拶をしただけなのに、ドッと疲労感が増す。
(もちろん会えて嬉しいし、会いに来てくれて嬉しいに決まっている。でも、この行為が、その優しさが、私への罪悪感とか義務感なのかと思うと辛く苦しい)
「うちの薔薇が満開なんだ。今年もリアと一緒に見たくて迎えに来た」
「……。あー、もしよければ我が家の薔薇も満開なんですよ。今年は我が家の薔薇を見ませんか?」
アディリアの言葉に、一瞬だがルカーシュが顔を顰めた。瞬きしていたら分からないくらいの一瞬で、すぐにいつもの優しい笑顔に戻った。しかし、アディリアは一瞬を見逃さなかった。
ロレドスタ家の薔薇が嫌だったのは、既にルカーシュとアーロンの二人で見たことを知っているからだ。散々アーロンからルカーシュとの毎日について説明を受けている身としては、二番煎じには抵抗を感じてしまった。どうせ見るなら、アーロンとは別の物を一緒に見たかった。
でもルカーシュにこんな顔をさせてしまうのなら、大人しく従えばよかったのかもしれないとアディリアは後悔していた。
「そうだね、今年はフォワダム家の薔薇を堪能させてもらおうか。うちの薔薇はこの先ずっと一緒に見られるからね」
せっかくルカーシュが、アディリアの申し出を受け入れてくれたのに……。『この言葉に嘘はないのか?』そんな風にしか考えられない自分が嫌になる。
でも、思ってしまうのだ。嘘はないにしても、以前までアディリアが感じていた、共に手を取り合う未来はもうないのだと。義理で一緒に薔薇を見るだけなのだと……。
二人で庭に出て薔薇を見て回る間も、ルカーシュは相変わらず優しい。今まで通り手を繋いで、アディリアの歩調に合わせてくれる。蕩けるような、優しい笑顔を向けてくれる。それが心から嬉しいのに、涙が出そうなほど辛い……。
「春休みからずっと会えなくて、ごめんね。毎日でもリアに会いたいのだけど、サフォーク絡みの仕事を振られることが増えてしまって仕事が追い付かないんだ。ここに来てまた、第二王子まで来るって言いだしてね。本当に勘弁して欲しいよ!」
ルカーシュにしては珍しく、本当に嫌そうに吐き捨てた。
「従兄、ですよね?」
「従兄弟でも、会いたい人と、そうでもない人がいるんだよ。ロスリーはアーロンのことをネチネチ言ってくるしね」
「ネチネチ、言う?」
「別れ……」
途中まで言いかけて、ルカーシュは気まずそうに口を押えた。
「こんなのは、リアにする話じゃないね。気が回らなくて、ごめん……」
そう言ったルカーシュの表情が暗く沈む。
(第二王子は、ルカ様とアーロンのことを知っているのか……。そりゃ、会いたくないね。気まずいよ。それに『別れろ』って言ってくれた人も、ちゃんといたんだ……)
二人の間の沈んだ空気を変えるために、ルカーシュは話題を変える。
「当分の間は王城に泊まり込みになるから、また会えない日が続くと思う」
「お仕事ですから、仕方がないことです。身体に気を付けて下さいね」
「聞き分けの良いリアは立派な淑女だけど、以前みたいに駄々をこねてもらえないのは寂しいなぁ」
アディリアの手をギュッと握って、甘えるような媚びるような笑顔を向けてくるルカーシュを前に、意識が飛びかけた。
(悪戯っ子のような仕草に、妖艶な色気駄々洩れって、どれだけ守備範囲が広いんだ? 私の許容範囲は完全に振り切られ、キャパオーバーでパニック状態ですよ!)
ルカーシュの額が、アディリアの額にコツンとくっつけられ、「たまには前みたいにリアの可愛い我が儘を聞きたいよ?」と至近距離で甘く囁かれた。
アディリアの状態としては、『無』だ。
今、思考を停止しなければ、溶けてしまう。
「あはは、リアがカチンコチンに固まってしまったね。可愛いなぁ」
(くっ! 揶揄われた……。今のは何だったんだ? 馬鹿みたいにアーロンに焼きもちを妬いたから、ちょっとしたフォロー? お飾りの妻特典的な何か?
それは、要らない。要らないよ! 私に下手な希望を持たせたら駄目だよ。それは酷ってもんだよ? 期待するたびに、現実を知るんだよ? そんなの繰り返してたら、心がもたないよ……)
「ルカ様の仕打ちは、なかなか受け入れ難いですし、気持ちの整理もついていません。自分がどう対応すればよいかも、身の置き所も分からない状態なのです。私に気を遣って下さるのであれば、過度な触れ合いは不要です」
ハッキリと伝えたアディリアの言葉を聞いたルカーシュは、息をのんだまま青い顔で固まった。
酷く傷ついたように見えるルカーシュは、今にも泣き出しそうに顔を歪めて、そっとアディリアから離れた。
「ごめん。酷い真似をしたのに、自覚が足りな過ぎた。今後はもっとしっかり気を付けるから、婚約破棄だけはしないで欲しい。お願いだ」
青ざめた顔で頭を下げるルカーシュは、アディリアより辛そうだ。どうしてそんなに辛そうな顔をするのか、アディリアには理解できない。
ルカーシュにそんな態度を取られてしまったら、アディリアは何も言えなくなってしまうではないか。
アディリアは期待しないように自分を守りたかっただけだ。
ルカーシュにとっては迷惑でしかない想いを内に秘めたまま、宙ぶらりんなのはアディリアだ。
自分は愛する人と過ごすために、アディリアを利用するのに。そんな傷ついた顔をするのは卑怯だとアディリアは思った。その顔をしていいのは、アディリアだけのはずだ。
(アーロンの言う通りで、私はルカ様に復讐しているのかもしれない。こうやってルカ様を傷つけ続けるために、彼の側に留まっているのかもしれない。何て恐ろしい女なの? 私……。
お飾りの妻であっても妻の座を放したくないのなら、心を無にして、自分が傷つくのを見て見ぬ振りをしないといけない。果たして私はそれに耐えられるのか?
ルカ様とアーロンが幸せでいるのに、私の存在は邪魔なのかもしれない……)
アディリアはルカーシュの願いに応えを出せないまま、目を合わせることなく庭をあとにした。
沈痛な面持ちで戻って来た二人を見たフォワダム家の家族と使用人は、いつもと違いすぎる重苦しい空気にオロオロと戸惑っていた。
太陽が沈みかけ、影が伸びる。だが、影であってもアディリアとルカーシュが重なり合うことはなかった。
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