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少女漫画によくある展開?いいえ、少女漫画じゃありませんっ!
唐突な百合不足で描きました。
後悔も反省もしていません。
突然の転校生がやってきた。
ピアスを揺らし、黄金色を纏った転校生。
眉と眉を寄せ、不器用な笑顔で自己紹介を始めた。
「…あー。古賀美咲、デス。」
こういうことに不慣れのようで、頬を掻きながら少しそっぽを向く。
なんとも可愛らしい。それ以上の感覚が体を駆け巡る。
席を教えられたのか、ずっと空席だった私の右隣に来た。
ばち、と目があったと思えば小声で「…ヨロシク」という。
窓から入る風が妙に冷たくて、顔が熱い。
…これはこれは。
お恥ずかしながら金井陽子16歳、転校生に一目惚れしたようです。