N公園 こーへい・かおりんの場合
「本当にきちゃいましたね~北海道!」
かおりんは嬉しそうにこーへいに語り掛ける
「そうだね~いい記念になるわ~」
こーへいも答える
「でも、やっぱりどこでも夜の公園は気味が悪いね?」
「そうだね~」
二人は何気なく会話しながら電話ボックスに向かう
その時両脇を木が立ち並び
公園の入り口が目の前に見てきた
「あそこですね?」
「そうだね」
その方向に向かって歩き出したとき
「!!」
こーへいが何かあったのか顔のあたりを払う
「?どうしたのこーへい君?」
かおりんが聞く
「いや・・・蜘蛛の巣が顔に」
「蜘蛛の巣?」
「うん、なんかずっと顔にまとわりついていて・・・」
こーへいはしきりに顔を気にする
「・・・わたしには・・・」
かおりんは不思議に思った
位置的にはこーへいの前を歩いている
なのに自分には蜘蛛の巣など感じない
そんなことはあるのだろうか?
「とりあえず、もうすぐそこだからいこうか?」
かおりんはこーへいに語り掛けて歩みだす
「そうだね・・・」
こーへいもあまり気にしないように歩き出す
そんな中
暗闇に電話ボックスの明かりが見える
目的の電話ボックスに到着してかおりんは中を調べる
スゥーーー
ドアをスライドさせて中をのぞく
「ここが例の電話ボックスなんですよね?」
「そうみたいだね」
・・・・
かおりんは中を調べるが特に変わったものはない
「うーん・・・特にはってかんじだね?」
「だね」
かおりんの話に相槌をうつ、こーへい
その後二人は少し周りをみて見たが特に変わったところはなく
二人は元の場所に戻っていった