表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/6

キツネのおばあさんが言った事が大事


(ハーちゃんも同じように(おも)ってくれますように。)


ボクは池の(ほとり)を探して回ると目的の物を見つけていつもの広場に向かいました。


広場は大きな木の根がたくさんあって隠れるところがたくさんあります。

ボクは一つ一つ根っこの影に首を入れながらハーちゃんが居ないか探しました。



夕方になる頃でしょうか。やがて、一つの根っこの影に見つけます。

「ハーちゃん、見つけた。」

彼女はこちらを向いてチョットびっくりしたような顔をすると、プイとまたそっぽを向いてしまいました。


「あのね、これ・・」

出したのはコマドリの綺麗(きれい)なオレンジ色の羽。


「あのね、ボク、上手く言えなくてゴメンね。もしよかったら、手伝って欲しいんだ。ハーちゃんに」

「私に?」


「うん。コマドリのお兄さんを探して聞きたい事があるんだ。だから一緒に探してください。」

「なんで私なの?」


「ハーちゃんと一緒に探したかったから。」

一緒に探せたらきっと楽しいと思う。


ボクが精一杯(せいいっぱい)の気持ちで羽を持った手を前に出したまま沈黙(ちんもく)が続きます。

そして、その沈黙(ちんもく)はそのままボクの体を押しつぶしていきそうな気がしました。


・・・・

やがて、ふと、手から羽が消えました。


ボクは彼女の顔を上目がちに見ながら、でも、(うれしくてチョット泣きそうな顔になっていました。


そして彼女はコマドリの尾羽(おばね)を受け取ってニッコリ笑うと言いました。


近寄(ちかよ)っても良かったかしら?」

「ごめんなさい」


ボクの心にチクリときて、やっぱり、泣きそうになりました。


終わり





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ