表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/14

2-1-9 検索ソフト

 「では。

 名前の部分に記号や番号が入っていれば

我々で勝・手・に・名前をつけてもいいわけですか」

 「さあ-----それはどうですか。

 記号や番号で呼ばれた怪獣は-----。

 なかったですか」枠沢は思い巡らすかのように。

 「どうだったか。

 まあいいか。

 -----。

 しかし実際問題としては

そうせざるを得ないのでは」

 「なるほど」

 「その点についても

もう少し考えておけば良かったのですが。

 今ならば怪獣としてふさわしい名前を 

ちょうど辞書検索ソフトのような形で

作っておいて。

 数は何百万通りになるか

わかりませんが。

 その中から選ぶようにすればいいのかも。

 ですが製作者の個性も大事にしたいですし。

 あるいは怪獣の名前のつけ方の

基本パターンのようなモノを

プログラムしておくという手も。

 それに沿った名前を入力しなければ

起動しないようにも出来たのですが。 

 しかしその当時は」

 「なるほど。

 そのようにすれば」

 「モンロー先生と一緒に

研究なさっていた当時は

気づかれなかった」

 「ええ-----まあ-----。

 そういう事です」枠沢。

 実際には

あのプログラムを作った当時は-----だ。

 プログラムの更新は。

 忙しくて-----。

 「ですが

それならば武器は。

 怪獣がどのような武器を持っているのか。

 どのような能力を持っているのか。

 それらがわかれば我々としても

それらはどうなるのですか」

 「それはそうだ。

 カテゴリーと同じように

武器や能力についても

製造時に設定するわけでしょう。

 でしたら

それらの点についても。

 素人考えですが」

 「それとも技術的に何か

問題でもあるのですか。

 出来ないわけが」

 「いえ。

 技術的には全く問題はありません。

 しかし-----。

 先程も言いましたが-----。

 こんな事を言ってもいいのか-----」枠沢。

 「先程と-----おっしゃいますと」

 「確か-----。

 その点は調査なり何なりをして-----と」

 「はい-----。

 その手の○○映画では

怪獣の持っている武器や能力等は

たいていそうなっていますし。

 怪獣なり何なりの持っている武器が

最初からわかっていては

都合が悪いでしょう。 

 リドニテスや何なりが

最初は勝っていても

怪獣が急に新しい武器で攻撃してくる。

 それで危なくなる。

 そうなっていますしね」

 全てではないが

そういう印象が強い。

 枠沢自身の思い込みかも。

 「なるほど。

 最初から相手の持っている武器がわかっていれば

そういう事はないわけですか。

 怪獣がどんな武器を出してきても

対応できるわけですか」

 「はい。

 そうなりますし-----。

 まあ武器の名前だけがわかっていただけで

対応できなかった時もあったようですが-----。

 やはり怪獣がどのような武器を持っているのか

わからない方がいいのではと。

 それで-----。

 と言うことです」枠沢。

 「ですが。

 それはあくまで映・画・の・中・だ・け・の話ですし。

 リドニテスが危なくなるシーンも必要だから

そうしているだけで。

 現実にはそのような事」虹起。

 「もちろんそうです。

 実際に怪獣を造るつもりなら

そうしたか・も・-----

知れませんが」

 「怪獣を造るつもりはなかったわけですか。

 モンロー先生も」 

 「ハイ。そうかと」

 「そういう事か」

 「それでは-----。

 ですがカテゴリーは遠距離からでも

分析できるのでしょう。

 そのデジタルコードとして

書き込まれていなくても。

 だったら武器もそのようにして

分析できないのですか」

 「それは」枠沢は詰まった。

 「何かあるのですか」 

 「はい。

 カテゴリーというのは。

 つまり身体全体をつくる細胞の

原子や分子の構造によって決まります。

 ですからそれにガンマー線スペクトルを照れば

そこから出て来る二次放射線なり何なりの

スペクトルを分析すればいいのですが。 

 身体全体ですので

そこから出て来る二次放射線の量も多いのですが。

 それで念のため

-----デジタルコードのカテゴリー部分の改ざんは

出来ないとは思うのですが。

 いえモンローならやれますが」枠沢。

 “モンローに出来るか。

 調べなければ”

 「なるほど。

 モンロー先生がイタズラで」

 「それで念のため

怪獣識別装置にはその機能。

 つまり二次放射線のスペクトルの

分析機能は持たせてありますが。

 それによりカテゴリーは何とか」枠沢。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ