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 「モンロー先生以外にも

 ワットたちが怪獣を造っていたらしいのです」レーナン。

 「何ですって。

 そんな-----。

 大変な事に。

 装置の製造能力からいって-----

いったい何体くらいに-----

なりますか」枠沢。

 そう多くは造れないはずだ。

 細胞分裂によるクローンは

造れないようにしてあるし

大量生産のプログラムは-----

モンローには-----。

 「ではリドニテスも」枠沢。

 「そのようです」

 「ますます大変な事に」

 少数と言っても

百やそこらは。

 「その手の○○モノのドラマでは

ちょうど二年分か」枠沢。

 「エッ?」

 「イエ-----何でも」枠沢。

 怪訝な表情も一瞬。

 「はい-----ですから。

 ですからモンロー先生のお造りになった怪獣ならば

枠沢先生のおっしゃるように

そのデジタルコードですか。

 それにガンマ線レーザーを照れば

名前やカテゴリーはわかるかも知れませんが

他の者の造った怪獣はどうなりますか。

 -----。

 どうですか」

 「それは心配ないでしょう。

 モンローの造った

基本プログラムを元にしてしか

怪獣もリドニテスも造れないでしょうし、

そのプログラムを使っているのなら

名前等を入力しなければ

プログラムは作動しませんし」枠沢。

 「そんな事まで」

 「では

わかるのは名前だけですか」

 「いえ-----カテゴリーの方は

自動的に-----。

 怪獣を造る際には

怪獣製造用の基本プログラムを

使用するわけですが、

その際の初期設定で

怪獣のデザインや

カテゴリーを入力するわけです。

 そして怪獣の名前や

武器等も。

 怪獣製造プログラムを起動すると

デザイン等の入力を求めてくるわけです。

 名前はもちろん。

 その中にカテゴリーを指定するモノも。

 カテゴリー“1”の怪獣を造りたければ

そのように入力すればいいわけで、

各カテゴリーごとに

一応の基本プログラムがあり

設定時のそれらの項目を

入力しなければ作動しませんし。

 そうでなければ

コンピューターにしろ

何を造っていいかわからないでしょう」

 まあそのプログラムにもいろいろあり

カテゴリー“1”から“3”までの

怪獣やリドニテス

宇宙人等の製造プログラムが

全て入っているモノや、

各カテゴリーごとに分かれているもの、

怪獣、リドニテス、宇宙人別、

各周期ごと、

イロイロなのだが-----。

 枠沢自身がプログラムをまとめる際に

そのように整理しておいたのだ。

 その内のどれをモンローの奴が。

 カテゴリー“3”以上のモノは

大丈夫なのだろうか。

 幸か不幸か

ちょうどカテゴリー〝3”以上のモノを

プログラムする際に、

地下深くに実験室を造り

-----それまで使っていたの研究室が

手ぜまになったためだ-----

そこへ移動した。

 だから大丈夫だとは思うが

漏れはなかったか。

 「なるほど」

 しかしあのプログラム

枠沢自身の研究用に造ったもの。

 アミノ酸の分子構造を

変更できるようになっている。

 だから-----それを使い-----

イジル者がいないとも。

 そのような場合どうなるか。

 枠沢自身が研究のため

アミノ酸の分子構造等を

変更した場合に備え

それによるカテゴリー-----

つまり強度の変化を見るために

あらかじめカテゴリー検索用のソフトを

つけてあったわけだ。

 「その際入力したカテゴリーが自動的に

表示されるようになってい-----る

-----はずですので。

 モンローと私の間では

そのようにしようという事で話が」

 「自動的にですか」

 「モンロー先生もそのようにすると」

 「おっしゃっていた」

 「そういう事です」枠沢。

 「しかし本当にそのようにしたかは」

 「それは-----。

 実際にその怪獣識別装置を照射するなり

 遺伝子を調べるしか」枠沢。

 「なるほど。

 基本プログラムがあり

それに様々な設定を

入力していくわけですか

そうすれば後は自動で」

 「マア-----

もし仮にモンローが

そのようにしていなくても、

何とかなりますが。

 そのような事をしなくても。

 ワザワザ遺伝子レベルで

そのようなコードを書き込み

それを読み取らなくても、

カテゴリーだけならば

分析用のガンマー線レーザーを照てて、

そこから出て来る

二次ガンマ線なりX線のスペクトルを

分析すればいいのですが。

 怪獣自身にカテゴリーを

分析できないようのする

細工がほどこされていても、

こちらがちょうど

リドニテスの分析のように

さらに上回ればいいわけですし。

 それでわかりますし。

 怪獣が生きたまま

暴れている状態でも、 

カテゴリー程度ならば

いちいち細胞を採取して

例の顕微鏡で調べなくても、

数キロ先からでも

ガンマー線を照射して

返ってくる二次X線なり何なりを

分析すればいいのですから。

 ですが名前は

最初から遺伝子内なり何なりに

書き込んでおかない事には

どうしようもないですしね」枠沢。

 「なるほど。

 確かに」

 「では製造者名も含めて

全て書かせては」

 「イエ。そこまでは。

 プログラムを起動する際

入力する項目には

それらもあるのですが。

 強制ではないですし

製造者名等は入力しなくても

プログラムは起動します。

 まあ他にも余白があり

製造者なり何なりが思っている事も

書き込めますが。

 字数に制限はありますが」

 「そうですか」

 「それに製造者名は

偽名でもニックネームでも

何でも

確認のしようがありませんし。

 本名でなくとも作動しますし。

 強制しても仕方がないと考えたわけです。

 今考えますと

本人のIDなり何なりを

確認しなければ起動しないように-----。

 マアいいですか」

 コレは困難か。

 「なるほど」

 「まあ怪獣の名前にしても

もちろん記入しなければならないのですが。 

 それは記号でも番号でも

何でもいいわけですしね。 

 もし怪獣を造った本人が

名前など当局で考えてくれ。

 面倒だとなれば-----。

 記号でも番号でも

何でも入れかねませんが。

 造った者の考え方次第ですし」

 「なるほど」

 「確かに」

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