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異世界でギルド経営  作者: materialism
17/47

武器屋からの脱出

ラーメンの代金を払って外に出た。

2人で金貨1枚と相当に安い。


「食ったな〜。ご馳走様でした。」

トムはもうすっかり元気になったようだ。


それではトムには別れを告げて、

冒険者にとって、「当たり」と言える物を探しに行くか。


まずは武器屋に向かう。

直感的に冒険者と言えば武器というイメージがあるからな。


武器屋に入ると

「いらっしゃい。」

と野太い声がした。


筋骨隆々の大男がそこにいた。


どう見ても勝てる気がしないというか、

この大男が勇者やった方が良かったんじゃないか?

と思いながら、店内を見回す。


う、高い・・・


安い武器でも金貨100枚はする。


これは協力を求めるしかないかな。


という訳で交渉を開始する。


交渉の基本は、Win-Winを目指すことだ。


相手を騙すような交渉術は、

騙そうとしていると見抜かれた時点でアウトだし、

なにより長い付き合いにならない。


そのためには、まず情報交換だ。


相手と自分のメリットデメリットを

お互いに明らかにして、

メリットを多くし、デメリットを

少なくしないといけない。


最近の冒険者の減少の影響は

武器屋も受けているはずだし、

高額な報酬を受け取る冒険者が増えれば、

武器屋の売り上げも上がるはず。

ならば、先行投資ということで、

武器の割引販売をお願いすることも、

出来るはずだ。


勝算あり、あとは実践あるのみ。


「こ、こんにちは」

声が上ずってしまう。


大男がギロリとこちら見て、

「こんにちは、どんな武器を買うんだい?」


怯むな。怯んだら負けだ。

「実は、私は現在、ギルドの立て直しをしておりまして・・・」


話している途中なのに、

大男の顔が、ドンドン険しくなる。

「で?」


「こちらにも挨拶をしておこうと思いまして・・・」

「で?」

大男の顔が近い。


「大変お忙しいところ、誠に失礼いたしました。」


元勇者ユーキは逃げ出した。

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