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異世界でギルド経営  作者: materialism
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勇者召喚

俺は普通のサラリーマン。

異世界に召喚された。


まあ、異世界モノのテンプレ通りの展開だったので、

特に混乱しなかった。ああ、そう、という感じ。


この世界の服をもらい、着替えて、王様に謁見した。

礼儀作法は謁見前に教えておいてもらったので失礼は無かったはずだ。


王様の話では、

魔王が復活し、それを機に普段は山奥にいて大人しかった魔物までも凶暴化。

近衛兵の中から精鋭を選抜して討伐にあたらせるも失敗し、

ほぼ全滅してしまったそうだ。

そこで、古の魔法の中から召喚魔法を使用し勇者召喚ということになった

と。


「であるからして、早急に装備を整え、魔王討伐を果たすのじゃ。」

有無を言わさぬ威厳を示しつつ、王様は言った。

「承知いたしました。」



謁見の間から下がり、さてどうしたものかと途方に暮れていると、

黒いドレスを着た女性が来て細かい説明をしてくれた。

お城としても財政状況が厳しく十分な装備は用意できないこと

そのため自分である程度は稼いで欲しいこと

何人か従者を用意するので連れて行って欲しいこと


従者というか見張り役だろうなあ。さっさと逃げるという手は潰されたか。

何人か連れて行くということは選ぶ権利はあるようだな。


まずは王様が用意してくれたお金、金貨100枚を受け取る。

こちらでの価値が分からないので、なんとも言えないが

先ほどの話からして大金ではないのだろう。


従者は、近衛兵の控えの間にいるということなので、

黒いドレスの女性に連れて行ってもらう。

結構広い城のようで、一人で歩いたら迷子になりそうだ。

この女性、ドレスを着ているわりにキビキビ歩くので、

遅れないように急ぎ足で付いて行った。


控えの間には、数十人ほど近衛兵がいたが、

その中で我々の到着と同時にこちらに数人がやってきた。

この人たちが従者か。



「はじめまして、マテウスと申します。近衛兵となって10年です。

こちらは、ユンゲルスとユンガーです。どちらも3年目です。」

よろしくと挨拶をされた。マテウスさんは歴戦の勇士という感じだ。

ユンゲルスさんもユンガーさんも人が良さそうだ。

特に文句は無いかな。


「私は召喚されたばかりです。ユーキと申します。」

なんとなく異世界風にしてみた。


これは従者というより仲間だなあと思いながら自己紹介していると、

女性は去って行った。あの人の名前を聞いてなかったな。

それほど接点は持たなそうだから、いいか。

美人だったので、惜しかったかな。


早速、装備を調達する。

基本的な装備は、近衛兵の物を使って構わないそうだ。

というわけで、ラウンドシールド、片手剣、胸当てを貰う。

こういうときテンプレ通りなら識別スキルが発動するはずだが。


マテウスさんに聞いてみる。

「どれくらいの強さになっているか調べることはできますか?」

「闘ってみれば分かるでしょう。」

呆れ気味だ。はい、すみません。


ユンゲルスさんが、すかさず、

「そこの訓練所で私と闘ってみますか?」

「ありがたい! 是非お願いします。」


いざ模擬戦となった。

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