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スライムスライム へなちょこ魔物使い  作者: 銀騎士
鉱山 採掘編

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43 暗部 修


 シルルンたちは奴隷市場を後にして、元娼婦たちが宿泊している宿屋に向かっていた。


「お前らはこれから鉱山に行くんだろ?」


 ゲシュランとヘーモは入り組んだ通りで足を止める。


「うん、装備と道具を揃えて行ってみるつもりだよ」


「うまい具合に金とか出たらいいな」


「あはは、そうだね」 


 シルルンはにっこりと微笑んだ。


「じゃあ、俺たちはここで。またこの街に来たら寄ってくれよ」


「肉旨かったっす!! 今日はありがとうございました」


 ヘーモが深々と頭を下げる。


「うん、じゃあね」


 ゲシュランとヘーモは入り組んだ道の方に歩いていったのだった。


 シルルンたちは宿屋に向かって進んでいく。


「たぶん、こっちの方だったと思うんだけど……」


 シルルンは完全に迷っており、気が付くと周辺には人の姿がなくなっていた。


 すると、三十人ほどの集団が姿を現して、シルルンたちは道を遮られる。


「……」


 シルルンは訝しげな表情を浮かべている。


 集団の内の十人ほどがフードつきのローブを纏っており、顔が見えず得体の知れない集団だ。


 ゼフドは即座にシルルンを庇うように前に立ち、シルルンの脇をアキ、ラフィーネが固めた。


「お前たちのリーダーと交渉がしたい」


 ボスらしき男とメガネの男が歩いてきて、シルルンたちの前で歩みを止めた。


「……交渉って何の交渉?」


(ん? どこかで見た顔だね……あっ、そうか、樽を買い占めてたやつらだよ)


 シルルンは納得したような顔をした。


「そっちに少女の奴隷がいるだろう。その少女の奴隷がほしい」


「えっ!? ラフィーネじゃなくてエリナーゼがほしいの? 高額奴隷が出なくて樽を蹴っ飛ばしてたのに?」


 シルルンは意外そうな表情を浮かべている。


「あれは演技だ。こちらとしては最初からお前が当てた少女狙いだったわけだ」


 ボスは得意げに言った。


「ふ~ん、そうなんだ」


「それでだ……こっちが当てた奴隷の二十人の中から好きなのを選んで交換してほしいのだ」


 シルルンは視線を二十人の奴隷に向けると、釣り合いのとれない外れドレイばかりだった。


「え~~~っ!! ヤダよ!! ロクなのいないじゃん!!」


「だろうな、言ってみただけだ」


「えっ!? そうなの?」


 シルルンは面食らったような顔をした。


「二千万でどうだ? 二千万あれば代わりの奴隷を選ぶのには十分なはずだ」


 ボスは自信に満ちた表情を浮かべている。


「その言葉をそっくりそのまま返すよ」


 シルルンはしたり顔だ。


「な、なんだと!! では三千万ならどうだ?」


「やだ」


「四千万!!」


「やだ」


「五千万でどうだ!!」


「やだね」


「なっ!?」


 ボスは大きく目を見張った。


 この状況にメイたちは困惑したような表情を浮かべており、彼女らはエリナーゼには何かあると思わずにはいられなかった。


「なぜ、そんなにその少女の奴隷に固執する?」


 ボスはいかにも解せないといったような表情を浮かべている。


「それは僕ちゃんが当てた奴隷だからだよ。そっちこそ、なんでエリナーゼを欲しがるの?」


「ぐっ……」


 ボスは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべていたが、メガネがボスの耳元で囁いた。


「この袋の中には金貨が五百枚入っている」


 ボスは金貨が入った袋をシルルンの前に放り投げた。


「えっ!? どういう意味?」


 シルルンは不可解そうな顔をした。


「我らは決して山賊などの類ではない。だが、やむを得ぬ事情がありその少女が欲しいのだ」 


 メガネが指を鳴らすと、ローブを纏った者たちの内の一人がシルルンに向かって歩き出し、残りの者たちが左右に展開した。


 アミラたちはエリナーゼとメイを囲んで守りを固める。


「ゼフド、アキ、ラフィーネはエリナーゼを守ってよ」


 シルルンは魔法の袋から鉄の剣を取り出してラフィーネに手渡した。


「はっ!!」


 ラフィーネは承諾して後方に下がる。


「なっ!?」


 だが、ゼフドとアキは自分たちの耳を疑った。


 彼らはシルルンが弱いと思っているからだ。


 ローブを纏った者は凄まじい早さで突撃し、一気にシルルンとの距離をつめて蹴りを放った。


 だが、ブラックは後ろに下がって回避して、シルルンが鋼のクロスボウで狙いを定めて矢を放つ。


 矢はローブを纏った者の拳で弾かれて、ローブを纏った者は瞬時にシルルンに肉薄して拳を繰り出した。


 魔法の袋から素早くミスリルソードを取り出したシルルンが剣で拳を受けると、ブラックは柔らかい体を巧みに動かして拳の力を受け流す。


「『ビリビリ』デス!」


 プルは『ビリビリ』を放ち、稲妻がローブを纏った者に直撃する。


「あいたっ!? なんだこれ!?」


 ローブを纏った者は後方に跳躍して距離を取る。


 この攻防を目の当たりにしたゼフドとアキは信じられないといったような表情を浮かべていた。


「むふっ、また会ったね、人族の少年。驚いたぁ?」


 ローブを纏った者がフードを下ろすと、競売にかけられていた銀毛狼の女獣人だった。


「あはは、僕ちゃんは【魔物使い】だから対峙した時から知ってたよ」


「ふぅん……知ってて私を迎え撃つなんてやるじゃない……ねぇ、本気出していい? 出さないとキツイわ」


 女獣人は探るような眼差しをボスに向ける。


「好きにしろ!! だが殺すなよ……」


 ボスの言葉と同時に、シルルンたちを包囲しようとしていたローブを纏った者たちの動きも止まる。


「許しが出たわ……むふっ、死なないでね」


 女獣人の瞳が肉食獣特有の縦型の瞳に変わり、女獣人は獣のように低い体勢をとった。


「ぐっ……『威嚇』か!! なんてプレッシャーだ」


 ボスは顔を顰めており、周りで見ている者たちも体を強張らせた。


 だが、シルルンは平気な顔だ。


 女獣人の体が左右にブレた瞬間、シルルンの目前まで女獣人は迫っていた。


「サンダーデス!!」


 プルがサンダーの魔法を唱え、稲妻が女獣人の体を駆け抜ける。


 身体が黒焦げになった女獣人は、金縛りにあったように動きが止まって前のめりに倒れ込んだ。


「えっ!? えっ!? 何よこれ!? 体が激しく熱い……」


 女獣人は取り乱していたが自身が倒れていることに気づき、女獣人が顔を上げてシルルンを見上げる。


 シルルンは薄い青色のミスリルの弓で狙いを定めて風の刃を放ち、風の刃が女獣人の目前の地面に突き刺さって深い穴を開けた。


 女獣人は顔面蒼白になって固唾を呑む。


「まぁ、僕ちゃんたちも本気じゃなかったってことだね」


 その言葉に、その場にいる全員が放心状態に陥る。


「ぐ……ぐぅうううううっ!!」


 女獣人は必死の形相で立ち上がろうとするが、体が痺れて立ち上がることができなかった。


「君はめんどくさいからおとなしくしていてね。えいやー!!」


 シルルンは赤色の球体を作り出して、赤い結界で女獣人を包み込んだ。


「なっ!? 赤の球体包囲型だと!?」


 メガネは驚きの表情を見せる。


「あの赤いのは一体何なのだ!? 何かの魔法か!? 能力か!?」


 ボスは狼狽してメガネに尋ねた。


「あれは【魔物使い】特有の魔物をテイムする結界です。しかも、型が最上位の球体で赤色は物理耐性と能力耐性を兼ね揃えている難度の高い結界なのです」


「なっ!? なんだと!? あの獣人の女はどうなるのだ?」


「あの赤い結界を破らないと魔力を吸収され続け、それでも抵抗すれば死が訪れるでしょう。何より信じられないのが獣人をテイムの結界で押さえ込んでる事実です。私の知る限りそんな話は聞いたことがありません」


「ぬ、ぬう……どうすればいいんだ……」


 ボスは弱りきった表情を浮かべている。


「マ、マスターは強いんですね……」


 ラフィーネは驚いたような表情を浮かべており、アミラたちが羨望の眼差しをシルルンに向けている。


「ま、まるで別人じゃないか……」


「シルルン様が超強くなってる……」


「シルルン様にいったい、何があったんでしょうか……?」


 メイたちは困惑した表情を浮かべていた。


「今度はこっちの番だね。ラフィーネ!! ボスを潰してよ」


「はっ!!」


 ラフィーネは凄まじい速さでボスに向かって突撃する。


「待て!! 降参だ!! こちらの事情を話すから待ってくれ!!」 


 ラフィーネが剣先をボスの喉元に突きつけて、ラフィーネは視線をシルルンに向けた。


「ていうか、いまさら事情って言われてもなぁ……」


 シルルンは得心のいかないような顔をした。


「だ、だから、やむを得ぬ事情があるって言っただろ!! その少女はメローズン王国の王位継承権第七位の王族なんだ」


「え~~~っ!? マジで!? ほんとに王族なの?」


 シルルンは振り返ってエリナーゼに尋ねると、エリナーゼはこくっと頷いた。


「そういう事情ですのでエリナーゼ様をこちらに引き渡して頂きたい。我々が無事にトーナ城までお送りしますので」


 メガネは神妙な顔で言った。


「やだね」


 シルルンは身を翻してエリナーゼの元に歩きながら結界を解いた。


 すると、女獣人は力なく地面にへたり込んだ。


「な、なんだと!! 礼ならする。五千万とその獣人の女もつける」


「ていうか、エリナーゼが王族なのは分かったけど、君たちが悪者かもしれないじゃない?」


 シルルンは不審げな表情を浮かべている。


「馬鹿なっ!? ありえんことだ!!」


「だったら証拠を見せてよ」 


「ぐっ……」


 ボスは困ったような表情を浮かべるばかりだ。


「……やっぱり、悪者なんだね」


 シルルンは小さく溜息を吐いた。


「断じて違う。我々はメローズン王国に所属する暗部の情報機関なのだ。故にいつ死んでも所属がバレないように身分証の類は所持していないのだ」


「ふ~ん、そうなんだ。けどエリナーゼは僕ちゃんがトーナ城まで連れてくよ。僕ちゃんはシャダル王と面識があるし」


「な、なんだと!?」


 その言葉に、ボスはおろか、その場にいる全員がただならぬ表情を浮かべた。


「悪者かもしれない君たちにエリナーゼを任せるより、僕ちゃんが連れて行ったほうが安全で確実だし、シャダル王は太っ腹だから褒美もいっぱい貰えそうだからね」


「ぐっ、ぐぬぬぬ……」


 場に微妙な空気が流れる中、メガネははっとしたような顔をした。


「肩に二匹のスライムを乗せた少年で王に面識もある……あなたはもしや【ダブルスライム】殿なのではないですか?」


「うん、そう呼ばれることもあるよ」


「なっ!? つ、強い訳だ……」


 ボスは納得したような顔をした。


 一方、シルルンの仲間たちはぽかんとした顔を晒していた。


「あの……シルルン様は【ダブルスライム】と呼ばれることもあるんですか?」


 メイは遠慮しがちにシルルンに尋ねた。


「うん、たまにだけど呼ばれるよ」


「なんだ、【ダブルスライム】殿のお仲間は異名の由縁も知らんのか?」


 その言葉に、メイたちの視線がボスに集中する。


「トーナの街の南の森に大穴が開いているのを冒険者ギルドの者が発見して軍が調べたところ、とんでもない規模の魔物の巣だったことが判明したのだ。これを大穴攻略戦という。その大穴攻略戦で最後まで追従した最大功労者たちの内の一人がそこにいる【ダブルスライム】殿だ。その最大功労者たちの中にはあの勇者セルドや名声高い冒険者たちの名が連なっており、この国の英雄とされている」


 メイたちは呆けたような表情を浮かべている。


「【ダブルスライム】殿がそう呼ばれるようになった由縁は、あの恐ろしく強いハイ スパイダー二匹を瞬殺したことから、そう呼ばれることになったのだ」


 メイやエリナーゼの表情に変化はないが、ゼフドたちは目を剥いてシルルンを見つめている。


「あ、あの……シルルン様、ハイ スパイダーを瞬殺したのは本当なんですか?」


 アキは緊張した面持ちでシルルンに尋ねた。


「う~ん、僕ちゃんは全く知らないけど皆はそう言うんだよ」


「……あの男が言う大穴にはシルルン様は行ったのですか?」


「あはは、行ったというより、一緒にいた仲間が大穴に落ちたから仕方なく、僕ちゃんも追いかけたんだよ」


「なるほど……気になる点はありますが、大穴に行ったのは間違いないんですね」


 アキは複雑そうな表情を浮かべている。


「【ダブルスライム】殿にお願いがあります。すでに我らの手の者が軍の駐留部隊に向かっており、エリナーゼ様をお送りする部隊を呼んでいます。それまでここでお待ち頂けないかと」


「えっ!? やだよ!! 君たちが仲間を呼ぶってことでしょ? 悪者かもしれないのに。僕ちゃんたちは行くところがあるからそこに行くよ」


「では、メローズン軍の駐留部隊であると分かればエリナーゼ様を引き渡して頂けますか? もちろん五千万と女獣人は【ダブルスライム】殿にお渡し致しますし、シャダル王には【ダブルスライム】殿がエリナーゼ様を保護していてくださった事もご報告致しますので、それでなんとかお願いできないでしょうか……」


 ボスは苦渋の表情を浮かべている。


 彼が話している内容は真実であり、エリナーゼの捜索はシャダルが発したものであり、彼はエリナーゼの行方をつきとめたことだけでも暗部の手柄にしたいのだ。


「う~ん、どうしょうかな? 君たちは僕ちゃんたちの後をついて来るんだよね?」


「はっ、そうなりますな。なるべく遠くに離れて追従しますのでどうかご容赦を」


「……分かったよ。本当に駐留部隊の人たちと分かればエリナーゼを引き渡すよ」


「では五千万円と女獣人を先に渡しておきます」


「う~ん……それはちゃんと駐留部隊の人たちが来たときに受け取るよ」


 シルルンはそう言って、その場を離れたのだった。


















 シルルンたちは宿屋を探しながら移動していた。


「あいつら、やっぱりついてきてますよ」


 アキは屋根の上からシルルンに報告した。


「うん、一応は警戒しておいてね」


「はっ!」


 アキたちは真剣な顔で頷いた。


 シルルンたちは建ち並ぶ店を確認しながら進んで数時間が経過した。


「あっ!! ここかも!!」


 シルルンの顔に虚脱したような安堵の色が滲んだ。


 シルルンは宿屋の会計を済まし、元娼婦たちと一緒に宿を出る。


「僕ちゃんたちはこれから装備を整えて鉱山に穴掘りにいくんだけど、君たちはトーナにある僕ちゃんの家でスライムの世話をしていてほしいんだよ。僕ちゃんが手紙を書くからその手紙をイネリアに渡せば分かるようにしておくから」

 

 だが、元娼婦たちは頑として動こうとしなかった。


 彼女らは捨てられてしまうと思っており、一緒について行くの一点張りだった。


「道中キツイと思うけどなぁ……まぁ、仕方ないね」


 その言葉に、元娼婦たちの表情がぱーっと明るくなった。


「おおっ!? 【ダブルスライム】殿!! ここにおられましたか!!」 


 シルルンは声の方向に顔を向けると、五十ほどの騎兵がゆっくりと近づいており、声を発したのは難民キャンプで出会った精鋭騎兵の隊長だった。


「あれ? 騎兵の隊長さんだね。僕ちゃんに何か用なの?」


「我が軍の者から【ダブルスライム】殿がエリナーゼ様を保護していると聞き、取り急ぎ参上したのです」


「……そ、そうなんだ。だったら確実にメローズン王国軍だね」


 シルルンはエリナーゼの奴隷契約を破棄して、エリナーゼを精鋭騎兵の隊長の元に連れて行った。


 精鋭騎兵たちは一斉に下馬し、跪いて頭を垂れる。


「エリナーゼ様!! 御無事で何よりでございます」


 エリナーゼはこくっと頷き、精鋭騎兵たちが一斉に立ち上がり、女騎兵が自身の馬にエリナーゼを乗せて騎乗する。


「エリナーゼ様、駐屯地に戻れば馬車がありますので、それまでは騎乗でしばらくのご辛抱をお願いします」


 エリナーゼはこくっと頷いた。


「しかし、さすがですなぁ……デーモンを屠り、エリナーゼ様をも保護しているとはさすが【ダブルスライム】殿ですな!!」


 精鋭騎兵の隊長は熱い眼差しをシルルンに向ける。


「あはは、デーモンはヤバかったけどね。勝てたのが不思議なくらい強かったよ」


 その言葉に、ゼフドたちはガツンと頭に衝撃を受けたような顔をした。


「じゃあ、元気でね」


 エリナーゼがこくっと頷く。


「それでは【ダブルスライム】殿。また会う日までご壮健あれ!!」


 精鋭騎兵が去った後、入れ替わりにメガネが現れる。


「これで交渉成立ですね【ダブルスライム】殿」


 メガネが金貨袋をシルルンに手渡し、メガネは胸の中から奴隷証書を取り出して宣言する。


「譲渡」


 シルルンはメガネから奴隷証書を受け取り、女獣人がシルルンの奴隷になった。


 ちなみに、譲渡を宣言した奴隷証書に、最初に触れた者がマスターになるのである。


「それでは私はこれで」


 メガネは頭を下げて去って行き、その場にシルルンたちだけが残された。


「むふぅ、マスターよろしくぅ」


「うん、それで君の名前はなんていうの?」


「私の名前はヴァルラよ。それにしてもマスターは嘘つきね。弱いって言ったくせにあんなに強いなんて」


「あはは、それはプルたちは強いけど僕ちゃんは弱いという意味だよ」


「そ、そうなんだ……」


 ヴァルラはプルを近くでマジマジと見つめた。


「『ビリビリ』デス!!」


 プルは『ビリビリ』を放ち、稲妻がヴァルラに直撃する。


「あいたっ!? なんだこれっ!?」


 学習しないヴァルラだった。

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[一言] すっっっごい嫌われてる獣人の人(笑)
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