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赤い箱

作者: iOS428

M氏は、犯罪者だった。それも、相当な犯罪。

現行犯で捕まり、裁判が始められた。

裁判長と博士らしい人が何やら話し込んでいたが、やがて判決が下った。

M氏には、赤い箱が渡された。

それで裁判は終わった。

当然、被害者は納得がいかず、訴えたが、話を聞くと、帰っていった。

M氏は、大喜び。のんきな人生を過ごした。

M氏はしばらく大人しくしていたが、犯罪者というものはなかなか反省しないもので、再犯を起こした。

M氏は今度こそ覚悟したが、赤い箱を渡すように言われ、やがてそれが帰ってきた。

M氏は悪事の限りを尽くした。何も罰がくだらなかったからだ。そして、捕まっても、同じことが繰り返された。

やがて、M氏は歳をとった。

M氏は、赤い箱を開けてみたくなった。

その箱には、魅力的な、開けてみたくなる何かがあるのだ。

M氏は、開けてみた。年寄りだから、何かあっても、すぐに死ぬという気持ちもあった。

箱が開く。M氏は、そこに吸い込まれる。

「助けてくれ・・・・」

しかし、時すでに遅し。箱の蓋が閉まり、そのまま・・・


その様子を見守っていた博士は、その様子を記録していた。

「これで一件落着というわけだ。しかし、あいつもかわいそうに。なんたって、あの箱に入ったやつは、狭い空間に閉じ込められ、永遠にそこで過ごさなければならないのだから・・・・」

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