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意識

俺、なんか変に意識しちゃって。

眼が合えば「いらっしゃいませ」

とかは言うけど。


何かハンデある人に嫌な態度取ったみたいで。

彼女は大体夕方の6時半とかに来て、まあ15分ぐらいいる感じ。

じっくり立ち読みして。気に入ったものがあると買って帰った。


若い女の人だとだいたい見るとこ決まってるけど

そのコは結構固い内容の専門書とか自己啓発本みたいなのも熱心に読んでた。


来ると今日はここって決めてるみたいに

じっと同じ場所で立ち読みしてた。


それで、俺の最初の恭子のイメージは後ろ姿。

いつもちゃんとした格好して、ストッキング履いてて。真っ直ぐ立ってて。


歳忘れてた二十歳。


これ言うとまずいし言葉選ぶけど、そういうコに無責任に係わると、

まずいというか、面倒になるとか思ってたんだけど。

気になっちゃて。


高橋が、恭子のレジやると冷や冷やした。

ぶっきらぼうだし、カツゼツ悪いし。

カバーかっけすか?ボソノソみたいなんで。

恭子はそんな時

いつも手を小さく振った。


うちの店、レジの客側の金額表示の前にパンフレット立てたり、

物積むんで金額の表示が見やすいように直した。

カバーが二種類あったんでレジ前に表示して

カバーの色をご指定下さいと書いた。


いつからか俺、彼女来るの待つようになってた。

もちろん来ない日もあるんだけどそんな日は

何か、そわそわして。


その日はちょっと遅い時間に来た。

直ぐわかった。まあ準備したし、待ってたし。

いらっしゃいませ!声が上ずる。

彼女いつもの感じで立ち読み


スカートいつもよりちょっと短め。控えめなスリット。

微妙なスカートのしわがやばい。

ふわっとした半そでのサマーセッター。薄いピンクのパンプス。


恭子の後姿を舐めまわすように凝視。

防犯ビデオ回ってるから仕事してる振りも

店員の俺が一番挙動不審。


ド緊張した。その時間、俺レジやってるから。

正直買わないで帰って欲しくもある。 

恭子、ちょっとかがんで、耳に髪かけて本取る。

今日はこれ買うって決めてた感じ。


恭子レジに近づいてくる。ヤバイ!

結構胸元がというか、バストラインがしっかり出てて、

恭子あんまりそういうの少なかったんだけど

ちょっと化粧しっかりしてる感じで。

もしかしてデート?

レジにそっと出して。


俺:お預かりします。880円でございます。

来たよ!この瞬間が。カバーどちらになさいますか?って

手の平で見本を指した。

恭子:あっ、じゃあ赤で。 しっかりした発音


最高速で、超丁寧にカバーを付けて、輪ゴム。

手提げのビニール袋に入れた。

渡すレシートとお釣りの120円が震える。

ファーストタッチ。

ゆっくりとした動作で恭子財布にお釣しまう。

肌とか凄い。

白い胸元に目がいく。


ありがとうございました。

帰る恭子を眼で追う。

出るところで、チラ見して微笑んでくれたような。幻覚か。


満足。


何かやばくなってきたわけよ。恭子のことが。

ええとさ、正直に書くわ。


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