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渋谷

次の日から、急に落ち着いた。

精神が。

普通に学校行けて、普通にバイトできる。

でも、何でかニヤニヤしてるらしくからかわれた。


恭子と休みを合わせる。

恭子は、土曜は交代で仕事か、定期的に通院していた。

なるべく、恭子に負担がないようにしたつもりだった。


恭子の服を買った。

何処で買えばいいのかわからないので、

とりあえず渋谷に行く。

まあそういう感じの店に恭子の手を引いて入る。


一回 入ってみたかったんだよな、こういう店。

超俺好み。

どれを恭子に着せようかと迷ってると

恭子が、ヤメようよ、あたし絶対無理だって。

見えちゃうって。

店の外に連れ出される。

大丈夫だって。ほら、あの店員が着てる感じじゃん。


しょうがねえなあ。

隣の店に移動する、まあこっちはギャルではない感じ、まあ可愛い系。

でも、平日なのになんでこんなに客いるの?

こいつらサボリとかかよ。


恭子、こっちならいいだろ?

ん・・・・・。

まあ、ふわっとしたミニスカートと、

上がそんなに露出の少ない感じの上下。


恭子がひっくり返したところで店員が。

ヤバイ、超タイプ。金髪のショートボブみたいなやつ。

眉毛も金で。

これ!上下別なんでこんな感じの組み合わせもって。


背中あいてるんで、パット取っちゃって、見せブラでも。

こんな感じって店員振り向く。

ピンクの水着みたいな派手な紐ブラ見せる。


恭子すみませんって、服戻してスタスタ外へ。

どうしたよ? 


あんなのヤダ!着れない。

あたし水着だって着たことないのに!


ゲ!何だよ?あの服、水着以上なのかよ?

恭子無言。


なんなんだよ?どうしたよ?


酷い!あんなの着たくない!

凄いいやらしい目で店の女の子みてた!

勝手にどんどん外へ


俺、にやけてしまう。

初めてケンカした。

ほんとの恋人同士になった感じ。

俺もケンカすることに。


ケチ!!あのぐらい着ろよ!

デカイ声で言った。

人が見る。


恭子涙目。 手を繋いでやる。


ほんと酷いよ。嫌だっていってるのに。

何で笑うのよ?


だってさ!初めてケンカしたよな?


え?あ、うん。


あ!もしかしておまえ、あれでデイズニーランドとか

連れて行かれると思った?

ないない!大丈夫だって。

あんなんじゃ電車に座ったら、

パンツ見られるわ、上から胸覗かれるわだろ!

ちょっと俺も耐えられないわ。


部屋とかさ、近所の買い物のときとかさ、

着て欲しかったんだよ。

2番目見たのとかなら平気だろ?


だって怖いもん。


しょうがないので坂を下る。

まあ、がっかりだが○井に行く事に。

恭子急にご機嫌。

何かここ落ち着く。アハハ・・・。


何だよそれ?


あたし一人だとゆっくり見れないの。

店員さん寄ってくるし。

色々言われるけど・・・・

だから店員さんが近づいて来たらすぐ逃げるの。


何だよそれ。


おまえよぉ!


ケンカしたいの?


ああ。


じゃあ、いいよ。


てめえよぉ!


恭子笑う。


今日はヨ、俺好みのエロイ服を

俺の金で買うって始めっから言ってったろ!

お前がガタガタ言う権利はねえんだよ。

恭子吹く。


エスカレーターの前の女が笑って振り返る。

隣の男にも微妙に笑われる。


恭子に初めて叩かれる。

結構デカイ音。バシッ!って。

マジ痛てえって何だよ。


やめてよ声おっきいよ。恥ずかしいって。



しかし以外に服は直ぐ決まった。


売り場にドンと飾ってあって。

半そでのシロのワンピースなんだけど。

袖短めで、襟が付いていて、結構からだのライン出る感じ。

ボタンなの。上から下まで全部の前ボタン・・・・。

膝上のミニ。


これいいな!って俺が言って。

恭子も凄くかわいい!って。


着てみろよ!って試着させて。

恭子が試着室のドアちょとだけ開けて、着たよって俺呼んで。

どれどれ?

これが予想外にエロいの。

バストラインとか、ボタンのうねる感じとか、隙間とか。

恭子迷う。

ボタンの大きさと、色に。


はじめ、店員がいかがですか?とか

色々言ってきたんだけど、

あまりに俺らがキャグ言ったり、イチャつくんであきれて放置される。


恭子!恨み晴らしたな。

恭子笑う。全部の形着てみろよって。


結局一番最初に着た、アクアブルーの少し大きめのボタンのにする。

セールだったんでまあ以外に安かった。

金払って、恭子がありがとうって。

帰ろうとしたら、途中で、ちょっと待ってね。


シャツ買うからって。俺に。

俺はいいよ!って言ったら。

うるせえよ!俺好みのやつ着るんだよって恭子が言って。

大笑いして。

黒とか多いじゃん。あのワンピに会うのにしてよって。

シロのドレスシャツなんだけど、結構おしゃれなの。

カットとか、ボタンとか。

これでいいだろ?って恭子が。


一応、こんなの乳首透けるし恥ずかしくて着れない!って言う。



恭子が笑いながらレジに行く。

恭子にありがとうって。


ちょっと天気が良すぎるので戻ることに。

自販機で水を買い恭子に飲ませる。

恭子は俺といると食事を気遣ったが、恭子お気に入りのフードコートがあった。

俺たちは出かけると食事は決まってそこに行った。


ここキレイだし、空いてるし、お水もタダだし。

こんなの食べてても誰も気にしないし、って。

おまけに本だって読めるしね。

ひでえ客だな。

そうなの、だからたくさん食べて恩返ししてね。


恭子が、ほとんど飲まなかった水を一気に飲んで駅に向かう。

スクランブル交差点に差し掛かったところで

恭子が俺の手を引く。

メシはいいって、いつものフードコートで、

暑いしさ、戻ろうよ。

俺もあそこのほうが気楽だから。

時間で食ったほういいから、今からなら12時半には着くから。


違うの・・・・・。

トモ君の好きな服、あたし着るから。


え?ああ・・・。


じゃあさ、その辺のマックとか、公園とかで

食事しろよ、遅くなるから。

ヤダ!

試着見るでしょ?


大丈夫だって、何言ってんだよおまえ!


だって・・・・・。

おなか出てたらはずかしい。


恭子俺さ、先週連勤したんだ全部。

毎日その事だけ考えてた、どんなの着せようって。

結構雑誌も読んだんだぜ。

恭子抵抗諦めた?


うんって笑った。

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