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恭子との出会い

渋谷のスクランブル交差点で…


こうやって街歩いるとさ、いろんなコとすれ違うけど、

こいつらのこと知らないからいいけど。

例えば、あいつとか、コイツとか、

病気とか事故で、この後死ぬとか自殺とか。

こんな過去あるとか、そういうの全員分知っちゃったら耐えられないな。

でも確実に今すれ違った中の何人かは事故で死んだり病気になったりはするよな。


もちろんそれは自分かもしれないけど。



工学部の学生だった。

理系と言えばなんとなくカッコいいけど

何?その大学?ってレベル。

まあ、ガキの頃から機械イジリだけは得意だった。

学問としての素養ゼロ。

正直いうと一人暮らしできればどこでも良かったんだ。



本屋でバイトしてた。

まあ、そこで彼女と出会うんだけど。


嫌味たらしい客が多くてさ、リントンある?とか訊くわけ。

それが作家の名前なのか、書籍のタイトルなのかわかんない。

そんなのも知らねえのか?って感じで。


力仕事も多くて。

近所の学校に参考書みたいなの車に積んで売り行ったり。

2階のに20箱とか担いでとか。


ここの社長が酷でえやつなのよ。

でも、まあいろんな意味で感謝することになる。


居酒屋とかもやったんだけど、体質合わなかった。

やった事あるやつわかると思うけど、

からだに付く匂いが凄いわけよ。

独特のにおい。


その店によって違うわけ。

自分の店の匂いが服とか髪とかカラダに染み付くわけ。


酒とか、タバコとか油とかゴミとか食い物の混ぜたようなやつ。

部屋帰ると自分の家までその匂いになるわけ。

まあメシも付いたし、給料も結構くれたし。

店の女のコとかも仲良くなったりして

まあ楽しかったんだけど。


<近所の駅の近くで本屋のバイト募集の張り紙見つける。>


ちょっと聞いてみようと思ってそのまま店に入った。

奥の物置みたいな事務所に社長がいた。

いきなり「いつから来れる?」って


ホント適当な人なわけよ。まあ、こっちも履歴書も持ってないけど。

「あのう 時間とか給料とかは」・・・・みたいな感じで聞いて。

そしたら、今まではいくらだ?ってきかれて。

今、居酒屋で幾らだって答えたら。そんなに出せない。

夕方4時から約5時間で日給4000円。それ以上は出せない。

残業代とかもないからって。


俺の顔見て、まあ今日やってみて考えろって。エプロン渡される。

売り場に店長いるからって。

まあしょうがないからやるかって感じ。


店長、高橋(サバンナのやつに似てるんで)仮に。

コイツあんな感じで能書きばっかで役にたたない。

腰痛くて重いもの持てないとかさ。口ばっかで最悪。


彼女は、最初の頃全く気づかなかった。

後から聞いたら、必ず家に帰る前にほぼ毎日寄ってたって。

最初に気づいたのは。売り場に雑誌運んでて、

彼女が雑誌棚の前に立ってた。


俺が、「すみません…」

「足元の引き出し引かせてください!」

って声かけたんだけど。彼女無視して。


まあそういう客もいるわけよ。あきらめて

わざとドカンっと雑誌の束置いて。

他の文庫棚かなんか整理してたんだけど。

その女マジでドかないわけよ。

腹立ってきて、ちょっとすみませんて、視界を遮ったら、


あ! スミマセンって。

何か言葉が変わってるというか。

外人とかでなくて。うまく表現できないんだけど…


俺、下の引き出し引かせてくれって言ったら。

彼女、髪の毛耳にかきあげて、ごめんなさい

私ちょっと耳が・・・・って。


何か凄い罪悪感、感じちゃってその場に居られなくて。

裏の倉庫に逃げた。

なんか、気になり出しちゃって。彼女のことが。


スペックは155はないと思う。昔の彼女より小ぶり。

デブでないけどややポチャ系。膝丈ぐらいのスカートにパンプス。

上はブラウスとか、ニットも多かった。まあ地味な格好。

真面目な大学生か、公務員とかの感じ。

良く言えば深田恭子を地味にした感じ。

喋り方のトーンが似てる。


以下恭子に。



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