★Variations brillantes★~華麗なる変奏曲~ -2-
★注釈★呪いの読みは 、 まじない です。 のろい じゃないんです。(>_<)
停止した
うねる壁が機能を停止させる
わたしが次にすることは決まっている
この壁の向こう側に行くこと
扉がない、壁を壊そう
なんかどんどん暴力的になってる気がする
いやだな
こんなところママや羽矢に見られたくない。
嫌われはしないけどひかれてしまうかもしれないから
ふぅ
息を吐く
すぅ
おおきく息を吸うことによって心の中のグチャグチャしているものを整理していく。
どうすればこの壁を壊せるか知っていた
体の中に流れる忌まわしい血が教えてくれている
多くの人を殺した血
多くのものを狂わせた血
そして、私の運命をくるわっせたこの血
嫌いだ
大っ嫌いだ。
いくら、命の恩人だからと言っても、私はきっと魔獣を嫌う。
多くの人間の命を奪ったこの血が自分の体内に流れていることが正直おぞましい
成り行き上、契約者になって、共犯者になった。
あの魔獣との契約内容わたしが選べたのになぜ、共犯者になることなんて言っちゃったんだろう。
決まっている
わたしは主従関係にも、相互所有にも魅力を感じなかったからだ
それは、互いに束縛し合っているだけの関係
必要としているのはそういう役割
私は今の世の中歯車がすり替わったとしても問題なく回っていくこの世のなかが正直あまり好きではない
わたしが必要とされてない
必要とされているのは私の担う役割だけ
代替え可能
それがいや
わたしは私という人間、私という存在を構成するすべての要素
わたしという存在そのものを変えの利かない大切なものだと認識してくれる人を求めているのかもしれない
夢物語だ
初戦人間は相手の氷山の一角しか認識していないのだ
私自身もそう、こんな風に求めているくせにほかの人を見ようとしない。
自分がしてほしいことを他人にできない
だから、夢物語
共犯者
一緒に背負う罪という意識
いやな絆…それでも確かにつながりの一つ
わたしは嫌いで仕方がない魔獣の罪をこの小さくもろい心で背負う
魔獣が罪を感じられないというのなら、仕方がないから代わりに私が背負う
嫌いだけど、大量殺戮者だけど…命の恩人には違いない
借りっぱなしは気持ちが悪い
貸し借りの関係のほうが私はすっきりとして好き
矛盾しまくっていると思う。
わたしの心はいつもそう。
いつも、相反する二つの感情がせめぎあう
それでも…
「我、呪いにより 汝を破壊する。」
突き出した量の手から、青い光が放出された
青い光は、壁に当たる
ドドドドオドド
ゴロッ
壁が崩れる
青い閃光が、ぶつかったところが向こう側に突出し
そして、人が4人くらい手を常¥内で入れそうな穴が開いた
ポロッ
穴が開いた上の方が、かけ始める
崩れる前に私は壁の向こうに走る
それは、いた
檻の向こう側にいた
いたのは魔獣ではない
魔獣の姿はぼんやりとだけど知っている
わたしの命を救ったやつ…魔獣は4本足の生き物だった
それは二本足の生き物
外見は凄く人間に酷似していた
髪の毛や つめ、瞳の色が違う
耳の形も違う。
それでも人間に似ていると思う
背中にある、真っ白い翼
翼の形は蝙蝠のはねに似ている
滝のように流れる青い髪
よく晴れた空の色の目
貝殻のような耳
人間ではない
だけど、似ている
これはいったいなんだ
「ここから先は、入らせない。関係者以外立ち入り禁止だ。侵入者は排除する」
機械のような声
冷たい声とまなざし
鬼やナメクジのように、あからさまに化け物感がしない見た目
生半可人間に近いから、攻撃するのにためらいを覚える
人殺しでなくてもだれかを気づつけるのには躊躇を覚えてしまう。
でも、ためらいは自分を殺す
わたしはいきたい
たとえ、こいつを犠牲にしてでも生きる道を選ぶ
帰りたい
謝りたい
伝えたい
そのためには生きなければならない
「そこを通してくれない?私はその先にいるエスポワールに用があるの」
「この先へ立ち入ることは、許されない。お前は関係者ではない。」
武力行使するしかないの?
「研究目的ですよ。人間という存在がこの世界の最悪の化け物と対面させた時の反応を調べるための」
大嘘です
目の前のものは、さすがにこんな嘘を信じるわけなく
「研究員はどこにもいない。お前はうそをついている。お前は、無理やり侵入した」
そうです
その通りです
後ろの壁は間違いなくさっき私が破壊したものですよ
でも、これで作戦は考え付いた
「我呪いにより、汝を焼き殺す」
本気で殺すなんて言葉を使ったのは初めてだ
ぼわっ
どういう原理だかわからない
だけど言葉どうりの現象が起きる
ぞわっ
悪寒がした
ガクンッ
膝をつく
身体が重たい
いうことを聞かない
上からものすごい圧力をかけられている感じ
―――――重力
詠唱をした様子はない
詠唱破棄?
詠唱する必要ないの?
「ずるいっ」
這いつくばるような姿勢にさせられる
炎がかき消され傷一つない奴が現れる
「くそっ!!」
久遠にしては珍しく悪態をついた




