最期のとき
ボクはもうすぐ、君の前からいなくなるだろう。
それは、死ぬということだ。
幼い頃から病魔に冒され、人生の殆どをこの無菌室の傍らで過ごしていたボクは、とうの昔に死んでいてもおかしくなかった。
そんなある日、ボクはキミと出会った。
見つめ合った視線の先に、互いの気持ちを知ってしまった。そして、互いに相手を好きになった。
それからの日々はボクにとって人生で一番素晴らしいものだった。キミといるだけで、ボクの人生は満たされていった。
だけど、いい事ばかりは続かなかった。余命を宣告された。
・・・・三日間だった・・・・・・・。
理由は、病魔の異常な進行が発覚したのだった。
ボクはキミにそのことを話した。そしてボクは、死ぬその時まで、キミのそばにいることを望んだ。
・・・・・・・そろそろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最期のときが・・・・・・・来たようだ・・・・・・。心残りなのは、キミとはもう会えないこと、それにキミを悲しませたまま、死んでゆくことだ。
キミには・・・・・・感謝している・・・・・・・・キミがいなければ・・・・・・・ボクは自分の人生を後悔しながら・・・・・・・・・死んでいただろう・・・・・・・・
ボクが死んでも、キミとの思い出は残りつづける・・・・・・・・・どうか泣かないでくれ。涙を見せないでくれ。キミの悲しむ顔を見るのは、死を告げられたことより辛い・・・・・・・。最期に、ボクの気持ちをキミに告げたい・・・・・・。
ありがとう・・・・・・・ボクの心に咲いた、キミという花。