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魔導尋問部隊

 



「……そうか、ゼファー将軍か……」



 ゼファー将軍、彼は帝国騎士特攻部隊隊長を務め、帝国三将の一人に数えられる程の実力者である。そんな彼が帝国を裏切り、ルミエル王国と裏で繋がっていたのだった。 その事実を知ったレイルは驚きの表情を隠せないでいた。



「……レイル様……? その人はどんな人なのですか?」


 フレイアの素直な質問にレイルは答えた。



「……そんな方が……」



「……時間はない……すぐに皇帝陛下へ連絡せねば……行くぞフレイア、ミリア……」



 ヴィクターから情報を得た三人はすぐさま牢屋を後にした。 三人は皇帝陛下のいる王宮へと足を運んだ。




「……何用だ? そんなに慌てて……何があった? 」



 皇帝陛下のガルドはレイルの表情を読み取り、宥めつつ事情を話すよう問いかける



「……皇帝陛下、少しまずい事態になりました。 捕虜として捕まえていたルミエル王国のヴィクターからの確かな情報です。 三将のゼファーが我々ガルディア帝国を裏切り、皇子殿下の暗殺を企んでいました……」




 レイルの報告を聞くや否や、ガルド皇帝は怒りで立ち上がった




「……なんだと!? それは本当かレイル……おい衛兵! 今ゼファーは何処にいる? 直ちに呼び出せ! 今すぐにだ!」



 衛兵はガルド皇帝の命令に体を震わせながらも急ぎ足でゼファー将軍を呼び出しに向かった。




 数分後、ゼファー将軍は何事かと言わんばかりの表情で王宮へと歩いてきた。



「……皇帝陛下……私に何かご命令でしょうか? 」




 ゼファー将軍は自分が裏切りをしている事がバレていると全く思ってもおらず、いつも通りの表情でガルド皇帝へ頭を下げる



「……ゼファー将軍……単刀直入に聞く……我が帝国を裏切り、ルミエルと繋がり我が息子ギールを暗殺しようと企んでいたのか? 」




 ゼファーはその言葉を聞き、表情が一気に青ざめた。しかし彼は取り乱すことなく平常を装う



「……皇帝陛下……何をおっしゃられているのですか? 私は帝国騎士……そのような馬鹿げた事を考えるわけがありません……一体誰がそのようなデタラメを?」



 ゼファーは何事もなかったかのように自身の潔白を表明した。



「……俺がルミエル王国のヴィクターから情報として聞いたんだ……白状した方が罪は軽くなるぞ? 」




「……貴様……誰だ? わけのわからん騎士でもない平民上がりの分際で、この私に何を言う?」




 ゼファーは怒りに任せレイルに棘のある言葉を並べた




「……っ!! レイル様を悪く言わないでください!! この方は……っ……」




 フレイアはレイルが言われるがままな状況に苛立ち反論するが、それはすぐにレイルによって止められた。




「……ゼファーよ……私は其方を信じたい……が、ことが事ゆえ……どうすれば……」




 ガルド皇帝は頭を抱え悩む。 皇子であれギールが暗殺されれば、この戦争は負けたも同然。 判断を間違えれば取り返しのつかない事になる。




「……皇帝陛下、私にいい案があります……」




 レイルが沈黙を破った。 レイルはそのまま続ける




「……帝国騎士魔導部隊の魔導尋問部隊に話を通し、ゼファー将軍の脳内を見てもらう……というのはどうでしょうか」



 魔導部隊。 それは帝国騎士の中で魔法を使う事のできる魔道士だけで作られた組織である。 その中にも魔法を使い尋問をする魔導尋問部隊から嘘をつく事は不可能とされている。



「……そのような部隊が帝国にはあるのですか!? 」



 フレイアは驚きの表情でレイルを見つめる。 それは自身がもしその人たちに尋問を受けていたらといった想像から来る恐怖の表情であった。





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