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ジェンダーフリースクリプト~始まりの物語~  作者: shiori@


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第八話「華麗なるファイブスターナイツ」4

 模擬戦を行い、適度な運動を終えて充実した心地でディオーナと会話をしていると、同じくファイブスターナイツのメンバーであるプリシラ・オーティスとエリー・シェアチャイルドが談笑する二人の様子に気が付き、近づいてきた。


「あらあら、これはエリサちゃんではありませんか~! ズルいですよディオーナ。こっそりエリサちゃんを独り占めするなんて」


「そうだよ。全然、こっちに来てくれないと思ったら、あたしを差し置いてエリサ王子と戯れていたなんて」


 おっとりとした母性溢れる声と明るく元気溌剌(はつらつ)とした声がエリサの聴覚をくすぐる。

 

 だが、それはエリサにとって嫌な予感の合図。危険を察知して相手にすると厄介なプリシラとエリーから離れようと考えたが、足を動き出す前に逃げ道を塞がれた。


「あああぁぁ!! 逃げたりしませんから、二人とも落ち着いてください」

 

 前と後ろ、前後から同時に激しいボディータッチを受けて身動きが取れなくなったエリサは情けない声を漏らした。


「こっちは任務続きで疲労が溜まって元気が足りないんだよぉ!! 男の子成分を補給させてもらってもいいかな?!」


「勘弁してくださいっ!! 僕は皆さんの遊び道具ではないですからっ!!」


 手厚い歓迎を受け、抵抗虚しく成す術もなく、大人の女性二人に囲まれ弄ばれてしまうエリサ。

 遠慮することなく、正面から堂々とボディタッチをしてくるエリーはショタっ子大好きオタクの一面を持つ戦乙女。

 時折、演習場にやってくるエリサやクオンを見つけては容赦なくぬいぐるみを抱くように身体を締め付けられてしまう。

 それは、小さな子どもの頃から染み付いた習慣のようなもので、エリサはエリーの姿を見るだけで危機感を覚えるほどに達している。

 

 傍目には幸せそうに見えるがエリーの抱き締め攻撃は加減知らずの締め付け技で、エリサは危うく意識を失いかけ、失神状態に陥りかけたこともあるほどだった。

 

「あらあらっ! 私も負けてはいられませんよっ! さぁ、エリサちゃん。お姉さんを楽しませてくださいっ!」


 今度は背後から豊満な胸を押し付けるプリシラがこちょこちょ攻撃をエリサの腰や首筋に食らわせる。完全に挟み撃ちの状態となり、身動きが取れないエリサ。

 何とか脱出しようと試みるも身体に力が入らず、救助を求める声も届かず、二人に挟まれては成す術もなかった。


「ああぁぁぁ!! あん! 駄目ですよっ! プリシラさん! あふんっ! そんなに身体をくすぐったらっ あん! 息も出来ないですから!」


 柔らかい胸の感触を楽しむ余裕もなく、プリシラのくすぐる行為に悲鳴のような大きな声から甲高い声まで上げてしまうエリサ。甘く切ない声がエリサから不意に漏れるとプリシラの興奮はさらに高まり、嬉々とした表情を見せた。


「本当にエリサ王子は可愛い声で鳴きますねっ! もっとその声を聞かせてくださいませっ!」


 制止を促すエリサの声に聴く耳を持たず、エリサの反応を心ゆくまで楽しむプリシラ。

 周囲の目もある中で性感帯を刺激されてしまう恥辱は恐ろしく、エリサは逃げ間もなくプリシラが満足して手を放してくれるのを待つしかない。


 エリサに対する求愛行動が止まらない、二人の悪戯は日頃からエリサを困らせており、今回もストレス解消の道具としてエリサは無残にも弄ばれてしまっていた。


「はぁ……はぁ……はぁ……。酷いですよ、二人とも……」


 数分間後、ようやく解放され、息も絶え絶えにその場に座り込むエリサ。

 何度も恥ずかしい声を上げてしまい、林檎の様に顔を紅潮させた姿はまるで興奮状態に陥っているように見え、またそれが二人をときめかせ、喜ばせてしまうのだった。


「王子を困らせて、二人は加減というものを知らないのか……」

「それは、ディオーナがこっそり独り占めするのが悪いのですよ」

「そうだよそうだよ。この前まで小さい子どもだと思ってたのでこんなに成長した姿を見せられたら。お姉さんだって嬉しいんだからね、黙っていられないよ」


 呆れ顔のディオーナに対して、まるで反省の色がなく、まだ物足りないという表情を浮かべるプリシラとエリー。

 ディオーナは二人がいると騒々しくて迷惑極まりないと溜息交じりに呟いた。

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