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扇風機

作者: 藤山さと


今 わたしは


扇風機の目の前にいる


高速で風をきり


空気を送ってくれる


濡れている髪の毛が少し乾く


熱をもった身体が少し冷える


この風一つで


気持ちが涼しくなる



あくびをして 入ってくる風が


癒しとなり 身体に染み渡る



今日 もやもやとしたことが


風といっしょに飛んでいく


消えて無くなりはしないけれど


忘れさせてくれるこの風が


わたしは好きだ


ふわっとした弱い風に包まれて眠る


わたしはそれが好きだ



短い間だけれども


どうか 見守っていて下さいね

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