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エピローグ:現実世界、そして──あの日の坂道
ここまで本当にありがとう。
今回は、エピローグ──翔矢が現実世界に戻ってからの物語です。
異世界で過ごした時間は、夢だったのか、それとも現実だったのか。
変わったのは世界ではなく、自分自身。
翔矢が選ばなかった愛と、守りたかった想いの、最後の答えを見届けてください。
目を覚ました翔矢は、病室のベッドにいた。
事故から数日が経っていたという。
だが、夢だったはずの記憶は、あまりにも鮮明すぎた。
枕元に置かれた、花束。
そこには、あの世界で見た紫の花が──
坂道を歩きながら、翔矢はふと思い出す。
「……あの世界は、本当に夢だったのか?」
その時、目の前に現れたのは──
どこか懐かしい声で歌い出す、路上ライブの少女。
顔は違う。でも、その声は、確かに──
「“推し”は、ひとりじゃない。
俺の中に、ちゃんと生きてる」
翔矢は空を見上げて、静かに笑った。
最後まで読んでくださったあなたへ。
「推しが異世界で量産されたんだが!? ~俺、全員に告白されてる~」
ここで、ひとまず物語は幕を閉じます。
推しを愛すること。
誰かを失う痛みと、それでも前に進む強さ。
この物語が、少しでもあなたの心に何かを残せたなら、
それ以上の幸せはありません。
また、どこかの世界で──!




