ハーレムというのは誰かが必ず不幸せになる
今回はシリアスとギャグが混じってます。
ギャグパートは少し、セクシーな成分があります
豪邸ができ、ゼロ達が広いお風呂に喜んでる中
アスナは不満だった。
「なんで私はこんな地下の薄暗いとこなんだ
ご飯もこんな豚の餌みたいだし。環境が悪いし
ウルフは大きめの犬小屋。
キューラは屋根裏部屋をコーデして
勝手に住んでるし
なんで私はこんな寒くて汚い地下室だ!」
自分の待遇に不満をもつアスナ。するとアスナは
決意する
「よし! ここを掃除し新しい魔王城としてやる。
そして勇者を亡き者にしこの豪邸を私が!」
するとなにものかがアスナのいる地下室の扉を
勢いよく開ける。それはソフィアだった。
「あ、いやソフィ、いまのはだな…」
アスナはソフィアが自分の発言に怒ってるのかと
思っていた。しかしソフィアはアスナに抱きつき
泣き始めた。
「うぅ…うわぁぁぁん!」
「ど、どうしたんだ!」
すると走って追いかけてきたエリーゼが来た。
「アスナ実はさ…」
エリーゼは次のように話した。
勇者は王妃と結婚すると断言した。その時
回りは黙っていたが。ソフィアは許さなかった。
「それ、どういうことですゼロ!
あなたはアスナさんを奴隷にし、ハーレムを作る
ことだけじゃ足りずそんなことを!」
「俺の目的のひとつはそれなんだよ。
ソフィ! 俺はハーレムを作り豪邸
を作って…」
「勝手に愛称で呼ぶな!」
それはエリーゼですら驚くほど大きな声で怒鳴る
ソフィア。
その後泣き出してアスナの部屋に逃げ込むのであった。
エリーゼはゼロにビンタをした。
「最低だよ! アンタ!」
エリーゼはソフィアを心配して追いかけ、
現在にいたる
こうエリーゼはアスナに話した。
「なるほど、あいつは王妃を自分のものにし
王国を自分のものにしようとしてるのかもしれない
となると私は…」
アスナは危機感を感じ、言う。
「あいつが王になったら恐らくだが
魔族を滅ぼすかもしれない。そしたら
私はあいつとは戦争に…」
するとソフィアは静かに喋る
「あいつが王になろうがアスナと戦争しようが
そんなのはどうでもいい!
私が許せないのは、こんなに女の子がいて
あいつがなんとも思わないことなの!」
ソフィアは泣きながら怒る。
「こんなに女の子がいたら誰か好きになるでしょ
なのにあいつは…あいつは… 」
「ソフィ…あんたそれぐらいゼロのことを…」
「そうじゃない! そうじゃないけど…」
ソフィアは泣き崩れた。
アスナはその後ゼロの部屋に殴り込んでいた。
ゼロの部屋は通常の個室の2倍の広さだった。
ゼロは気もち良さそうな椅子にぶんどりかえっていた
アスナは話しかけた。
「私が地下室でいる間こんな贅沢な部屋にいるのか
最低勇者」
「あの地下室も女の子の部屋より広いぞ
奴隷魔王」
「部屋などそのうちお前を殺して奪ってやる。ぐっ!」
アスナは電撃が走るが我慢した。
「電撃を我慢してまで俺に対してそういうってのは
どういうことだ?」
「ソフィの件だ。お前ソフィの前で王妃と結婚するなんて言ったようだな」
「だったら?」
落ち着いてたアスナはゼロの言い方に腹がたち
怒るように言う
「ソフィの気持ちを考えないのか!
お前もソフィが好きなはずだし、
あいつも少なからずお前に惚れてんだぞ!」
ゼロは表情を厳しくし、返す。
「何を言えばエリーゼならともかく
魔族のお前にそう言われるとはな。
確かにソフィアは俺は好きだ。今すぐ結婚したい
程だが、俺には目的がある
王妃と結婚し俺は王都を手に入れる。
そしてお前ら魔族を1人残らず殺してやる」
「なんだと! ぐっ!」
アスナは逆らうが電撃を我慢するのがやっとだった。
そこで何者かが部屋に割り込む。
「そんなことでここにいる女の子たちの
ことを弄ぶの? ゼロ!」
それはソフィアだった。
「私はともかく、つむぎやヨナ、マリーのきもちは
どうなるの? 私と結婚したらあなたは
あの子たちをどうするの?
私言いましたよね? ハーレムなんて
ただの妄想だって。誰かが悲しむんですよ」
こうソフィアがいうとゼロは厳しく言う。
「お前にとってあいつらはなんだソフィア嬢」
「あいつらって…あの子たちは家族のようなものです。エリーやリディア、セラは村にいてから
そうだった。キャロルはムカつくけど本当はいい子だし、つぐみやオルガも怖いけど、みんな大事な…」
「怖かったり、嫌いなら別れればいいだろう
優しさの塊が」
「えっ?」
ゼロの発言にソフィアは動揺する。
「俺はあいつらの強さや能力を利用してる
だけに過ぎない。ソフィアお前に対しては
ほんとに好きになった。王妃と結婚するのと
同じに嫁にしてやる」
するとソフィアは黙って部屋から出てく。
「我ながら罪な男だな俺は、ぐっ!」
するとゼロは殴られた。それは電撃を浴びつつ、体が燃え尽きようとしたアスナである。
アスナは痛さを我慢し、ゼロを殴りそのまま部屋を後にした。
ソフィアは泣きながら家の廊下を歩いていた。
「うっ、うっ」
「ソフィア…」
心配するエリーゼがそこにいた。
「エリー、私どうすれば… みんな利用されたら
私以外捨てられちゃうのよ…うう」
「ソフィ…その時はみんなでここで住もう。
ゼロなんて追い出して」
エリーに泣きついていたソフィア。
翌日の朝。ソフィアは部屋にいなかった。
家の外にいて身支度をしていた。そこに
ウルスラがいた。
「ほんとにいいのかソフィーナ? 彼らは
待ってるぞ君を」
「ゼロが欲しいのは私の体だけ。
ほんとに欲しいのは、王の座だけなのよ」
「ソフィーナ、私は…」
「ウルスラありがとう。この土地譲ってくれて。
私はソフィーナじゃないけど、友達になれて
良かったよ」
涙を流し、笑顔で返し敷地内からでたソフィア
ウルスラには涙はなかったが悲しい様子だった。
「私にとって君はソフィーナだよ。うう…」
そしてエリーゼは起きる。
すると置き手紙を見つけ急いで外に出る。
「ソフィ! どこなの! ソフィ!」
探し出すエリーゼ。しかしエリーゼは諦めた。
そして膝をつきその場で泣き崩れた。そばにいた
ウルスラにあたるエリーゼ。
「なんで! なんで!
あんたがいたのにとめなかったのよ!
なんで!」
「ソフィーナの決めたことだから…」
「だからって…うぅ…うわぁぁぁん」
その場で泣くエリーゼ。ウルスラは
エリーゼの背中をなでた。
その日食堂で初の朝食だが、みんなは食べる気にならかった。
つむぎは食べていた。
「なんでみんな食べないの?」
「あんた空気読みなさいよ」
マリーはつぐみに突っ込む。
するとエリーゼは決心する。
「決めた! 私も出る!」
「え?」
リディアは動揺する。
「なんで、ソフィだけじゃなくてエリーまでいなく
なるの嫌!」
「もう無理、私たちは捨てられる運命なのよ!」
そこでゼロがやってくる。
「出るなら出ていけ!エリーゼ
お前の盗賊スキルは役に立たない。こちらには
クイナやヨナがいる。彼女たちがいれば
お前は用済みなんだ」
「ちょっとそれは無いですよ! ゼロさん
エリーゼのおかげで美味しい料理が!」
反発するクイナ。しかしゼロは冷たく言い返す。
「美味しいご飯なら自動生成機がある。
お前らも持ち物検査の時見ただろ
あれは前の冒険で全て手に入れたものだ。
俺はお前たちがいなくても…」
するとヨナがゼロをひっぱたく
「最低だよ! アンタ! 胸を触る程度ならまだしも
こんなのは良くない! アンタのこと今日限りで
嫌いになったよ…」
ヨナはその場を去る 。
そしてその夜。エリーゼはみんなが寝てる間に
こっそり外に出た。
すると誰かが声をかける。
「どこに行くの?」
止めたのはマリーだった。
「あんたどうして? 止めったってダメだよ!」
「私も一緒に行くよ」
「え、どうして? 第一アンタゼロのことが好きなんじゃないの?」
「まぁ、そうだけどアンタのことがちょっと心配だしね」
するとエリーゼは頼りなさそうにマリーを見る。
「アンタ、思ったんだけど戦えるの?」
「何私が戦えないと疑ってるの。エルフさんが
持ってきたこの合成ムチと魅惑の踊りで」
(んー、心配だな。さすがに今度ばかり死んだら
彼女命無さそうだし)
2人は敷地内を出ようとするがそこには
ヨナが待ち伏せしてた。
「あんたもなんで?」
「いったろ? 私はあいつらが嫌いになった。
アンタがここを出るのは大方予想着いてたから
あのエルフさんと一緒に見はっていたが
エルフさんはどっか行っちゃったようだ
あんたらだけじゃ心配だから 、 私も行くよ」
「そんな、あなたが巻き込まれなくても…」
エリーゼは反論するがそれほど心配してくれる
人がいるんだなと安心した。
ウルスラは遠くから敷地内からでる彼女たちを
見ていたが止めることはしなかった。
(娘たちよ、気をつけるのだ。必ずソフィーナと共に帰ってこい)
そして陰に隠れて心配しているのがもうひとり居た
クイナだった。
クイナは出て止めようとしたが、
それはできなかった。
一方ゼロは窓からエリーゼたちが敷地内から
出るのを黙認していた。
「いいのゼロ? 勝手に出てちゃったけど」
話しかけたのは勇者のベッドで寝ていたつむぎだった
「ああ、大丈夫だ。いずれ帰ってくる
彼女たちは俺から離れることは出来ないのだから」
そしてエリーゼ達は夜の街に入る。
以前の街は追放されたため違う町に入った
エリーゼはグチグチ言いながら歩く
「ウルスラの教えてくれた地図読みづらかったけど
近くの街に何とか着いたか」
街は騒がしかった。明かりが着いており
胸元が見える露出度の高い格好をしている
若い女性がもてなしている店が多かった。
「な、なにこれ?」
するとウェイターがエリーゼたちを見て店に誘う。
「あ、新人の子ね。早く着替えて」
「え、私たちは…」
エリーゼは自分たちが違うことを言おうとしたが
ヨナが止める。
「ここなら金になりそうな予感がする。
儲かれば、あの家よりもいい家が買えるかもよ」
エリーゼは家などはどうでもよかった。
彼女はソフィアを見つけるまでの生活費を稼ぐ
ためやむを得ずマリー、ヨナと共に
夜の店でもてなしスタッフとして働くことに
なった。
エリーゼ達は胸元が見え、肌の露出が極めて高い
衣服に着替えた。
少し恥ずかしそうなエリーゼ。
すると先輩のスタッフが彼女たちを案内する
エリーゼはそのスタッフに見覚えがあった。
「あんた! ナターシャ!」
「え?」
それは村でエリーゼが恋したフランツという男性を
寝とったあのナターシャだった。
「なんであんたが生きてるのよ! というより
フランツ様をよくもとって!」
エリーゼはナターシャに突っかかる。
ヨナ、マリー、ナターシャはなんのことか分からなかった。
するとナターシャは聞く。
「あなたナターシャと知り合いなの?」
「え? あなた違うの?」
「私はナターシャの姉のナタリアよ。
妹が何したか分からないけど
あなたに迷惑をかけたようね」
エリーゼは恥ずかしさのあまり赤面し謝った。
その後エリーゼはナターシャのことを言う
「そう、妹がそんなことに
妹は厳しい教育に耐えきれず
出ていったのよ。それでそんなことになったとは」
「ナタリアさんはこんな仕事していいの?
ご家庭厳しいんでしょ?」
エリーゼがナタリアに聞き、ナタリアは返す。
「親への反抗と金のためかしらね」
するとナタリアたちは店員に呼ばれ
客の相手をすることにした。
「姉ちゃん新人かい?」
中年の客に絡まれるエリーゼ。
エリーゼは中年の客に座る。早速何気に
膝を触ってくる中年の男性
(こんなのゼロに比べたらマシよ。うんマシ)
念じて我慢するエリーゼ。客のひとりが
スペシャルスティックとゴージャスディスプレイ
というのを頼む。
するとナタリアはごく普通のスティック菓子を
取り出す、それを胸の谷間にスポっと入れた
エリーゼはなにごと?と思う感じで見てた
テーブルの上に胸を置き、胸をまるで
テーブルのようにコップを置いたりする客だった。
客は谷間のスティック菓子を取り食べた。
エリーゼは世の中にはゼロよりもゲスなやつが
山ほどいたのかと思っていた。
やがて満喫した客は帰った。すると別の客がきた。
彼は半獣の魔族だった。
姿は黒い牛の姿の獣人であった。
(あれはミノタウロス族…)
ヨナが感づき戦闘態勢になるが、ナタリアが止める
「ここでそれはやっちゃダメ。あの人はお客様
だから」
するとミノタウロス族のタウラスはぶんどりかえって
奥の席に座る。
「今日もタダでな! 」
「タウラス様さすがに1週間連続ってタダには…」
タウラスが威張ってるとウェイターが食い下がる。
するとタウラスは思い出すかのように言う。
「確か店員の女の1人が俺の姿に驚いて
肩に傷をつけてたような。
その女どうなったか分かるよな?」
「…分かりました。タウラス様…」
脅すように言うタウラスに逆らえなかった。
するとタウラスはエリーゼに目をつける。
「あいつ見ない顔だな新人か?
中々いい体をしているな。こっちによこせ」
エリーゼを呼んでるタウラス。エリーゼは戸惑うが
仕方なく行くことにした。
「は、初めましてエリーです…」
「ほう、緊張してるな。リラックスしろよ」
するとタウラスはエリーゼの膝どころか下着に手を
つける。
「ひっ!」
「どうした、嫌なのか?」
(ゼロに比べれば…ゼロに比べれば…)
念じて我慢するエリーゼ。するとマリーも助けるように隣に来る。しかしタウラスはこう言う。
「こいつはダメだ好みじゃない!」
マリーはこう言われ殴りそうになるが、
ヨナにとめられる。
タウラスはエリーゼの体を触り、
タウラスはこう言った。
「しかし、この肌白さ。あの女に似てるな
道の途中で散々遊んだあの水色の髪の女を…」
「えっ…」
動揺するエリーゼ。
「その子はどうなったんですか」
ついエリーゼは聞く。
「なんだ、そんなことに興味あるのか
本当ならあんま客のこういうことを
探るのはいけないが、お前だけに
教えてやろう。」
するとタウラスは語る。
「あれは夕方、女は夕暮れの道を歩いた。
俺は部下2人に襲わせたが、そいつは魔法使いだった
普通の人間では取り押さえられず、
そこで俺が気絶させた。
カバンには生活できるだけの金と食料、銀の王冠が
あった。
金と食料はいただいたが、銀の王冠はその時子犬に
邪魔されたな。
子犬は追っ払ったがそのあと女は気絶し
せっかくだから遊んでやった」
エリーゼはその少女がソフィアと確信する。
「その娘はどうなったの?」
「海に落とした!」
タウラスの発言にエリーゼは目付きが変わり
タウラスに向けて、隠したナイフを出そうとする。そこでナタリアが言う。
「お客様時間ですよ。私と交換です」
「もうそんな時間か? 早いな
もうちょっといたいとこだが今日はここまでに
するか。明日もタダだしな」
するとタウラスは金を払わず店を去る。
その後、店から給料か支払われた。
それは高級な武器がひとつ買えるお金だった。
しかし、エリーゼは決めていた。
「やっぱり戻ろう。そしてみんなでソフィを
探そう!」
マリーはそれに対し反論する。
「でもあれじゃ、あのお嬢さんもう…」
「ソフィは生きてる! 生きてるよ! 絶対…」
涙ながらに叫ぶエリーゼ。するとそこに子犬が近づく
「ワン!ワン!」
エリーゼに懐く子犬。子犬が持っていたのは
ソフィアが持っていた銀の王冠だった。
「これは… あなたがソフィを守ってくれたのね」
すると犬にエリーは聞く。
「ねぇ、 私をその持ち主のとこまで案内して欲し いんだけど?」
すると子犬は走っていった。
エリーゼと共にマリー、ヨナ、そしてナタリア
が着いていく。
「なんであんたまで?」
「あんたといた方が面白そうだから
それに良さそうな寝床持ってそうだしな」
エリーゼとナタリアが会話してる中。
子犬は崖のようなとこに連れていく。
そこは下が海で、崖からはかなりの高さがあった
「これじゃもう…」
マリーは諦める。
「いや、諦めては行けない」
そこに現れたのはアスナだった。
「アスナ? なんでここに」
「アスナだけでない! 俺もいる」
それはゼロだった。
「俺は最初ソフィと触れた時、こっそり胸に発信機を着けといた。体に害のない胸の余分なとこ
ペースメーカーみたいな感じで発信機を入れて置いた
その発信機は生体反応もさぐれる。
それがここで切れた」
勇者の言葉に周りは全員白い目で見ていた。
ナタリアは小声でマリーに話す。
「あれがエリーゼの男か? どう見たって
残念なやつだぞ」
「あれはエリーゼのお友達の彼氏なの」
「あ。海に落ちたという」
「そこ! 聞こえてるぞ!」
小声で話すふたりを怒るゼロ。エリーゼが言い返す。
「待ってよ! じゃあやっぱりソフィは死んだの?」
「いや、途絶えたのは機械の故障かもしれない
故障したら養分になる仕組みだからなあれは
体に害はない。
だが、彼女はおそらく生きている。
だからこれから探すんだ」
「探すってどうやって?」
「1回帰るぞ!」
一同はアスナのワープ能力を使い豪邸に帰ることにした
今回出てきた、夜の店的なところでは
本当は胸に挟んだ菓子をそのまま口に加えるという
のを考えてましたが、それは誤解を招くので
曖昧にしました。