パトリシア
ソフィアとパティはベルを探しに教会へ向かう途中、死んだはずのパティのアイドルメンバーを
見つける。彼女たちと新生ドキドキガールズ改め
デスピニスというユニットを組むためレッスンを
するが2人は彼女たちに捕われる。
ソフィアとパティが目覚めたのはその目的地の
教会だった。
2人は魔法がかかった縄で縛られており身動きできなかった。
ジェノンの代表テレサはパティのことを見て
娘といった。
「パトリシア、あなたは子供の頃他の
両親に連れていかれた。でも私の子よ」
この言葉にパティは笑う。
「アハハハハハ! おばさん何言ってるの!
私はそんなんじゃないよ。
誰か違う子と勘違いしてるんだろね
私と同じぐらい美人の子が他にいるんだ
うらやまし……」
怒ったテレサはムチを地面に叩きつける。
「私は真剣に話をしてるのよ!
あの夫妻こんなお嬢様に育てて!
子供がいないからって私から
子供をとったあの平民どもめ!
神様の教えにそむきこの国をでたあいつら
だからこそ!」
するとそばにいたハンナが止める。
「テレサ様!それ以上はパティに言わない方が……」
するとテレサはハンナを鞭で叩きまくる。
「痛っ! 痛い! ああっ!」
「あなたは黙って聞いてればいいのよ!
あなたは彼女のアイドルメンバーに似せて
作った人形なのよ!人形は私の言う
ことを聞いてればいいのよ!」
「やめて! おばさん! ハンナを虐めないで!」
パティはテレサを止めようとする。
「パトリシアあなたはこんな人形たちに
情をかける必要は無いのよ。
ここの女王となり神様のお言葉に……」
「嫌だ! 私はハンナたちとアイドルをまたやるの! そしてみんなもゼロやソフィたちと
一緒に仲良く過ごすの! おばさんの言う通りにはならない!」
テレサはこのパティの言葉に逆上しようとした。
ソフィアは割り込むように止める。
「テレサ様!おやめ下さい!
仮にもあなたはこの国の代表なのでしょう!
パティは一体なんなんですか?
あなたのお子ということは一体!」
「ソフィまでこのおばさんの言う通りにするの?」
「私たちの目的はベルを連れ戻すことよ!
でも、今はあなたの生い立ちも気になるわ。
きっと今回のことに関係あるはずわ」
テレサはソフィアの言葉に落ち着きを取り戻す。
「わかったわ。ディアナ女王の妹の言うことだし
いいでしょう。
パトリシアは間違いなく私の子よ。
だけど子供が欲しかった民にあげたわ。
ところがその2人はこの国を出ていった。
裏切ったのよ。
その後パトリシアはどう育ったかは
分からないがそいつらが金持ちだったからか
アイドルなんかになって。部下から聞いたら
それなりに有名になって。
そんな矢先あなたが悪魔族に襲われ
ハンナ達が死んだことを知ったわ。
私は彼女たちのデータを手に入れ
人造人として
蘇らしたのよ」
パティはこの言葉に驚きを隠せなかった。
ハンナは謝ろうとする。
「パティ……あの私……」
「ハンナは悪くない! 例えそれが本当のことでもおばさんの言う通りにはできないわ!」
「あなたはマリア様の血を受け継いでいる。
そこにいる魔女も同じよ」
「私とパティが……」
ソフィアはサロメから聞いていたが
自分たちの秘密を改めて知る。
「下衆な人間どもなんて見限って
ここの女王になるのよ。」
「私は嫌! ベルを早く出して!」
「ベル?ベルナデッタのことね
あの子は脱走した人造人よ。この子達とおなじ」
「えっ! それってどういうこと?」
ソフィアは驚く。
「あなたたち知らなかったの?
ベルナデッタは人造人。ここから逃げ出して
外の世界を見たかったのよ。
ただの人造人ではない、人造聖女よ。彼女……いえ、彼女たちは
聖女の力を擬似的に再現するため
作られた存在。まぁあの子はとある街で
力を使い果たしたようだけどね」
ソフィアは忘れるはずがなかった。
パズスにより街の民たちが襲われ
その時にベルが助けたことを
ソフィアはベルの生い立ちを知り
少しショックになった。
そこでパティが反論する。
「そんなの関係ない! ベルもハンナも
ジェーンもダイヤもそれからクレアも
みんな人形じゃない!
私は知ってるベルはお花や動物を愛してる
優しい子だって。
ハンナ達もみんな私のために
アイドルを一緒にやると言った。
例え彼女たちが人間じゃなくても
ハンナたちがそっくりさんでも
私にとってはみんな大事なお友達なの!」
この言葉にハンナ達は涙を流す。
しかし、テレサは笑う。
「アハハハハハ! 彼女たちが人間?
彼女たちはプログラムされた人形よ。
ただの捨て駒よ。要らなくなったら
処分、処分なのよ。そんな人形を
友達? 愚かな育ち方をしたわね」
するとジェーンがテレサを殴った。
「な、何するの!人形が!」
「パティ、あの時あなたを殺しそうになって
ほんとにごめんね」
「えっ!」
ジェーンの言葉にパティは驚きを隠せない
パティはジェーンに殺されかけたが
これはオリジナルの彼女の記憶だった。
パティは涙を流しながら返した。
「ジェーンは悪くないよ。あの時気がおかしくなってたから謝ることないよ」
「それなら良かった。クレア!」
「うん! かまいたち!」
クレアが手を払うとソフィアとパティの縄が
ほどかれる。
「みんな!逃げろ! ここは私が食い止める!
ハンナ! ベルのところにソフィアさんと
パティを連れてって!」
「わかったわ!」
「ジェーンも来てよ!」
「パティ。私は大丈夫だ。みんなに隠していたが
私はバーサーカーなんだ。」
ソフィアはジェーンの意気込みを買い言う通りにする。
「パティ行くのよ。ジェーンさんは
あなたのために戦うのよ!」
ソフィアはパティたちと共にベルの元へ向かった。
「逃がすとは愚かね。人形に何が出来る?」
「私はバーサーカー。戦えば戦うほど
強くなるのさ」
テレサとジェーンが戦ってる最中、
ソフィア達は逃げていた。
パティはソフィアに聞く。
「ソフィアさん、バーサーカーってなんですか?」
「あんた、チームメイトのことなのに
知らなかったの? バーサーカーは
狂戦士。ダメージを受けたりする度に
強くなる。でも暴走すると味方ですら
攻撃する。諸刃の剣ってとこかしら」
パティは説明に納得する。ソフィアはハンナに聞く。
「そんなことよりベルはどこにいるの?ハンナ」
「独房よ。戻った途端ムチでテレサ様に
叩かれて閉じ込められたのよ」
「そんな! 酷い!」
するとシスター達がソフィアたちの行く手を
阻む。
「ここは通さない!」
「彼女たちは?」
ソフィアがハンナに聞く。
「全員作られた存在、人造人よ。
みんな強化されてる」
阻むシスターたちにダイヤとクレアが言う。
「あなたたちテレサ様に何をされてるか
分からないわけでないでしょう!
あの方は不要ならすぐに捨てる。
わたくしはそんな仲間を沢山見た」
「みんなも好きなことをすればいい!
これから私たちはアイドルになって
有名に……」
シスター達は杖から攻撃魔法を放ち
クレアとダイヤにかすれる。
「私たちにはテレサ様しかいない。
お仕置を受けなければテレサ様は
お優しいお母様だ。裏切る貴様らは
悪魔の化身だ!」
一斉に攻撃するシスターたち。
ダイヤとソフィアは魔法防御する。
クレアは煙幕を使う。そしてダイヤは言う。
「ここはクレアと私に任せて!
ハンナ2人を頼みますわ!
パティ、あの頃のようにまたみんなで
アイドルをしましょう」
パティはクレアとダイヤもジェーン同様
自分の知ってる2人の記憶を取り戻したように
思った。
「うん! 必ずだよ!」
ソフィア達はその場を去る。
ソフィアとパティはダイヤたちの心配をしていた。
ハンナは独房に案内した。
ソフィアは魔法でドアを破壊しようとするが
破壊できない。
「ダメですよ、ソフィアさん。
ここは私に」
パティは歌を歌う。独房の鍵が開いた。
ハンナは驚いた。
「これがあんたの能力ね。テレサ様から
聞いてたけどこんなすごいものとは」
「何言ってるのハンナ。昔からつかってるよ
気が付かなかったの?」
「私はあなたの知ってるハンナじゃ……」
「ううん。あなたはもう私の知ってるハンナ
だよ。みんなも記憶を取り戻した。
あなたももう私の知ってるハンナに戻ってるよ」
「パティ、あまりハンナを困らせない方が
いいわよ」
「ソフィアさん、大丈夫です。
自分もそんな気がしてきたわ。
あなたのことずっと前から知ってた気がする」
話してる中独房の扉があく。
「私の事今忘れかけてませんでした?」
「ベル!」
ソフィアはベルを慌てて抱きしめる。
「ソフィア会えてよかった!」
「私もよ。さぁこっから出ましょう」
「無理だよ」
「どうして?」
ソフィアが連れ出そうとするとベルは拒否をする。
「私は聖女の代わり。パティがもう来たから
私の役割は終わったの。私は一生ここで暮らして
そこで死ぬ。これからも私は聖女の代わりに……」
「だったら私たちと帰りましょう! あなたは
そんな事をするために生まれたんじゃない!」
パティは強く言う。
「今まで通りお花を育てればいいでしょう。
あなたを待ってる人はいるんです。
リディアもセラもアンもウルスラも私やソフィアさん、そしてゼロもみんなあなたを必要としてるのです」
ベルの心は揺らぐ。ハンナが言う。
「パティの言う通りだよベル。私たちは人間
なんだよ。
私はジェーンたちと一緒にこれかは彼女と一緒にいることにした。あなたにとってもパティやソフィアさんは大事な友達なんでしょ」
「ハンナ……パティのお友達だったの?」
「そう、私たちはドキドキガールズって
アイドルだった。みんな最初は対立してたけど私がまとめるようになって大変だったのよ。
パティは天然だし、ジェーンは喧嘩っぱやいし
ダイヤはわがままで、クレアは根暗で……」
ハンナは自分の言ってる言葉が不思議だった。
こんなことオリジナルのハンナしか知らないはずなのにと。パティは喜ぶ。
「思い出したんだ! ハンナ!」
「えっ! 今のは違うよ!」
「あの時みんなまとまるの時間かかったよね!」
「えっ、うん……」
ソフィアは彼女たちを見て安心する。
その時ベルは何かを察知した。
「みんな早く逃げて! テレサ様が……うっ!」
ベルは気絶する。そしてソフィアたちも気絶した。
ソフィア達は気がつくとまた縛られていた。あたりはシスターたちが囲んでいた。
気がついたベルに近づくテレサはビンタをした。
「この裏切り者め!悪魔の使いめ!」
「違います! 私は!」
「言い訳は無用。ハンナとあなたは処分よ!」
テレサのこの言葉にソフィアが反論する。
「テレサ! なんでそんなことを!」
「黙りなさい!魔女!」
「さっきから魔女ってお義母様みたいなことを!」
「あなたは魔女なのよ! あのフィオナの子供なのにそんなことも知らないの?」
「え?」
ソフィアは動揺する。そしてテレサは見せつけた。それはぐたっとなってるジェーン、ダイヤ、クレアだった。
ハンナはこれを見て恐れた。
「テレサ様! 何をされるんです?」
「決まってるじゃないあなたも知ってるでしょ
ハンナ。処分よ!」
「やめてください、テレサ様!
私を先にしてください!
その子たちは!パティや私の大事な!」
必死に騒ぐハンナの声も虚しくテレサは
指パッチンをする。
するとジェーン、クレア、ダイヤは
地面に落とした花瓶のように粉々のガラスになってしまった。
目を逸らすハンナとベル。
ソフィアも目を逸らした。
パティはこの光景を見た途端受け入れなかった。
「ジェーン、ダイヤ、クレア……
嘘ですよね。私を脅かすため手品してるだけでしょ。ねぇ出て来てよ。ねぇ……」
涙を流し歌を歌うパティ。みんなの縄が解けた。
しかしシスター立ちに取り押さえられてしまう。
「ねぇ……嘘でしょ……ねぇ!
うわぁぁぁぁ!」
パティは歌を歌う。するとシスターたちが
次々とガラスのように砕ける。
「こ、これは! 滅びの歌!」
テレサは耳を塞ぐ。
ソフィアも耳を塞いだ。
「なんなのこれ!」
ソフィアはベルやハンナにヒビがはえてるのを
見る。
「パティ!やめて! あなたが歌い続けたら
ベルやハンナが死んじゃうわ!」
「関係ない!」
「えっ!」
「みんな人形だったんだ。おばさんさえ殺せば
もう……」
パティは歌い続けた。するとハンナは
パティに近寄った。身体のあちこちに
ヒビがはえていた。
「やめてハンナ! それ以上近づいたら
あなたは!」
ソフィアの言葉を無視しパティに近寄るハンナ。
ハンナの体のヒビが増えていたしかし
パティを抱きしめた。
「パティ、もうやめて。
確かに私は人形だった。でも私の中に
あなたの知ってるハンナはいたのよ」
パティは歌を辞めた。ハンナは言う。
「私は死んだあともあなたを見守っていた。
ようやく実体を手に入れたけど
あなたとの記憶は全て消えてしまった。
あなたを連れてくること。脱走したベルを
戻すこと。それが私たちがいる理由だった。
でもあなたは私たちに教えてくれた。
私たちは人形じゃない。好きなことをしていいと もちろんテレサ様につくこともいいこと。
でも私はあんたとアイドルをやりたい。
私はあんたと一緒にいたい!」
「ハンナ……」
ハンナは癒しの歌を歌った。
ハンナのヒビが治ってきた。ベルや他のシスターのヒビも治った。
「ごめんね、ハンナ。私あなたたちに私の中の
ハンナを求めてた。でもあなたはいつも
人形になってもハンナはハンナだった。
ゼロってすごいスケベなんだよ。
でも優しくていい人。そんな人と一緒にいたら
いつもセクハラされるけどいいの?」
「構わないよ。あなたのそばにいれるなら」
パティとハンナは2人は互いに抱きしめ合う。
その時である。
「うっ!」
ハンナの体が崩れ去った。ハンナはガラスの破片になってしまった。
「ハンナ! ハンナ!」
「全く情ができて裏切りのが!」
テレサはハンナをガラスに戻してしまったのだ。
パティはテレサを睨む。
「許さない! ジェーンたちだけでなくハンナまで!」
「人形が砕け散っただけよ。また作り直せば
いい」
「あの子たちは人形じゃない!」
パティが起こったその時である。誰かが
教会に乗り込んだ。
その女性は大きな棒を持っていた。
サロメの死に際にいた女性だった。
「私の名はノア!
偽りの神を今から排除しに来た!」




