モンスターの王女リディア
ソフィアはアスナにあることを聞いた。
「あなたクイーンが消えた時、
何か知ってるような反応があったわね。
何か知ってるようね」
「ああ。あれは我が魔族と同じ雰囲気のした
どす黒い光だ。闇の光と言っとこうか」
「ということはあの筋肉隊のボスによるもの?」
「あれはアスモデウスではない。
あの光はゼブブのものだ」
「ゼブブ?」
「私よりかなり前に魔王になった男だ。
既にはるか昔に封印されたはずだが
この世界に戻ってきたということになるな」
「そのゼブブが前のゼロの仲間の今の主
ってことになるの?」
「そうなるな。しかしそいつとは
なるべく出会したくない」
「どうして?」
「あいつは他の悪魔族とは強さの桁が違うのだ
それにゼロの前の仲間がいるとなると
厄介だ。
あいつには関わらない方がいい」
「でも、私は彼と約束したのよ。
今までの仲間を救ってあげるって」
「ソフィ。お前はアスモデウスにも狙わてる
身だ。そしてこの私もかつての魔王の座を
奴らに狙われるため、そいつらと戦わなくては
ならない。それだけでも大変なのだ
お前がやるべきことはほかにあるだろ
それにゼロはもう願いがかなったのだ。
あとはお前たちが二人で仲良く過ごす。
それだけだろう」
するとソフィアはあることに気づく。
「それはそうだけど、全てがかなったら
あなたはどうなるの? あなたはもういる意味は
ないんじゃないの?」
「それは……その時は……」
するとマリーがきてソフィアたちに
伝える。
「大変だよ。ソフィア、アスナ!」
一方ゼロは部屋で考えていた。
自分にとっては女の子たちが優しくし
たくさんの女の子たちとイチャイチャする。
そして好きなソフィアを自分の妻にし
一国の王となり欲しいものは手に入れたゼロ。
それでも彼の手は虚しかった。
彼は枕を投げて怒る。
「何がハーレムだ! 俺はただ欲張りなだけだ!
これじゃ魔王と変わらない!」
すると誰かが語りかける。
「それは違うわ。ゼロ」
それはアズサだった。
「アズサさん、どうして?」
「ゼロあなたは色々難しく考えてるわ。
あなたがソフィアさんを好きな気持ちは
変わらない。でも他の子も好きな気持ちも
それでいいのよ」
「それだと誰かが不幸せになる。
ハーレムは俺のことを好きな女が他にいるのに
結婚してる俺は他の子を不幸せにしてるのだ」
「そしたらみんな好きになればいいわ。
あとはわかるわね」
するとアズサは消えた。激しいノックがゼロの部屋の扉を叩く。
「なんだよ。」
「ゼロ! 大変よ!リディア、セラ、ベルが居ないのよ!」
「なんだって?」
一瞬ゼロは驚くがしかしリディアの心境が
気になっていた。
「別にいいんじゃないか。きっと俺たちと一緒に
いたくなくなったんだよ。きっと。」
するとソフィアがゼロの胸ぐらをつかみ怒る。
「何言ってるのアンタ! あの子たちは大事な
仲間でしょ! 契約だってまだしてるわけだから
見逃す訳には行かないじゃない」
「契約なんていつでも切ってやる。お前の望みは
そうだったろ!ソフィア!」
怒り返すゼロ。しかしそこでアスナがきて反論する。
「今お前たちはアスモデウスやかつてお前の仲間を操っているゼブブという男に狙われている。
そのためには25人の女が必要なのだろう。
彼女たちは必要なはずだ。
私にはただの戦力にしか思えないが
お前たちには違うはずだ。」
ゼロとソフィアは不本意ながらアスナの言葉に納得する。
「わかった。あいつらは仲間だ。俺はもう仲間を
失いたくないからな」
こうしてゼロはリディアたちを捜索することにする。
ウルフを幻影者として
召喚した。
ウルフは匂いを辿る。
「緑のちびっ子はモンスティオ、黄色のちびっ子はサイバニア、青のちびっ子はジェノンにいる」
この事に対してソフィアはウルフの嗅覚を疑った。
「これだけでわかるの?」
「わかるとも私を誰だと思ってるのだ」
ウルフが反発する中、ゼロは言う。
「こいつの一族の嗅覚は本物だ。
チーム分けをしよう。
匂いをたどれるため
ウルフとガルムのふたりを配置しよう」
「もう1人は誰が行くのだ?」
アスナが疑問に思う。誰かが名乗り出た。
「私が行く!」
名乗り出たのは森の中に住んでいた少女
アンだった。
「私も匂いでわかる。私はリディアの所へ行く
リディアは私の友だちだ。もちろんセラやベルも
だが彼女には何か近い何かを感じる」
ゼロはアンの心意気を買い、一緒に同行することにした。
こうしてそれぞれ手分けすることになった。
ゼロとアンはモンスティオへ
アスナとガルムはサイバニアへ
ソフィアとウルフはジェノンへ向かうことになった。
一方モンスティオではリディアが
モンスティオの長、サラマンダーと話をしていた。
「我が主よ。ついに見つけましたぞ」
サラマンダーは紫色のリザードマンタイプの
知性のあるモンスターで、モンスティオの長をしていた。
「私になんの用があるの?」
リディアは不機嫌そうに聞く。
「貴方様の戦いを拝見した部下がいる。
その頑丈さ。間違いなく幼き頃
行方不明になったキメラクイーン様の
お子の姿」
「キメラクイーン?」
リディアは疑問に思う。サラマンダーは答える。
「キメラクイーン様はかつてモンスティオの
女王だったお方。昨年亡くなられたが
昔、ジャイアントホークに攫われた
子供がいたそうだ。子供は餌食になったと
思われたがまさか生きておられたとは」
リディアはサラマンダーの言うことをにわかに信じられなかった。
「なんで私がそのなんとかクイーンの子供だって
わかるの?丈夫かどうかでわかるものなの?」
するとサラマンダーは魔法でリディアの衣服を
破壊した。
「きゃあ! なにするの!エッチ!」
リディアは胸を隠す。するとあることに気づく。
サラマンダーは言う。
「腹部の一部が鱗のようになっている、手足には
鳥のような体毛、爪も獣人に近くなっている。
これでも信じられないか」
リディアは自らが人外のものと受け入れずに
いられなかった。
その時誰かが入る。
「さすがに時期女王を裸にするのはやりすぎでは?
サラマンダー殿」
入ってきたのはライオンタイプの獣人だった。
「これはこれは次期ビストリアの妃となる
方のお父上」
「勝手に決めるな。決めたのはフェンリルだ
俺は認めてない」
ライオンタイプの2mほどある大男は鋭い目で
サラマンダーに返した。
するとライオンタイプの獣人はリディアを
連れ去ろうとする。
「何をするのだ。レオン! そやつは時期女王
だぞ」
「それを決めるのはこの子次第だ。
娘の希望だ少し借りるぞ」
レオンはリディアを無理やり連れ出した。
「おじさん私をどこへ連れていくの?」
「娘のところだ」
レオンがリディアを連れてきた先には
猫型の獣人だった。
ウルフやガルムのような人間に近い姿ではなく
白い猫の顔をしておりピンク色の髪の毛
ピンク色の洋服のような体毛が特徴だが
体型は人間の10代半ばの少女と変わらない姿
だった。
「お待ちしてました、リディア様。
あなたとお話がしたかったのです」




