リディアの恋
キャバ嬢勢とホスト勢が争っていた
ギラネオン。このふたつの勢力はある女性に
よって纏まった。それはアズサという女性である。
アズサはゼロの精神世界、星の見える丘にいた。
アズサは話す。
「私は自分のことを一切知らないのです。
気がつけばギラネオンにいてクイーン様に
拾われていたのです。しかしながら
不思議な力があるのはわかっていた。
この力が何なのかは分からないけども。
私は願った。あの時死んだ人達が
手を取り合いクイーン様の残したものを
守って欲しいと。そしてゼロ……あの者の
助けになりたいと祈っていた。
そしたらここにいたんです」
「なるほど、よく分からないけどあなた聖女の
力を使い切ったようね」
「聖女?」
「私も分からないけど魔族たちが狙ってるのよ。
ソフィアやパティ、そしてベルという子にも
その力があるのよ。なんで狙うかは
私は知らない」
するとそこにカーミラが現れる。
「あの私の話で良ければ少し説明してもいいかしら?」
「どうしたのカーミラ?」
「パズス様が言うには聖女というのは
昔いたマリアという伝説の聖女の血を継ぐもの
らしいわ。私も詳しくは知らないけど」
「なるほどね。ソフィアたちはその末裔と言う事
かしらね。一体聖女とは……」
一方、ゼロとソフィアは二人で一緒に風呂に入って
いた。
2人ともお互いを見ておらず、ソフィアは胸を隠していた。
「ちょっとゼロ! こっち見なさいよ!
あんだけ私の裸見たかったあんたが
それはないでしょ! 」
「お前こそあれだけ人のこと叩いたりしてたのに
これはどう言うことだ」
2人ともお互いの顔を見てなかった。
「ゼロ……私は話したいことあるのよ。
あなたそろそろ王様にならない?」
「なにをいきなり! あっ……」
ゼロは思わずソフィアの方を見るが目を直ぐに
背ける。
「だからなんで目をそらすのよ!」
ソフィアは無理やり自分の方にゼロを向ける。
ゼロはソフィアの方を向いてすぐに胸の方を
チラッと見てすぐに顔だけを見るようにした。
「何緊張してるのよ!ゼロ!」
ソフィアもチラッとゼロの下半身をチラッと
見た。
「お前もどこ見てるんだよ。いきなり王になれと
はなんだよ!」
「私はフェルアの第二王女だけど今では
ディアナお姉様が女王だから立場が違う。
でソフィア国の女王に私はなってるけど
国が機能するまで国のことを隠してたから
王女ってことになってたわけなんですよ。
だからややこしいからあなたが王になれば
私は妃ってことになるからややこしくないのよ」
「だけどいきなりそんなこといわれたって……」
なかなか首を縦に振らないゼロに
イラつくソフィアは湯船から
立ち上がりこう言う。
「じれったいわね! あんた王女と結婚して
王になって支配したいとか言ってたでしょ!
世界征服は魔王みたいなことだから
して欲しくないけど、あれだけ
言ったんだったら王になるぐらいやりなさい!」
ソフィアは思わず立ち上がたっが
思いっきりゼロに自らの裸を見られ
急ぎ胸を隠しながら湯船にしゃがむ。
「見たわね!」
「見せたのお前だろ! 第一俺ら一緒に
夜寝たりしてるから今更だろ!」
「だったらそんな照れないでよ……」
2人はまたお互い背けた。
そして数日後。
ゼロは王になった。今日はその記念パーティーを
催していた。
「おめでとうゼロ。ついに王になったんだね」
ディアナと共にきたアインはグラスを向けゼロに乾杯をする。
そこにはゴルディアからオーラムとキャロル
コーヤーからアニーも来ていた。
皆、ゼロが王になることを祝っていたが
ゼロはある程度パーティーが進んだ頃
ベランダで1人考えていた。
そこで誰かが声をかける。
「せっかくのパーティなのに一人でなにやって
んのかしら?」
「お姉さん!」
話しかけたのはディアナだった。
「あなたは王家の者と結婚して
一国の主になりたかったんでしょ?
夢が叶って良かったじゃない。
好きだった妹と結婚できたわけだし
あなたにとってハーレムって言えるような
環境だって整った。
これ以上何を望むのかしら?」
ゼロはディアナの質問を少し考え答える。
「確かに好きなソフィアとは結婚できた。
王にはなれた。
でももっと思ってたより違う。
せっかくなれたものだけどあまり
嬉しくない。」
「それってジュリアのことが嫌いってこと?」
「そうじゃないです。ソフィアは
好きです。でも俺が望んでた景色
が違うというか」
「位が高くなったらそんなもんよ。
おそらくジュリアも女王の仕事が大変に
なったからかもしれないわね。
でも、きっと思うけどジュリア……
あなたにとってのソフィアはあなたが
王になりたい、あなたがソフィアと結婚したい
と望んでしてあげたのよ。
妹に感謝しなさい」
ゼロは戸惑いつつもディアナの言葉に納得する。
そして自分を信じるソフィアのためにも
ソフィアの思いに応えるよう決意するのであった。
その後パーティーが終わり自室に戻るゼロ。
「全くソフィアめ、社交ダンスの時
俺の足踏みすぎだよ。
俺のせいみたいに言ってるがあいつも悪い」
社交ダンスの際ゼロとソフィアはなれず呼吸が
合わなかった。その際口喧嘩をしてしまい
周りを呆れさせてしまっていた。
そんな中疲れを癒すようにシャワーを浴びたあと
ベッド似て寝ようとする。
しかし布団の中に誰かがいることに気づいた。
「誰だ?」
声をかけるゼロだが布団からは誰も出ない。
するとゼロはこう言う。
「出ないと倉庫にあったお菓子食べちゃうぞ!」
「それはダメ!」
出てきたのはリディアだった。
「やはりお前かリディア。どうしてここにいる?」
「私はゼロ様にお願いしたいことがあるのです」
「なんだ?」
「私に……ソフィにやったようなえちえちなこと
をして欲しいのです!」
その時一瞬ゼロとリディアは黙り少し時間がたち
ゼロは焦るように言った。
「えっと……ちょっと待って……どういうこと?
え?」
動揺するゼロ。リディアは言う。
「私はこないだ見てしまったのです。
ふたりが熱いキスを交わしてるのを
あれがえちえちなことなんですね。
だったら私にもしてください!」
「あ、そういう事か……」
ゼロは安心した様子だった。しかしゼロは
こう言う。
「いいかリディア。えちえちなことと言うのは
お前が思ってるものと違う。
本当のえちえちなことと言うのは……」
真実をゼロから聞いてリディア赤面し驚く。
「そ、そ、そそ、そんなことするの!
あれをそうやってあれにこうして……」
リディアはパニックになった。
「そうだ。そしたらもうお前は立ち去れ。
そして明日に備えて寝るんだ。」
するとリディアは少し黙ったがこういった。
「……する」
「え?」
「えちえちなことするの! まずはキスから!
なんならお胸もんだって……」
リディアがゼロにグイグイこういうと
ドアがバタンッと開く。
「それは違うわリディア!」
血相を変えたソフィアがドアを思いっきり開けて
入ってきた。
「聞いてたの!?」
「ええ、ただ話すのはいいけど
途中から聞き捨てならないので……
それよりもリディア。愛のカタチは
そういうことじゃないのよ
ゼロももちろんあなたの事が好きだし
あなたもゼロが好きだから
ここにいるのよ。
私が結婚してるのは立場上仕方ないけど
あなたがそれでもゼロのことが好きなのは変わらないならそれでいいのよ」
ソフィアは上手く説明できてないがリディアは
納得いかずこういう。
「そんなこと言ってソフィアはゼロを取られたく
ないんだ。ゼロを独り占めしたいんだー!」
するとリディアは部屋の外に出た。
リディアは逃げるように部屋を出たが
そこでアスナと出会う。
「ゼロに何を言っても無駄だ。あいつの
頭はソフィだけだからな」
アスナのこの発言にリディアは反論する。
「アスナもゼロの事好きなんでしょ!」
するとアスナは表情を無にして答える。
「いや、ない」
「ないの?」
「私はあいつを倒すことしか考えてない。
むしろ私は……」
次の瞬間アスナは衝撃のことを言う。
「私はソフィアが好きだ!」
「へ?」
唖然とするリディア。
「私はソフィアを愛してるのだ。
私はソフィアと結婚するのだ。」
この言葉にリディアは混乱した。
「そんな……そんなの、わかんないよー!」
そういいだしリディアは逃げ去った。
「よし、これで下手な疑いはないだろう」
安心したアスナすると後ろにはソフィアがいた。
「そうなのね。あんたやっぱりそういう目で
見てたのね……」
じーっとソフィアはアスナを見ていた。
「違うぞソフィ。私はでまかせでいったのだ」
するとソフィアは呆れるように返す。
「まぁ別にいいわよ。あなたが私の事
どう思おうが。仮に私とほんとに結婚しようと
したらアンタビリビリじゃすまないわよ」
「確かにそうだな。そういえばゼロは?」
「部屋で反省してるわ。王になったこと。
私と結婚したこと。ハーレム王国を作ること
それが思った通りに行かなくて落ち込んでるわ
それよりもアスナ、あなたに聞きたいことがあるのよ」
一方リディアはしくしく泣きながら歩いていた。
すると声がした。
「お待ちしてました。我が主よ」
「え?」
その途端リディアの姿は豪邸から消えた。




