美少女大戦争
街ではパニックになっていたが
アスナたちはそんなこと知る由もなかった
彼女たちはあちこちで土地を見つけたが
やっと確保した。
そして報告のため街の外にやっとやってきた。
「あのクソ勇者あったらソテーにして食い散らかしてやる!」
アスナはゼロに対してめちゃくちゃ怒っていた。
するとウルフは気づく。
「アスタロト様? 街に妙な匂いがします。
魔族の匂いです」
「魔族? この街は結界があるのでは?」
アスナの返しにキューラが言う
「アスタロト様、どうやら結界が破れてるわね」
「えっ? なんで?」
アスナは驚く。結界はアスナでも解くのに時間がかかる代物だった。
「この結界を破るとしたら強力な魔族…」
ウルフはそう言い匂いを嗅ぎ気づく
「この匂いまさか、あの者の手か」
「あの者?」
アスナは気になりつつ街へ入る。
一方闘技場についたゼロとヨナ。
そこではソフィアが観客席の椅子に縛り付けられていて、気絶してる様子だった
闘技場の中にはつむぎが他の格闘家を痛めつけていた
どの格闘家も強そうな格闘家であった。
「来たね」
つむぎはヨナの背後を取り、腕で首を締め付け
気絶させる。そして彼女を椅子にしばりつけた
「これで邪魔者はいない。さぁ勝負だよ勇者様!」
ゼロとつむぎは闘技場の中にいた。観客は次第に増えていった
(人が死んでるのに何故こんなに)
ゼロはこう思い、次のように言う。
「なぜソフィアを狙った? そして俺に何の用だ」
つむぎは笑いこう言う
「クライアントに頼まれてね。青い髪の女と
魔王殺しの勇者の抹殺」
「なぜ俺の命とソフィアを…」
「そこまでは分からないよ。でも僕はね…」
すると瞬くように早い動きでゼロの背後を取り
ハイキック。ゼロは間一髪で避ける。
そしてゼロはジャブを繰り出すが紬は全て避ける
「なんで剣を使わないのさ?」
「格闘技だろこれ」
「別にルールはないよ。使いたければ
使っていいよ」
ゼロはそれでも剣を抜かなかった
すると回し蹴りをつむぎは繰り出し、
ゼロが吹っ飛ぶ。
「あれ?最強じゃなかったの? こんなんで倒された。 魔王って弱いね」
ゼロは立ち上がり挑む、しかしまともに蹴りを
食らった為、立っていられるのが難しかった
その時ゼロに不思議と力がみなぎってきた。
ソフィアがこっそり強化魔法をゼロにかけたのだ。
ソフィアは心の中ではゼロを応援しており
ゼロもそれに気づきつむぎに挑むのだった。
そしてつむぎが再び攻撃するが攻撃を避ける
(つむぎの攻撃がはやすぎて隙がない
ソフィアの強化魔法で恐らく耐えているが
これも時間が経つと戻る。相手は女だが
やりたくないがやってみるか。)
するとゼロはわざと転ぶ。
つぐみの攻撃の形が崩れたかに思えたが
転んだゼロに追い打ちをかけようとする。
その時、つむぎの服がいきなり紙吹雪のように
散り散りになり、下着だけになった。
「ナンデモありと言ったな。お前の知らない間に
服が脱げるように細工しといた」
(うわぁ…ほんとに最低だわ、あの人…)
呆れて何も言えないソフィア。するとヨナが目を覚ます
「気が付きましたか? ヨナさん」
「今どうなってるの?」
「勇者様が今ボロボロになっていますが
私がかけた魔法で耐えてます」
「魔法?あんた魔法使えるの? というより
あんたとあいつってどんな関係なの?」
「そ、それは…私にもわかりません!」
少しムキになった様子で返すソフィアにヨナは
不思議がる
ゼロは逆転を狙うが動きがつむぎの動きは
早くなる。
「ありがとう! 身軽にしてくれて」
(嘘だろ!こいつには恥じらい無いのか?
かくなる上は)
すると攻撃を避け、つむぎのブラをとるゼロ。
これにヨナは呆れ、ソフィアは目を瞑り、見ようともしなかった。
しかし攻撃を辞めず倒れ込んだゼロを殴りまくる。
「へぇ、あんたあのソフィアって子より僕が
好みなの? こうやって僕になぐられて
楽しいのかな? ほんとに変態だね」
ゼロは気絶しそうなぐらい殴られる。その時
つむぎに何かが起きる。
「うっ 何だこの痛さは?」
つむぎは倒れ込み痛がる。
「なんでもいいと言っただろ。俺の痛みを
受け持つ。痛み分けってやつを魔法で
お前にかけた」
「くっ!だけどこんな痛み」
「だろうな。だが…」
するとゼロは大きな声で叫ぶ
「みんな俺が勝ったらソフィアとこの女の胸もみ放題だ!」
するとソフィアはつい感情的になり
ゼロに強力な魔法をかけた。
「ぎゃああああああ!」
ゼロに当たったはずの魔法だが、つむぎも
そのダメージを喰らい
その痛みでつむぎは気絶した。
するとそこにソフィアが現れた。
「ソフィア、大丈夫か? 縛られたんじゃないのか?」
「ヨナさんが助けてくれたのよ。彼女縄から抜けて。
それよりもゼロあんな酷いこと言って
私が強力な魔法かけなったらどうなってたと思うのよ! と言うより平気なの?」
「あの程度は俺は耐えきれた。でもつむぎは耐えきれなかったんだな」
力押しの理論に納得は行かなかったヨナと
ソフィアだがとりあえず彼の言うことを聞く。
そこにはうつ伏せで倒れていた下着が取れていた
つむぎがいた。
ソフィアは服を上から被せた。
そしてゼロにソフィアは言う。
「ゼロ!今度の今度は許さないんだから、
いくら巨乳だからって…あ…」
つむぎに近づいたところの隙を狙い
ソフィアはつむぎにとりおさえられる。
「ソフィア!」
「甘いね!お嬢さん。僕を見くびるなよ!
うっ!」
だが後ろからつむぎは攻撃され倒れ込む。
やったのはヨナだった。
「あんたも無茶するねぇ。なんという執着というか…」
ヨナは呆れつつも暴れないように
つむぎを拘束した。
ゼロはそのつむぎに真相を聞き出す。
「お前のクライアントって誰だよ。話せよ
誰がソフィを連れ出し、俺を殺そうとした」
(えっ? 今勝手に愛称呼びやがったんだけど)
ソフィアはちゃっかりどさくさ紛れに
愛称を読んだことを逃さなかったが
なぜつむぎが襲ったかそちらが気になり
あえてスルーした。
その時何者がきた。30代ほどの長髪の男性で
ニコニコしてる顔が特徴的だった
「君がゼロくんかね。魔王を倒した」
ゼロは少し警戒し彼の問いに答える。
「そうだけど、 俺に何の用だ?」
するとつむぎはヨナをはねのけて、長髪の男に近づく
「パズス様! このとおり青い髪の女は連れてきました。さぁ謝礼を」
男はパズスという。パズスはこう言う
「そうですねではお渡ししましょう」
つむぎは喜んで受け取ろうとするが腹になにかが
刺さる。それはパズスのもつ刀だった
刀を引き抜きその場で崩れ落ちるように倒れるつむぎ
彼女を真っ二つにしようとした時ゼロが自分の剣で
受ける。
ヨナも援護しようとするがゼロが止める
「来るな! いくらお前でも死ぬぞ!
お前はソフィアとその女を遠くに連れて逃げろ! 」
するとヨナはソフィアとつむぎを1人ずつ背負い
目にも見えない速さで逃げた。
パズスは見逃す訳には行かなかった。
ゼロは行かせるかと応戦しているが
パズスはゼロの隙を狙いあっさり蹴り飛ばした。
蹴り飛ばし吹っ飛ばされたゼロは
すごい衝撃で重症を負っていた。
(つむぎの攻撃やソフィアの魔法のダメージも
聞いてる…無理しすぎたか…)
ゼロはこう思うが中々立てず。
闘技場の外に向かいソフィアとつむぎと共に逃げようとするヨナ
すごいスピードだった。
(ウー、目が回るー)
ソフィア少し気持ちがってる様子だった。
パズスは追いかけていたが爆風に巻き込まれる
パズスはそれを避けながら進む
(魔法地雷か!たかが田舎娘のぶんざいで
まぁ、私の狙い通りだがな…)
パズスの追跡から逃れ、闘技場からでる
ヨナたち。
ヨナたちは安全なとこに避難し
ソフィアはつむぎの手当をした。
(ヨナのスピードについて来れなくて
頭が少し痛いけど、つむぎは助けなきゃ!)
つむぎは回復魔法によりかろうじて立てる姿に
なった。
「なんで助けたの…」
ソフィアを襲おうとするつむぎだが
彼女にはその体力はなかった。
ソフィアは彼女に答える。
「あなたも利用されてたのね
でもあなたのしたことは許さないわ。
私たちと生きて、みんなに謝るのよ。」
「ありがとう…ソフィア」
つむぎは気を失う。ソフィアはつむぎが
死んでしまったのかと気にするが
ヨナは言う。
「大丈夫。あんたのおかげで傷が塞がってる
こんなんじゃ死なないから大丈夫だよ」
「そう、ありがとう。この子と知り合いなの?
ヨナ?」
「昔一緒の仕事をしたことがある。
その時からの知り合いさ。
今ではお互い違うことしてるけど」
ソフィアはヨナの優しそうな表情に安心する
次の瞬間ヨナの表情が変わる。
「ソフィア! うし…」
ヨナは吹っ飛ばされる。それはソフィアの
後ろにいたパズスだった。
「ヨナ!」
ソフィアは身動き出来なかった。
パズスに後ろに付けられていた。
「おや! 怯えてるのですね」
パズスはソフィアに語りかける
「結界を貼ろうが無駄ですよ。小娘が!
私が欲しいのはあなたの力です。
そこにいる女と勇者には用はない!」
そう言いソフィアをねむらせ、パズスはソフィア
を連れ出す。
するとその時パズスの腕が切断された。
「来ましたね。元魔王」
「誰かと思ったら。お前か!パズス!」
それは紛れもなくアスナの姿だった。
腕を切断した時アスナはソフィアを取り返していた
眠ったソフィアを奪還し安全なとこへ寝かせ、
アスナは魔力でつくりあげたかと思われる紫色に光る剣をパズスに向ける。
パズスは取れた腕を魔力でもどす。
「一体なんのつもりです? あなたが人間を守るとは?」
「お前こそ、ソフィアをどうするつもりだ」
パズスの問いに怒りを込めて返すアスナ
「その娘が何者か分からないようだな、アスタロト」
その途端エネルギー波を発射するパズスだが
それを避けるアスナ。
「どうやらお前とは場所を変えて話した方がいいな!」
一方ある建物の屋上にて
そこには重傷のエリーゼ、クイナが瀕死で倒れておりそして2人と戦った筋肉質の女性オルガが
血を吐いて倒れていた。
そこに居たのは背中にコウモリの翼を生やした
魔族の女性だった。
女性はグラマラスな体型をしていた
「役に立たないスナイパー… まぁパズス様も
あの化け物格闘家殺しちゃったみたいだし
これで仕事おわりかぁ…」
すると何か鋭利なものが女性に飛んできた
「カーミラお姉様相変わらず趣味が悪いわね
その人間たちの死体どうせお持ち帰りする
のでしょう」
「姉に失礼じゃないの? キューラ」
カーミラに対して鋭利な何かを投げたのは
キューラだった。
キューラはカーミラに聞き出す。
「なぜこんなことを?」
「私は騒動の火種を止めたのよ。何も悪いことしてないわよ。悪いのはあの筋肉よ。あの筋肉が
あなたのお友達も殺しちゃったのよ」
すると再び武器を飛ばすキューラ。避けるカーミラ。
武器は血を固めたような鋭利なナイフだった
カーミラが再び言う。
「我々吸血一族は人間の敵。私も人間を憎み
人間は私たちの食料なのよ
こんなに食料があるじゃない。2人で分けましょう」
「ふざけるなぁー!」
キューラは血で大鎌を作り、カーミラに挑む。
しかし、カーミラは2本の大剣を超能力のように
宙に浮かして戦い、なかなか近づけられない
キューラ。
2人は地上から空中に戦いの場を移した。
カーミラが言う
「随分強力なブラッディウェポンね
いい血を吸ってるのかしら?」
「私に血を少しながら分けてくれる甘めの
お嬢さんがいてね。それよりもお姉様
そんなに大量の血どうしたのかしら?」
キューラの返しにカーミラがこう返す。
「そのゴリラが殺した連中がいる人混み
あそこで沢山手に入れたわ」
「えっ?」
「驚くことないでしょう。キューラ
私達はそういう一族なのだから」
ミスコン会場では多くの死体が転がっていた。
それは血を抜かれているのがほとんどだった
キューラは怒りを込めて戦いに挑んだ。
一方、キャロルたちが避難している宿屋では
血を流し倒れ込んでるセラとリディアがいた
他の宿の客や従業員は皆殺しにされ
それを殺したのは警官を何人も殺した
魔族の女性だった。姿はウルフに似ていた
彼女はベルを手当している2階の部屋に来た
「誰ですかあなたは? 今手当中ですよ」
止めるリリアだがリリアを突き飛ばす女
キャロルは負傷してるベルをかばい守ろうとする
「やめてこの子には…」
女は迷わずキャロルの腹に鋭利な爪で
刺すようにパンチした。
キャロルは倒れ込む。ベルに近づく
女。その時
「な、なんだこれは痛い! なんだ」
ベルに近づこうとすると女は火傷を負い
窓から落ちた
無事着地したが負傷しており、そこには
ウルフが待ち構えていた
「ガルム何しに来た?」
「ウルフか。我が人狼族の恥さらしが」
「恥さらしだと?」
「人間を食うハンターである我々が
魔王を倒そうとし、失敗した挙句
人間共と仲良くしてるようじゃないか」
「だからなんだ? と言うよりお前の目的は
なんだ?いくらなんでもやりすぎだろ?」
「勇者一行と元魔王の一味を殺す。
ただしソフィアという青髪の女は殺さないと
そうパズス様には言われたので」
「なぜあの青髪の娘を?」
するとガルムはウルフを襲い始めた
一方アスナは村で覚醒した時の
半魔王状態となっていた。その状態で
パズスと戦うがパズスは平気な様子だった
2人がいたのは現実世界とは違う異空間だった。
魔族の決闘場マッドフィールドという場所である
「随分おちぶれましたねアスタロト」
「パズスお前なぜ生きている? お前は
私が葬ったはずだ」
「あなたがあの弱小勇者に倒されたことで
蘇ったんですよ。この際です私が
魔王になり、人間を家畜にし
そして魔王の世界を作るのです」
ボロボロになったアスナに向けてそういうパズス。
パズスは話を続ける
「脳筋で馬鹿なあなたは人類を滅ぼし
征服することをしようとしましたが
ただ滅ぼすだけじゃつまらない
人間を他の動物と同じく
家畜とし食料として確保しとくのです
私なら魔族のための魔族による魔族の世界を
作れる。だからあなたは終わりだ! 」
パズスは一瞬消え、アスナの体を切り裂いた。
しかし急所は外れた
(この状況で避けるとはさすがアスタロト)
パズスはトドメをさそうと倒れるアスナに近づく
すると何かがパズスの後ろから剣で切りかかる
それをパズスは左手で受け止めるが
深く切られる。腕はど取れはしなかったものの使い物にならなくなった。
「なぜここにいるのです? 勇者君」
切りかかったのはゼロだった。
「ものは試しだソフィの力を借りて異空間に行けるかやってみたらほんとに行けちゃったのよね。これが」
ゼロはボロボロの体でソフィアと合流していた。
その時ソフィアに頼み込んでいた。
「無茶よ!そんなこと出来るわけないじゃない!
その体だし、私だってそんなこと出来るわけ…」
相談をもちかけられたソフィアは戸惑っていた。
しかしゼロは払い除けていた。
「俺とアスナ、そしてそこにいるヨナとつむぎを
思うなら力を貸してくれ
あそこには俺が弱ったことになり
村を滅ぼしかけた時のアスナがいる。
俺を信じてくれ!」
ゼロはこの言葉を受けたソフィアとともに
念じ、アスナのいるマッドフィールドへワープした
パズスとゼロはた戦う中
ゼロの言葉にパズスは余裕があった
「まぁいい。この腕など」
パズスは修復しようとするが腕は元に戻らない
「魔族殺しの効果。久しぶりに当たると気持ちいいねぇ」
「その剣、魔族の能力を打ち消す力を持ってるわけか
ならアスタロトも敵いませんね」
(え?あの剣そんなやつだったの! 怖!)
パズスの発言にアスナは本気で怖がっていた。
そして魔王の姿から徐々に戻って行った
「なるほど勇者君の生き死にでアスタロト様の
力が変わるわけですね」
するとそこに誰かがやってきた
「ゼロ! 勝手にソフィって呼ばないでください」
ゼロたちは驚く。そこにソフィアがいたからだ
「バカ!なぜ来た!」
「あなたと一緒に念じればここにいるのも
当然です。それに転移をして戻れない時の
ことも考えてください! 全くあなたは…」
こうゼロに言ったあと
ソフィアはパズスに近づきビンタした。
ゼロとアスナは唖然とした。
パズスは黙っていた。ソフィアは怒るように言う。
「なんであんなことを! 私が欲しいならみんなを巻き込まないでよ!」
(ええっ…魔族にビンタするってこいつ死ぬ気かよ)
驚くゼロ。するとパズスはソフィアにビンタし
蹴り倒し、倒れたソフィアを何度も踏んづける
「この小娘が! 人間ごときが私の顔を引っぱたく
とはお前だけは生かしてやろうと思ったのに!」
ソフィアは骨が折れたり、血を吐いたりして
重傷になって言った
すると、ゼロは剣をパズスに突き刺す。
しかしパズスは手のひらで受け止め
寸前のとこで止める。
「ソフィアに手を出したら灰にするぞ!コラ!」
パズスは少し驚くがすぐに微笑む
「仕方ないですね、 ここは一旦引くか。
この腕じゃ娘は持ってけないからな
お前たちふたりが相手だと」
空間は元に戻り、パズスは諦めて
去っていった。倒れ込んでるソフィアのそばにすぐ
近づきソフィアの名前を呼ぶ。
「ソフィア! ソフィア!」
「ゼロ…」
答えるソフィア。するとソフィアはさらに言う。
「どさくさ紛れに服の中から胸いじらないでください…
蹴り飛ばしますよ…」
「良かったソフィア!」
勇者は喜びソフィアを抱きしめる
「嬉しいですけど…あまりベタベタ触らないで…」
するとその光景を見たアスナは自分の方が
死ぬ思いしてるのになぜこっちに来ないんだと
ゼロとソフィアに対して激しく睨んでた。
しかしながら安心した表情を見せた。
一方別の場所、キューラと戦ってたカーミラは
キューラを地面にたたき落としていた
「パズス様からの撤退命令!?」
カーミラは気づき、キューラを見ながらこういう
「命拾いしたのかしら? トドメを誘うとしたら
こんなことになって。
まあまいずれ会えるでしょう」
カーミラは消えた。
「待って…お姉様…」
こういいキューラはそのまま気を失う
一方宿の方もガルムは優勢で、ウルフは左腕を負傷し
血が出ていた。腕を抑え膝を着くウルフ
そこにカーミラ同様テレパシーで撤退命令に気づく
「命拾いしたな、恥さらし。
まぁいずれは私の狩る命だが」
そう言い残しガルムは消えた
ゼロ、アスナ、ソフィアの3人は街に戻る。
しかしそこは死骸だらけだった。
やがて宿に戻るが入口で血を流してるリディアとセラを見る。ソフィアは取り乱す。
「そんな! ねぇどうしてこんなことに!」
するとソフィアの元にベルが来た。
「みんなオオカミの魔族に殺された。
そしてもう1人の魔族が戦った」
するとアスナは力を込めてみなを復活させようとする
それに力を貸すソフィア。しかし彼女達の力では
足りなかった。
その時ベルの周りから光が放たれる。
すると、死んだものや負傷者の傷が次々と
癒されて言った。
リディアやセラ、ベルの止泊まってる部屋で横たわってたリリアやキャロルもよみがえった。
それはオルガと戦ってたエリーゼやクイナ、そしてオルガ自身にも効果があった。
エリーゼは目を覚まし、何が起きたか分からなかった
そこで倒れてるキューラを見つけるエリーゼ。
キューラの傷は癒えていなかった。
クイナは駆けつけ万能薬を使い回復させる。
するとエリーゼはオルガを睨む。
「私じゃない! やったのはそいつの姉貴だ
私のクライアントのひとりなんだよ
その姉は」
「ホントなの? キューラ」
オルガは弁解し、エリーゼはキューラに聞く。
「ええほんとよカーミラお姉様は
油断ならないわ。また来るでしょう。
でもあんたらもう死んでたのに?
なんで元気なのかしら」
そしてこれは闘技場のつむぎやヨナにも効果があった。彼女達の傷が癒されており、2人はゼロの
元へ向かっていった。
死んだもののほとんどの人が蘇る奇跡と呼べる
この現象を
アスナとゼロに抱えられてたソフィアが
不思議がって見ていた。
そして数日後。ソフィアは宿で仲間と休んでいた。
すると2人の女性が訪れた。
「あなたたちは!? どうして!」
それは死んだと思われたミスコンに参加していた
ミドリとマリーだった
「その節はどうもソフィア。実はあなたに伝えたいことがあってね」
緑色のロングヘアーの女性ミドリが言う。
「実はミスコンは私が優勝したのでその報告を」
するとソフィアは表情を変え言う
「それって私への嫌味?」
「いやいや、実はそれだけでなくあなたにも
報告あって」
「そっちを先言ってよ」
「あなたミスコン2位よ」
「えっ? 嘘!」
ソフィアは戸惑うが喜んでいた。
「2位の賞金と副賞をもってきたのよ」
ミドリが渡した袋には賞金と銀の王冠が入っていた。
ソフィアはその銀の王冠をみて喜んでいた。
ソフィアはもう1人の女性金髪のパーマかかったショートヘアーの女性マリーに話しかける。
「で、マリーあなたは?」
「わ、私はその、あなたの連れの勇者の仲間に
なりたくて」
マリーの言葉に少し沈黙したソフィ。しばらくして
驚く。
「え? なんで! なんでこんなスケべ勇者に
頭気が狂ってるの?」
「本人がすぐ近くに寝てるのによく言えるね
あんたら恋人同士じゃないの?」
マリーが少し呆れ気味に言うと、ゼロが少し離れた
ベッドで寝てるのに気づく。
「ゼロ! なんでこの部屋に!
アスナはどこに行ったの?」
「忘れたのか? 街の復興とともに結界が
復活したんだよ。だからキューラとウルフを
連れさっさと追い出した」
「あっ、そうだっけ? じゃなくて!
なんで私の部屋で寝てるの!」
こうソフィアとゼロが言い争ってるとマリーが
挟むようにいう。
「あの! わたしは仲間にしてくれるんですか?
お二人とも」
「俺と一晩一緒に寝てくれればいい!」
「ちょ、ちょっとゼロ!」
ゼロの発言に焦るソフィアだがマリーは
照れそうに
「ま、まぁ… 助けてくれたお礼に1回だけなら…」
「なんであんたもまんざらじゃないのよ!
子供でもできたらどうするの?」
「そんなぁ…勇者様の間に子供なんて…」
嬉しそうに反応するマリー。ミドリは部屋を去ろうとする。ゼロがとめる
「お前はいいのか?」
「なんか入る隙が無さそうだからいいよ
それに多分、あなたといると少し厄介に
なりそう」
そういうとミドリは宿を出た。
宿を出る際に自身が助けたベルが元気そうに
している様子を見て安心していた。
ベルはあれから暫く目を覚まさなかったが。
1日たち目を覚ました。恐らく不思議な奇跡の
力によるものだったと思われる
ミドリが宿を出たのと入れ替わるように
警察がゼロの元に来る。
「貴様がゼロだな!」
「そうですけど、なんのようです?」
「貴様を街から追放する!」
警察の言葉に、ゼロたちは驚く。