幻影者(ミラージアン)と人造人(レプリヒューマ)
キャロルをオーラムから突き放し、
過去の事件で死んだと思われたフランツが
生きていた。
キャロルと共に逃げたフランツを
追うようにエリーゼとマリーも同行する。
しかし、そこに追ってが来て囲まれてしまった。
それを助けたのは意外な人物だった。
「ナターシャ! 生きていたのか!」
フランツは喜んでいた。
それはナタリアの姿だった。
ウルマリアの戦いで死んだはずのナタリアが
生きてエリーゼの前に現れたのだった。
「やぁ、フランツ久しぶりね。
そこの赤髪さん。ここを乗りきらないと
ゴルディアの次期お姫さんがヤバいわよ!」
「えっ? ナタリア私の事覚えてないの?」
「私は妹のナターシャよ。ナタリアは
この世にもう居ないはずよ!」
ナタリアに似ている女性、ナターシャは
厳しくエリーゼに言う。
ナターシャとエリーゼは協力し
追ってを倒していく。
フランツはキャロルを連れて隙をついて
逃げた。
マリーは追おうとするが、ナターシャが
止める。
「待って! あいつは追わないで!」
「でも、見逃したらどうするの?」
「だいじょぶよ。それよりも私達も!」
ナターシャは煙幕を使った。
そして兵士を倒しつつ。
エリーゼとマリーと共に逃げた。
これを見たオーラムは怒っていた。
倒れている隊長に言う。
「お前、死刑」
「な、そんな……」
隊長格の男はオーラムに刺され死んだ。
ナターシャとエリーゼとマリーは
人が居ないとこに隠れていた。
エリーゼは礼を言う。
「ありがとナターシャ。まさか本当に
妹がいたなんて」
するとナターシャは不思議がりこう返す。
「いや、私ナタリアよ。」
「へ?」
マリーとエリーゼはよくわかってなかった。
というか少しパニックになった。
マリーが聞く
「どゆこと?だってあんたさっきナターシャって」
「あれはフランツに話を合わすだけの芝居。
私はあんたの友達のナタリアだよ。
なんならゼロにホクロの位置でも見てもらおう
かしら?あなたたちも見る?」
エリーゼはナタリアの返しに真剣に返す。
「あなたがナタリアなのは話せばすぐわかるわ。
でもなんでここにいるの?
あなたは死んだはずよ!」
「ゼロが言ってなかったけ?
精神体は死んでもゼロの中に残るって
私はその精神体が一時的に肉体を
持った姿。
まぁ時間制限あるんだけどね。
10分ぐらいが限度でその後は5分程現実には
出れない。ダメージが酷い時は
30分以上かかるかな」
エリーゼはよく分からなかったが
とりあえず聞いた。
「なるほどつまりあなたはゼロの分身と言う事ね
じゃあここに来たのは?なんで?
私たちを頼りにしてないの?」
「フランツがいることはわたしも
知らなかったけどゼロの勘によるもの
かしらね。おかげでわたしもあいつに
会えたけど」
マリーはナタリアの返しにこう聞く。
「フランツはなんでキャロルをさらったの?
ナタリア」
「私も分からないわ。でも彼はなぜ復活したか
それは怪しいわね。彼私と同じ
幻影者でなさそうだし」
「幻影者?」
エリーゼが疑問に思う。
ナタリアは答える。
「ゼロが名付けたのよ。幻影で生きている
ものたち」
するとナタリアの体が透き通る。
「そろそろ時間ね。私はゼロの心の中に
戻るわ。またあなたたちに会うかもね」
ナタリアの体は消えかかる。すると
エリーゼは聞く。
「最後に聞きたいんだけどフランツ様とは
どこまで行ったの?」
ナタリアはこのことに驚くが笑顔で答えた。
「あなたがやったとこより先よ」
そしてナタリアの姿は消えた。
マリーはキョトンとしていたが
エリーゼの怒り狂った顔に驚いてた。
「エリーゼ? どうしたの?」
「ナタリア! ゆるさーん!」
大声でこう叫んだエリーゼだった。
一方キャロルを連れたフランツは洞窟に
来ていた。
「ちょっと! 私をこんなとこに連れてきて
どうするつもり!」
「なんだ? 助けたのにその態度はないだろう?
あんなDV野郎よりもいい男を紹介しようと
してるんだ」
「それってどういうことなの?」
キャロルはフランツを拒みつつ何故
攫ったのか聞いていた。
「答えはこの方が知っている。ジョン様!」
そこに現れたのは紫の髪色のイケメンで
なかなかのマッチョボディを持つ青年
ジョンだった。
ジョンはピッチピチのシャツ姿で出てきて
サイドチェストを決めた。
「初めまして私の名前はジョンです。
以後お見知り置きを」
フランツは深くお辞儀をするがキャロルは
色々とツッコミたかった。
「な、なんなの? このよく分からない生物は!
フランツさん説明してくださる?」
慌てるようにキャロルはフランツに説明を求めた。
「さっきまでの大人しさはどこへいったのだ
キャロル嬢。
この方は私の上司である筋肉美少年隊の
ジョン様だ。ジョン様の趣味は腹筋1万回
スクワット1万回、腕立て伏せ1万回だ!」
キャロルは沈黙していた。そしてキャロルは聞く。
「そのジョンさんは私になんの御用なの?
オーラムから突き放してくれたけど」
「決まっている。オレの嫁になるのだ」
「はぁ!?」
キャロルは驚きを隠せず戸惑う。
ジョンは言う。
「私はあの男オーラムのことを知っている。
片っ端から女に手を出して
思う通りに行かなければ激しいDVを
して死に追いやってる。もう3人だ。
君も知ってるだろう。あの男の本性に」
「もちろん知ってるわ! でも
ゼロやジュリア女王の国のため
私はオーラムと結婚するのよ」
「あの男はフェルアやソフィア国を自分のモノ
にしたいだけだよ。君に対しては
身体とストレス発散としか思ってないよ
それでもあの男と一緒にいるのかい?
私と一緒に行けばあの男から
開放されるはずだぞ?」
キャロルはジョンの言葉に戸惑った。
しかしキャロルは反論する。
「私はオーラムの幼なじみよ。
オーラムのことは既に知っていた。
暴力的でわがままで
でも私があの人を変えることが出来る
そして仲間のためにもなる
私はそのために彼といるの
愛が実ったあの二人のようになれると
信じて」
「愛だと?」
ジョンは笑い出した。
「くだらんな。愛などそのうち覚めるもの
お前がオーラムのことをたとえ愛しても
オーラムはどうだろうか?時間がたてば
君のことをどうするか目に見えている」
するとフランツとはジョンの背後に誰か現れる
フランツの後ろにはナタリアがいた。
「また会ったわね。フランツ」
「やぁ、ナターシャ元気でなりより」
ジョンの後ろにはオルガがいた。
「ほう、君もあの露出女と同じ幻影者という
やつか」
「誰が露出女だって?」
ナタリアは挑発する。オルガはジョンを取り押さえていた。
ナタリアは叫ぶ。
「キャロル今のうちに逃げて!
エリーゼと合流するのよ!」
キャロルはナタリアの言葉に戸惑いながら
逃げ出した。
「ありがとう。ナタリアさん!」
「ナタリア?」
キャロルが言ったナタリアの名前にフランツは
勘ぐる。ナタリアは返す。
「騙して悪いわね、フランツ。
元々ナターシャなんて居ないわ!
私の名はナタリア。スパイなら
お手のものよ」
フランツを取り押さえ自身のことを言うナタリア。
しかしフランツは笑い出す。
「知ってたよ、ナタリア。
君のことは既に調べていたさ。
もちろんお仲間のあのクソ勇者のこともだ。
しかし君は死んだはずだ 。 なぜいる?」
「それはあなたも一緒じゃない? フランツ。
あなたはあの時ソフィアのお父さんに
口封じで殺されたはずよ」
「ソフィアの父が俺を?」
ナタリアのこの言葉にニヤッとするフランツ。
「なるほど、あの親父俺にエリーゼを
殺させて自分だけは甘い汁をなめようとしたか
だがそれも今では意味が無い。
私はアスモデウス様による新たな体を
得たのだ」
するとオルガに抑えられてるジョンがこういう。
「新人、みくびるなよ。お前の体は
人造人なのだ。
心はなく貧弱な筋肉の体は
偽物なのだ 。」
ナタリアはその言葉にショックを受ける。
すると隙ができたナタリアを倒したフランツ。
ナタリアは地べたに手を着く。
同じくして、ジョンはオルガを振り払う。
「女のくせになかなかいい筋肉をしてるな
だが鍛え方が違う!」
オルガはジョンのパンチをガードする。
しかしナタリアもオルガも劣勢だった。
フランツが勘づいた。
「なるほど、お前らゼロと紐で繋がれたように
生きてて、かつての肉体を失ったから
弱いんだ」
フランツは地面に倒れるナタリアを踏み続けた。
しかもスパイクがついてるシューズで。
一方キャロルは逃げ出し洞窟を出た。
するとキャロルはエリーゼやマリーと出会った。
「エリーゼ、マリー!」
「キャロル! 無事だったのね!」
エリーゼは喜んで、マリーと共にキャロルの元へ
近づく、するとキャロルの動きが止まった。
「うっ」
キャロルの脇腹を後ろから何者かが刺したのだ。
それはオーラムだった。




