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最強勇者と奴隷魔王  作者: キミヒラ
大陸大戦争編 序章
52/77

ゼロとの契約

ジュリア(ソフィア)の影武者ジャンヌの

メイドとして勤めているナツコ。

彼女はゼロを突然死勝率の高いデッドナイフという

武器で殺害寸前にまで追い込む。


ソフィアの友人エリーゼが突然倒れた。


「エリー! エリー!」


ソフィアは必死に呼びかけるが反応がない。

するとテーブルで座っていたマリー、リリア、

リディアも倒れ込んでいた。


「どうしたのみんな!」


ソフィアは急いで外を見る。するとイスルギや

ウルスラも倒れ込んでいた。


「これは…まさか!」


「ジュリア様!」


駆けつけたナツコがソフィアの名前を呼ぶ。


「ナツコ、あなたもしかしてゼロを!」


「私は…ただお姉ちゃんの仇を!」


「バカ!」


ソフィアはナツコを怒鳴る。


「あなた自分が何をしたと思ってるの!」


ナツコは泣きそうになる。

すると1人誰かが部屋に入ってきた。


「アスナ!」


ソフィアが言った通りそこにはアスナがいた。

アスナの姿はゼロが瀕死になった際の

半魔王の姿になっていたが

ソフィアは疑問に思った。


「あなたいつもより強そうになってる気がする

なんで!」


「ゼロが死んだからだ。小娘」


「なんですって!」


アスナは徐々に少女の姿から禍々しい

姿になっていた。


「我が名はアスタロト。この家など私が

消し去ってやる!」


ソフィアは恐怖を感じた。怖がるナツコをしっかり

離さなかった。


「なんでアスナがこんなことに。

これって私のせいなの?

ごめんなさい! ごめんなさい!」


「気にすることないわナツコ」


ナツコをなだめるソフィア。

アスナは本来の姿に戻ろうとする。

その時ソフィアは引き出しに隠していた

ハリセンでアスナを叩いた。


「何をするのだ小娘!」


「魔族殺しと同じ素材の鉄ハリセンよ!」


「くっ! ナメるな!」


アスナはソフィアに襲いかかろうとするが

アスナは弱体化する。


「何故だ! 何故だ!」


「あなたは私を攻撃できない

何故かゼロだけでなく私もあなたは

逆らえないみたいだから

それよりも、アスナ二人でゼロを

甦させましょう。

まだ間に合うわ。ふたりが力を合わせれば」


「断る!」


説得するソフィアに楯突くアスナ。


「私は魔王になるのだ。この世界を手にするのだ

お前などお前など!」


たてつくアスナにソフィア黙ってちかづき

アスナにビンタをした。


「あなた、今までゼロのおかげで

ここまで来たのよ!

そんなゼロを見捨てるとでも。

本来ならあなたはゼロに殺され死んでいた。

だけどあなたは今生きている。

それが何故かあなたはわかるはずよ。

ここまで私たちと一緒に旅をしてきた

あなたなら。

見なさい! エリーたちが倒れてるわ。

あなたはこれを見てどうでもいいと?」


アスナは黙った。

そしてふたりはナツコに案内されゼロの元へ

来た。


「ゼロ!」


ソフィアは叫びゼロの元へ駆けつける。

ゼロは止血されていた。


「誰? ナツコがやったの?」


ソフィアは不思議に思った。

ゼロの傷口に包帯が巻かれていた。


「私ではありません。一体誰が」


「私よ」


ナツコも不思議がる中やってきたのはリラだった。


「リラ、あなた平気なの?」


「ええ、私以外にもムギさんやイリス

など新しく国民になった人は

無事です。

それよりも勇者が危ないわ。

助けてあげて」


アスナとソフィアは

力を合わせて

ナイフの効果の解除と

蘇生魔法を力を合わせてかけた。


(お願い!ゼロ蘇って!)


祈るソフィア。そしてゼロが目を覚ます。


「ゼロ!」


ソフィアはゼロに抱きついた。ゼロは反応する。


「いたたた!」


「あ、ごめんなさい」


「俺は怪我してるんだ。もっと優しくしてく…」


ソフィアに色々言おうとしたゼロだが

泣いていたから何も言えなかった。


「ありがとうソフィ。君が助けてくれたんだね」


「あなたの他にもみんなが! エリーが!

リディアがぁ!」


泣き続けるソフィア。すると後ろから声をかける

人がいた。


「私の事心配してくれたのね」


ソフィアは声の元を振り返ると

エリーゼ、リディア、リリア、マリー、ベルが

元気そうにしていた。


「みんな、さっきは…」


「私も分からないんだソフィ。

どうして倒れていたのか。

でも嬉しかったよ。

外にいるウルスラとかも無事みたいよ」


ソフィアはエリーゼに抱きつき涙を流して喜ぶ。

ゼロはこれを見てひと安心した。

するとナツコは土下座をして詫びる。


「ゼロ様。申し訳ありませんでした!

私はお詫びに!」


すると落ちていたゼロを刺したデッドナイフを

手に持ち自分の胸を刺そうとするナツコ。

ソフィとゼロは止めようとする。

しかしナイフは弾かれた。

弾いたのはアスナだった。

アスナは長い髪の一部を触手のようにし

ナツコが持っていたナイフを弾いたのだ。

ナツコは訴える。


「なぜ!そんなことを私は!」


「お前が死んでも何も得しない!

お前が死んだらゼロのせいで

ナツコは死んだと誰かがまたゼロを殺す。

私としては大歓迎だが

また私はソフィアに怒られるから

もう嫌だ」


アスナは素直じゃない返し方をする。

ソフィアとゼロは安心した。

ナツコはその場で泣き崩れた。


しばらくしてゼロ、ソフィア、アスナは

ナツコに話を聞いた。

ゼロは聞いた。


「お前カロリーナの妹だったのか」


「はい、そうです…」


「そうだったのか、あの女騎士に

お前のような地味そうな女がいたとは」


「地味!?」


ナツコは少しショックになる。

ソフィアはフォローする。


「ちょっとゼロ! それはひどいわよ!

あとカロリーナって誰よ!」


ゼロは呆れながらソフィアの話を返す。


「お前は結局それか

カロリーナは前の仲間のひとりだよ。

サビエラのやつにどことなく似てる

女騎士だ。

金髪でパーマかかった髪が特徴的で

胸も…」


「胸まで聞いてないわよ!」


ソフィアは強制的にゼロを黙らせた。

ゼロは話をすり替える。


「ナツコ、お前はおそらくカロリーナの

仇として俺に近づいたんだろう。

たしかキャロルの紹介でジュリア…いや

ジャンヌに近づいたと思うが」


ゼロに問い詰められるナツコは話した。


「私はゼロ様のことは存じてました。

お姉ちゃんと旅をしてることを

しかしお姉ちゃんは帰ってこなかった

きっと戦死した。私はそう確信した。

私はその時仕えていたキャロル様に

頼みジャンヌ様の元でお世話になり

そしてゼロ様、あなたに近づこうとしたのです

でも、こんなことになるなんて…」


泣き崩れるナツコ。ジュリアがなだめる。


「ナツコ、ゼロは浮気ばかりして

自己中で、ダメな人間だから仕方ないわ

でも、仲間のことは大事にしてるはずよ

カロリーナが居なくなったのは

ゼロとひとつになり魔王が死んだときに

突然消えたからなのよ。私とゼロは

その消えた子たちを探している。

ヒカリのように蘇ったのなら」


ナツコはソフィアの言葉に安心して嬉しそう

な顔をする。ゼロは少し不満そうだった。


「悪かったな、ろくな男じゃなくて」


「ゼロ、それよりもあなたが死にかけた途端

みんなも死にそうになったのは関係あるの?」


「契約の効果だ。ソフィア」


「契約の効果?」


不思議がるソフィア。ゼロは言う。


「ここに豪邸にいるものだけでも集めろ

みんなに話す」


豪邸に現在いるメンバーは早速広間に集まった


「今回みんなが倒れた原因だが

俺が勝手にみんなを従者として契約してる

からだ。

従者は俺の力になりその代わり不老不死となる

ことになる。そして死んでも俺の中で

精神体は残る。精神体となったものの

能力は俺の能力となる。

だが俺が死んだら

契約された従者と精神体は死ぬか消滅する」


このことにエリーゼは言う。


「つまり文字通り私たちとあんたは

一心同体ってこと?」


「そうだ。だが契約を切る事は

できる。

もし俺と一緒に生涯を共にしたくないなら

手を上げろ! 今すぐだ」


しかし手は誰もあげなかった。エリーゼは言う。


「ゼロ、勘違いして欲しくないんだけど

私がいるのはあんたのためでなく

ソフィのためなんだ。

あんたとソフィが離れなければ

私はずっといるよ」


つづいてパティが言う。


「私は一生ゼロさんについて行きます!

私はゼロさんの愛人ですから!」


ソフィアはこの発言にイラッとした。

ヒカリが言う。


「私もゼロのためにいるよ。

これからも面白そうだし」


他のものたちも異論はなかった。しかし疑問は

ひとつ残りエリーゼは指摘した。


「アスナが魔王になるのはゼロが死にかけて

魔力が戻るからと思うけど

なんでソフィは何ともなかったの?」


「そ、そうよ! 私はあなたと結婚してるのよ。

なんでみんなはあなたと道連れになるのに

妻の私がならないの?」


ソフィアも焦るように乗っかるがゼロが顔を

背け言う。


「ソフィアは数に入れてない…」


「え?」


ソフィアはショックになった。ゼロは説明する


「ソフィアのS、ジュリアのJこのふたつには

セラと影武者のジャンヌが入っている。

おそらくジャンヌも突然倒れ

フェルアでは一時騒ぎになっただろう」


ゼロの説明にショックを隠さずソフィアは

言う。


「な、なんで私は入ってないの?

どういうことなの?」


「ソフィア、君には生きてもらいたい。

君は俺が死んでも…」


「なんであんたがエリーたちを道連れにして

なんで私だけ!生きなきゃいけないのよ!

どうせだったら私も…ううっ…」


泣き出すソフィア。ゼロは慰めようとするが

振り払うソフィア。


「触らないで! 私なんてやっぱり

権力と体目的なんだ!

私なんて愛してないんだ!」


ソフィアはゼロから離れるように

逃げるように去っていった。


ゼロは呆れてた。そしてエリーゼたちに

睨まれた。


「な、なんだよ、みんな!」


「ゼロ! あんた女心がわかってないようね。

あんたの為に女王になったり

色々尽くしてるのに!」


「分からなくは無いよ、エリーゼ。

だが、俺にとっては彼女は

道具にしたくない…

俺は彼女を道具のようには…」


エリーゼとゼロが話す中リディアは言う。


「それって私たちは道具ってこと?」


ゼロは皆に睨まれていた。


一方ソフィアは外で丸太型のベンチに座っていた。

ウルスラが慰めに来た。


「勇者と喧嘩したのか? ソフィア」


「ウルスラ、あなたも聞いてたでしょう。

私は彼にとってはただの王様になるための

切符に過ぎないのよ」


「もし、勇者がそれだけだったら

ソフィアをこんなに大事にしないと思うぞ

ソフィアが好きだから一緒にいるんだ」


「でも…」


ウルスラの言葉に少し落ち着きを取り戻すが

契約というものが自分になく

なぜ友達のエリーゼを始め

契約をされてるのか

そういったことに納得しなかった。


ソフィアは歩いて豪邸に戻ろうとした。

そこでヒカリが現れて話しかける。


「ソフィア、あなたに話したいことあるのよ」


「話すこと?」


ソフィアとヒカリは別のベンチで座って話した。


「ソフィア、契約ってのは従者に着くものなよ

あなたは従者でなく妃としている。

だからあなたは数に入ってないわけ」


「でもヒカリ、私はその場合はあの人が死んでも

死なないってのはどういうこと?」


「それはあなたも私たちの主ってことに

なってるのよ」


「私が!? じゃあ私が死んだらあなたたちも死ぬの?」


「そこまでは分からないけど、あなたは契約の

対象外。でも婚約はしている。

だからあなたの思うようなゼロが見捨ててるって

ことは無いと思うよ」


ヒカリは疑問が残りつつあるが少し吹っ切れた。

しかし気になることがあった。


「そういえばアスナは? 彼女は一応奴隷よ?

奴隷なら契約として…」


「あいつは従者じゃないよ!」


ヒカリは表情を変え冷たく言い放つ。


「あいつはゼロが魔力を閉じ込めた奴隷なんだ。

従者ではないよ。

あなたも見たでしょう? 今回のあいつの

成れの果てを。

あいつはゼロが死にかけると能力が

自分に戻る。あの力でパズスから

あんたを助けることは出来たけど

でも、あいつは厄災なんだ。

今回のはメイドちゃんのナイフが死傷率の

高いナイフだからなお効果が現れたんだ!」


ソフィアはヒカリの言葉に思い出す。

村の時とパズスと最初戦った時

あの時はまだであったばかりで契約は

してなかった。しかし今回

ゼロが死にかけて、みんなも死んだ。

そしてアスナが魔王として力を取り戻しかけた

こと。

これらを考えゼロや、自分自身が死ぬことは

あってはならないとそう考えた。

ソフィアは話す。


「私は何回か死にかけたけどその時はまだ

彼と婚約してなかったからみんなに

影響なかったのかもね」


「そうだね、ソフィア。

あなたとゼロの命も大事だけど

アスナもそのうち見限った方がいいよ」


「そうね…私はどちらかと言うと…」


ソフィアの心配にヒカリは疑問に思う。

ソフィアはアスナが自分に気があるのではということを話す。ヒカリは呆れるように返した。


「それ、本気で言ってるの? なんで?」


「予感がするのよ。あの子きっと

私を狙ってるのよ」


ヒカリは半信半疑だったがこの話を真剣に

捉えた。


「もしかしたらパズスみたいにあなたの力を

狙ってるのかも。

あなたを取り込めば魔族のあの子は

パワーアップするし」


ソフィアはこのことには否定する。


「アスナは私に気はあっても

そんなことは絶対しないわ。

彼女は仲間よ!」


ソフィアのこの言葉にヒカリは話を聞きたくない

様子だった。


「まだそう思ってるのね。痛い目を見たのに

でもいずれわかるよ。彼女は私たちの仲間で

はない。いずれ倒す敵と」


ヒカリはその場を去っていった。

ソフィアはゼロの元へ来て謝った。


「ゼロ、ごめんなさい! 私焦って…」


「いいよ、いつもの事だから。

俺も悪かったよ説明してなかったし

でもいたくないなら…」


「いたくないなら?」


ゼロは言いかける。いたくないなら他の女王を

探すと。

しかしながらソフィアのことを考えて

言わなかった。ゼロは言う。


「ソフィ…最初はあれだけ俺のことを拒絶

してたのに本当にいいのか。俺なんかで」


「ゼロ…あなたは確かに色々と問題は

あるけどここまで来たのはあなたのことは

思ってたから

たとえ契約でなくても、私はずっとあなたの

そばにいるわ」


こうしてふたりはキスをして仲直りをした。


ソフィアはいつまでもゼロ、アスナ、エリーゼ

たちをいることを願っていた。

だが彼女のその思いとは逆に

現実は厳しいものとなっていく

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