次の目的地はゴルディア
ゴルディア。
金塊が沢山掘られたことにより
成金が多く住んでいる国であった。
金塊のおかげで多くのものが贅沢に
過ごしており、ライフラインも全て
国が払っており
人々はお金を沢山使い込んでいた。
今のゼロ達がこの国と関係を持つようになるのは
あるひとつの言葉がきっかけだった。
それは仲間のひとりキャロルによるもの。
「実家に帰る? 確か勘当されたんじゃ」
ソフィアはキャロルにこう疑問を問いかける。
キャロルは答える。
「ソフィアがフェルアの王女ジュリアと知り
フェルアの王室にも関係ある父が
突然言い出したのよ。
一国の王の関係者なら
出資しても構わないと。
ただその条件がゴルディアにある
家に帰って欲しいとの事」
「へぇー、キャロルの家ってゴルディアに
あるのね」
「もし条件を飲めば良い話と
ゼロに伝えてって言われて」
ゼロは少し怪しんだ。なんで今になってと。
ソフィアも同じく怪しんでいたが
話を承った。
「日は明日にするわ。それでいいわね」
「ええ、伝えとくわ」
キャロルは浮かない顔だった。
アスナは少し心配していた。
アスナはゼロに言う。
「ゼロ、あれは行きたくないって顔だ。
きっとなにか罠だろう」
「俺もそう思うが外交のために仕方ない。
それ次第では破談したっていい
キャロルも俺の仲間だ。こんなことで
みすみす帰らしてたまるか」
ソフィアはやめようか考えていたがゼロの言葉に
勇気づけられたことによってゴルディアへ行くことを決意する。
しかしながらソフィアは行く前にディアナに相談
することを提案する。
早速ディアナの元を訪れたゼロとソフィア。
既に話は聞いており、ディアナは前向きに
この話を捉えた。
「ゴルディアの王様、アブラスは
お母様の時代から反りが合わない
人です。そのためゴルディアとフェルア
は関わりがなかったのですが
貴方がもし今回のチャンスで
アブラスと話が出来れば
フェルアやソフィア王国に
資金的に有利になると思われます
頑張ってください。」
ディアナはソフィアを激励する。
それと別に話があるようだ。
「実はですね。私、えーと…」
ソフィアの耳元でディアナは言う。
すると思わずソフィアは大声で言う。
「妊娠!」
「耳元で囁いた意味ないから、そんな大声で
いわないでくださる?」
「あ、ごめんなさいお姉様。」
「ええ、なので今私のお腹には
子供がいます。名前は伝説の聖女の名前
マリアの名前をつけようと思ってます」
「お姉様、お身体にお気をつけて」
ソフィアはディアナの体調を心配しつつ
ディアナの元を去る。
ゼロは帰り道で言う。
「ソフィア、君が望んだことをひとつした。
それが今の答えだ 」
「? どゆこと?」
ソフィアはゼロの言ってることが分からなかった。
「ディアナに子供が出来たことだ。
俺と契約しているものは子供が産めない
ようになってる」
「えっ! どうして?」
ソフィアは驚く。ゼロは答えた。
「俺と契約するということは他の誰にも
渡すことは出来ない。
だから他の男と子供を作ることは
出来ない。そういう制約があるんだ」
「じゃあ、自由に恋愛はできないってこと?」
「できないわけでないが、そうなると
俺とは契約はできない。
お前が他人を巻き込みたくないって言葉
あれのひとつを叶えた。
お前の大事な姉、ディアナを俺の手から
離した。アイツにはアインがいる。
だからそれでいいだろう」
ソフィアはディアナと自分のことを思ってそうした
ことに納得は行く。だが、恋愛の不自由は
納得は行かなかった。
しかしながらソフィアは気になることがあった。
「てことはお姉様は死んだらゼロの心の中に
は入れないってこと」
「そうはなる。だが、あいつがアインでなく
俺のとこにいたいと願ったら
俺の心の中に入るかもしれないな。
あいつはアインを愛している。
そしてその次に愛してるのは君だよソフィア」
「えっ?」
「もし、誰かの心の中に住むのならディアナは
アインか君を選ぶだろう。俺はそう思った」
「そう…」
ソフィアは少しは安心した。
でも死ぬことはあってはならない。
寿命でならいい。でも、殺されたりするのは
イヤ。ソフィアはそう思っていた。
そしてゴルディアに出る支度をする
ゼロ、アスナ、ソフィア、そしてキャロル。
「キャロル?」
浮かない顔のキャロルを心配するソフィア。
「大丈夫よ、ソフィア。久しぶりに
行くのがちょっと怖いだけ」
「あなたにも怖いのがあるのね」
「それ、どういう意味?」
キャロルは強気で返す。ソフィアは安心する。
「キャロルそれがあなたよ。私にとっては
その強気なのがあなただからそれを忘れないで」
「あ、あんたに言われなくたって
わかってるわよ。」
キャロルは照れながら言う。
するとソフィアはあることに気づく
アスナが腕輪をしていた。
「アスナ、その腕輪は?」
「ああ、これは街に入れるために
ゼロがくれたブレスレットだ
これがあれば魔族の力を封印する代わりに
人間と同じと思われ街に入れるそうだ」
「へぇ」
ブレスレットに感心するソフィアだったが
ゼロに聞いた。
「ゼロ、今頃なんでこんなことするの?」
「それは…今後パズスみたいなやつが出てきた
とき面識のあるこいつに対応してもらい
たいからだよ」
ソフィアは怪しげな目でゼロの話を聞く
するとソフィアは気づく。
「ゼロ! あなたアスナと同じブレスレット
してるじゃない!」
怒るように指摘するソフィア。慌てて
ゼロは説明する。
「これは俺の中にいるキューラやウルフ
の分だよ。
別に好きでやってる訳じゃないよ」
「そんなこと言って、やっぱり私より
アスナの方と付き合いたいのね」
不機嫌になったソフィア。面倒くさそうに
するゼロだが思い切って言う。
「わかったよ。なんか買ってくりゃいいんだろ!」
ゼロは怒りながらフェルアの街にひとりでワープしていった。
アスナは言う。
「いいのかあれ?」
「いいのよ、あれで。
さぁまだ時間あるから準備しましょ 」
キャロルはこの光景を見て呆れながらも
ホッとしていた。
(この2人を見ると不安が消えていく。
でも、この光景ももう見れないのか)
一方フェルアにワープしたゼロ。
アクセサリーを買いに行くが、みんな高くて
買えない。
そんな中ローブをまとった行商人が
声をかけてくる。
ゼロは怪しむ。
「べ、別に怪しくないですよお兄さん。
もしかして恋人へのプレゼントですか?」
「そうだけどなんでわかったの?」
「そ、それは焦っている様子から
わかったことです。」
行商人はアクセサリとして指輪を出してきた。
「こちらは魔法でおまじないをかけてます
婚約指輪なんかにも丁度いいし
お値段もいいですよ」
ゼロは後でぼったくりにあうのか、
嘘を言って騙そうとしてるのかと
勘ぐったが不思議と指輪を気に入った。
ゼロはその時、あることに気づいて買うことにした
「わかった買うよ」
「ありがとうございます」
お金を払いゼロは行商人にお礼を言った。
「ありがとう、お姉さん。体に気をつけて!」
「えっ?」
ゼロはこう言い去っていった。
行商人の正体はソニアに変装したディアナだった。
「バレちゃったかしら。まぁいいわ」
戻ってきたゼロは早速ソフィアに話しかける。
「早かったわね。ちゃんと買って…」
指輪を見て、見とれるソフィア。
「安物だが、まだ婚約指輪をつけてなかった
だろ?
これで我慢してくれ」
「ありがとう…」
ソフィアは涙を流して喜んだ。早速指輪を
つけて機嫌を取り戻すソフィア。
こうして準備は整い、ゼロ達はゴルディアへ
ワープした。




