美味しい料理を作りたい
ソフィアは夢を見ていた。
そこは闇が多いところだった。そこでは血まみれで倒れてた友人たちの死体があった。
(ヨナ、ナタリア、つむぎ!)
歩くとエリーゼがリディアを抱え血まみれで
死んでいた。
「いやぁぁぁ!」
逃げようとするがそこにはヒカリとパティの
死体もあった。
怯えるソフィア。後ろを振り向くと
アスナが血まみれのゼロを抱えていた。
ソフィアは慌てて起きる。
悪夢ということに気づいたが、仲間の死骸が
ある恐ろしい夢を見た事に
ソフィアは身も毛もよだつ思いをしていた。
ソフィア国の元首になったジュリア女王こと
ソフィア。彼女は暫くはショートヘアーだったが
現在は村でゼロに会った時のロングヘアーに
戻っていた。
朝になって食事の時間になり、
ソフィアはあくびをしながら席に座り
エリーゼの作ったご飯を食べる。
ソフィアは話す。
「そういえばエリー…」
呼んだソフィアはエリーゼを見た途端
今朝の悪夢が蘇る。
「どうしたの?」
「い、いやなんでもない。じゃなくて、
実は提案があるのよ」
今朝の悪夢を振り払いエリーゼに提案する
ソフィア。
「あなただけに料理なんて負担がある。
だから上手いコックを雇いたいのよ」
するとエリーゼはソフィアを細い目で見る。
「それってあたしの料理がまずいってこと?」
「違う! 違う! そういうことじゃないのよ
コックの料理をみんなに覚えてもらって
美味しい料理を沢山作るのよ
後、最近人増えたし相変わらず修理中のこの家
もっと広くならないかしらね
いずれは島の真ん中にお城を
建てたいんだけども」
「そうね、たしかここの島を確か発展させるとか
噂で聞いたけども具体的にはどうするの?」
「お姉様のつてで人員を沢山ここに増やすけども
ゼロがこだわっててね。なるべく女性にしろと」
「はぁ? あいつどこまでハーレム
作ろうとしてるの?」
「私たちとしたら男の人もっとほしいんだけどね」
するとアスナが席に座る。ソフィアは少し警戒する。
「どうしたソフィ?」
「な、なんでもないわ。あなたも珍しいわね
ここに」
「ああ、久しぶりに奴隷としてでなく
仲間の一員として扱ってくれたからな」
エリーゼの作ったご飯を食べるアスナ。
するとゼロから集まるように言われる。
これからの振り当てを決めるようだ。
「とりあえず決めたのは、俺と、ヨナ、ナタリア、クイナ、つむぎ、オルガ、そしてアスナはウルマリアへ行く。あとのものは人員探しだ。
ディアナのつてで何人かには話を通したが
実際に行かないとダメみたいだな」
するとヒカリが言う。
「私も連れてって」
するとゼロが言う
「ダメだ。これ以上は連れてけない」
「なんでゼロ!そいつは!」
怒りを込めてアスナのことを言おうとするヒカリ。
しかしソフィアが止める。
「ヒカリ、ここはゼロに任せよう。なにか考えが
あるのよ」
ヒカリは仕方なく妥協した。
こうしてゼロたちはウルマリアへ向かうことにした。
その中、ソフィアとソニアに変装したディアナは
考えていた。
「まずは料理人ね。これはエリーゼに頼みましょう」
「私が?」
「そう、この中で一番料理のこと詳しいし」
ディアナがそう提案する。エリーゼは疑問に思う
「私なんかでいいの?」
「エリーがこれは適任と思うの。城の料理主任は
忙しいみたいだからその紹介で1人
いるんだけどその人がちょっと頑固というか」
エリーゼはソフィアの言葉に少し考えたが
行くことを決意した。
早速フェルア王都に向かったエリーゼ。
エリーゼはレストランを見つける。
美味しそうな匂いに誘われて入る。
「いらっしゃいませ」
ウェイトレスが元気よく挨拶する。
「えーと、このオムライスひとつ」
「かしこまりました」
オムライスが頼まれた。料理を作るのには少し時間がかかるようだ。
レシピの本を見てるエリーゼ。すると15分ぐらいたってオムライスが来た。
(どれどれ?)
するとエリーゼはあまりのうまさに感動した。
それは口の中でトロッと溶ける卵の感覚と
独自の味付けで食べたことないオムライスに感動した
すると赤髪のシェフが声をかける
「いかが? ここの料理」
エリーゼはシェフを見て気づく。そのシェフこそ
紹介にあったシェフ、ムギだった。
ムギは赤い髪が特徴で、短髪の大人びている
20代後半の女性だった。
エリーゼは答える
「ええ、美味しかったわ。
食べたことないってぐらい」
するとムギは笑顔で答える
「ありがとう。あなた初めて? 良かったら割引券
あげるからまた来てね」
エリーゼはムギから割引券を渡される。
その後エリーゼは閉店後再び店を訪れる。
「あなたはさっきの。もう店はしまったけど?」
「実は私あなたに会うために来たの」
「え?」
戸惑うムギはエリーゼの話を聞く。
「なるほど。あんたがジェフの言ってた新しい国を
作るための使いってわけね。
その話なら一度断ったわよ。ここの店を
手放したくないからって 」
するとエリーゼはお願いする。
「だったらこの料理私に教えてください
とても美味しかったので」
するとムギは機嫌悪そうに答える。
「この店の味は他のとこで真似されると困るのよね
いくらあんたでもこればかりは無理だよ
今日はすまないけどもう帰って」
するとエリーゼは渋々帰ることにした。
次の日店は繁盛していた。エリーゼはまた来た。
今度はリディアとセラ、リリアを連れてきた。
ムギは自ら出る。
「またあんたかい? いくら来たって
話には乗らないよ」
「そう思ったから今度はみんなに食べてもらおうと
友達連れてきたよ。私今日はスパゲティにする」
するとリディアが言う。
「オムライスってのたべないの?」
「昨日食べたから今日は違うものを食べたいの」
「じゃあ私オムライスにする」
リディアはオムライスにした。セラはパフェを頼んだ
エリーゼが突っ込む
「食べ物じゃなくていいの?」
「何言ってんのパフェも食べ物だよ」
「いや、ここで頼むかな」
その中リリアはドリアを頼んだ
ムギはオーダーを受けた。
(あの子、どうしても私の料理を食べさせたい
あまりにみんな連れてきたのね。
料理人としては嬉しいかな)
ムギが料理を作ってる中、リリアはメニューを見て
感心する。
「ここって普通のレストランに比べるとメニューが
多彩ね」
「でしょ。ムギがきたら食べ放題だから」
するとムギが自ら料理を出してこう言った。
「私のとこの店は無いメニューなど存在しない
というのが売りでしてね」
するとメニューを全てエリーゼたちに出す。
「味も自信あるし、メニューの多彩さも
ほかのレストランには負けたくは無い
もちろん他のとこに店を出すつもりはない
この王都にて唯一の味として
私は誇りを持ってるので。ごゆっくりどうぞ」
そういいムギは厨房に戻る。
セラが言う。
「なんかピリピリしてるね。難しいんじゃないの?」
「いや、大丈夫だと思うよ。私の勘だと
あの人、多分内心喜んでるはずだし」
そうすると美味しそうにご飯を食べるエリーゼたち。
ムギは彼女達の様子を見て喜んでいた。
その中、ウェイトレスが困っていた。
「おい、この店にはハエを入れてるのか?
どうなんだ! 応えろ!」
怒鳴る客。ウェイトレスは対応に困ってる。
「申し訳ありません。お客様お配りする際にも
確認しましたが虫などは」
「じゃあ俺が入れたと? この店はどうやら
しつけがなっていないようだ。
なんて店だ。」
エリーゼは騒動を止めようとする。しかしリリアが
止める。
「ここであなたが出ても帰って状況が悪く
なるわ」
「でも…」
するとムギが客の前に来る。
「お客様」
「お前が店長か? どうしつけてるんだ?」
怒鳴る客
するとムギは頭を下げる。
「申し訳ありませんでした。私たちの衛生管理が
なっておらず。お題はいりません。
本日は申し訳ありませんでした」
すると厚めの封筒をあげて、客を帰らした。
客はお金を払わなかった。
その後会計をするエリーゼ。エリーゼは聞く。
「あれ絶対後で虫入れてるわよ。
あんなの許すなんて」
「大丈夫だよ。あんたが気にすることじゃないよ
それよりもこれあげるよ」
封筒を差し出す、ムギ
「えっ? 私お金いらないよ」
「そんなわけないでしょ。後で見てみ
あと本当はお持ち帰りサビースしてないけど」
すると箱をあげるムギ。リディアが受け取る
「特製ケーキだよ。帰ったら感想ちょうだい」
エリーゼ達は喜んでいた。封筒の中身を見ると
手紙とオムライスのレシピが入っていた。
手紙には
「絶対他の人には教えちゃダメだよ」
と書いてあった。エリーゼは喜んだ
一方、お店ではムギは困っていた。
(あいつら店を乗っ取ろうとしてるやつらだ。
この嫌がらせのためにもこの店からは
離れられない)
一方クレーム客は電話をしていた。
「はい、ボス。あいつ脅しに乗ってまんまと
謝りましたよ。金もくれたし」
すると封筒を空けた男。男はいきなり爆発した。
「おい、どうした! どうした!」
電話が鳴り響くなか、男は死んでいた
店ではムギは微笑んでいた。
「あの男今頃、爆発で死んだだろう。
私のデスレシピで」
するとそこに1人男が来た。
「道で男が倒れていたがお前の仕業か。ムギ」
「ジェフ。来たのか」
「店を愛すものには友のように迎え、
店をけがすものには死を迎える。
恐ろしいシェフだな」
「あんたこそ、私を追い出そうとしてる訳?
あんな小娘やって」
「いや、本当は俺が行きたいが王族直属の
料理人が忙しくてな。お前を誘ったんだよ
店は維持して、彼女ちの料理人なれないか?」
ムギはジェフの言葉を聞いて少し心が動くが
変わらなかった
「今日来たヤツらみたいのが来るとやっかいだ
エリーゼにはレシピを渡しといた。
それで研究してもらえ」
するとムギはジェフを追い出すように出した。
「全く相変わらず素直じゃないな。元王族直属の
料理人が」
次の日、男が死んだニュースが新聞に載っていた
リディアが驚く
「この人昨日の?」
「そうね。きっとムギね」
エリーゼは確信する。
「え? あのお姉さんが?」
「あの人、結構容赦ないとこあるからね
それにしてもオムライスが難しい」
エリーゼはニュースよりもオムライスの作り方に
苦戦していた。
一方ムギの店にはソフィアが来ていた。
周りの客はソフィアがジュリア王女に似てるね
と話をしていた。
ソフィアは食事に集中できなかった。
そして食べてるのはサラダだった。
厨房ではソフィアを見て話をしていた。
「あれってジュリア王女かしら?」
「いや、違うでしょ。
こんなとこにいるわけが無いよ」
「お前ら、食っちゃべってないで早く料理つくれ」
ムギはほかのコックに命令する。
ムギはソフィアがエリーゼの仲間ということに気がついていた。
ソフィアはサラダを食べ終わった。するとムギから
自らヨーグルトゼリーの上に小さい
フルーツが乗ったようなデザートを出す。
「えっ? こんなの頼んでないわよ?」
「私からのサービスだよ。エリーゼのお友達さん」
「え? エリーゼ、私はなんのことだか」
焦るように嘘をつくソフィアだがバレバレだった。
ムギはソフィアに聞く
「あのオムライスつくれた?」
「いや、困ってたわよ」
「あーそうだよね。あの子がどれくらいのスキル
あるか考えずあげちゃったからね」
ムギとソフィアがこう話すと
ムギはソフィアを見てなにか企んでいた。
すると男二人組が入ってきた。
「この店の店主を出せ! いるのはわかってるんだ」
大きい声で小太りの男が怒鳴る。
ムギは名乗り出す。
「アタシだよ。客がいるんだ文句があるなら
外で聞くよ!」
「お前か! 俺の仲間を殺したのは?」
小太りの男の隣のグラサンをかけたチンピラの男が
ムギに顔を近づけ問う。
「なんのことだい?
アタシがあんたの仲間を殺したとでも言うのかい?」
「とぼけるなよ。俺の仲間が爆発したのは
お前とあったあとだ。不可思議な爆発だ。
絶対お前だ」
するとソフィアがしゃしゃり出る。
「あなたたち! ここはご飯食べるとこよ
そんなこと言うなら」
するとソフィアに何かがかすれる。
それは食器のナイフだった。
「女。余計なこと言うと次は脳天に…いてて!」
ムギはグラサンの男の腕をひねる。
「私の客に手を出すな。場合によっては
店から出禁ところか街からも消えて貰うぞ」
怖い形相で睨むムギ。男たちは逃げる。
ソフィアは言う。
「ありがとう。あの人たち一体何が目的で」
「この店を乗っ取ろうとする何者かがいる
その手下だろう。それよりも…」
ムギはソフィアの食べ残しのナスをフォークで刺し
ソフィアの口に入れる。
「ちゃんと残さず食べるんだよ! いいね」
「ふぁ、ふぁい」
食べながら返事をするソフィア。
その後感情を済ましソフィアは帰る。
ムギは店員たちと相談していた。
店員が言う。
「出張?」
「そう、さっきの王女似の女の子は
私の店の支店を自分の故郷に作ろうとしてる
みたい」
「支店っていいじゃないですか!」
「良くないよ。私の味はここだけの味なんだ
真似されてたまるか。
でも、料理のイロハを教えに行きたいやつが
いるんだが今度休日いいかい?」
「言いも何も、店長毎日働きすぎなんですよ。
店長の店は私たちの店でもあるので
もちろんですよ」
「ほんとかい? ありがとう」
ムギは喜んでいた。
一方どこかにて電話を受け取ってる男がいた。
「そうか、やはりあの店長の仕業か
店をどかないだけでなく、うちの社員殺しといて
なんとも思わないとは。
まぁいい、ある者に実行するよう頼んでる
お前たちはもう手をひけ」
男は何かを企んでいるようだった。
しばらくして、ムギは休みを取りソフィアたちの島に行くことにした。身支度したムギをエリーゼが迎えに
来る。
「なんであんたがここに?」
「ソフィアから聞いていたんだよ。
あんたが来ることを」
「ソフィアってあの水色のロングヘアーの子?
あの子には何も言ってないけど」
「そうかい? まぁ、とにかく私らの島に行くんで
しょ。案内するよ」
ムギはエリーゼに案内され島へ行った
ワープパッドというマンホールのような丸い土台を
使い島へワープした。
ムギは自然が多い島を見て唖然とする。
「こんな所に住んでるのかい? たまげたね」
「まぁね。あんたの為にわざわざキッチン用意してるからこっち来てよ」
エリーゼが案内したのはプレハブ小屋の中にキッチンが入ってる場所だった。
食材がある程度揃っており、
準備が出来てるようだった。
しかしムギは何かに引っかかっていた。
それはキッチンの設備が足りないこと
その様子をエリーザが気になっていた。
ムギは突然言い出す。
「これが調理場? 困難で料理を作るとは
舐めすぎてる」
するとムギは自分でキッチンを改装し始めた。
数時間後キッチンがリニューアルされた
「これでよし! さてまずはあんたの手並み拝見だ」
「はい…」
唖然としたエリーゼははいつものように
いつものメニューを作る。味見をするムギは
各メニューをそれぞれ味見する。
「悪くは無い。しかしこれでは店を開けない
やはり、修行が必要だ。
他に料理作れそうな人を集めて今からレクチャー
を始めよう。」
するとそこにソフィア、フィオナ、セラ、リディア
リリア、マリーが揃う。
「あなたもなにか作れるの? ソフィアさん」
「お菓子ぐらいなら…」
「お菓子ぐらい? お菓子だって立派な料理
それをぐらいという時点で甘くみている!
今からみんなで作るよ」
ソフィアたちは戸惑いつつ、料理のレクチャーに
参加する。
一方、ムギの店。ムギの店は何者かに襲撃されており
客と店員が血だらけで倒れていた。




