最後の女
ゼロはパティとマリーを連れてミスコンがあった町にやってきた。
ゼロは出禁になっていたが、王都での一件により
出禁が解除された。
ある酒場で3人は一人の女を待っていた。
その女性はマリーが連絡先を知っていた。
酒場のテーブルに座る3人。そこに一人の女性が
やってくる。
「騒動の時以来ね。2人とも」
「久しぶりねミドリ」
それは街の騒動の際に別れたミドリであった。
ミドリはテーブルの椅子に腰をかけた。
「それで話ってなんなの? 勇者さん」
「早速なのだが俺たちの仲間になってもらいたい」
するとミドリは不機嫌そうに返す
「いきなりすぎるわね。私が戦えそうな人と思って」
「俺はあんたの秘密を知っている。そして
その行いを俺らは評価している」
「仕方ないね。わかったわ言うわ」
するとミドリは身分証明書を見せる。
「知っての通り私はフリーの探偵よ。
あなたやジュリア王女を監視するため
色々付け回していたのよ。
まぁこないだの銃撃は想定外だったけど」
するとゼロ達は唖然となり、ゼロは言い返す
「待て、待て! そんな読者どころか作者が
追いつかないような展開いきなりぶっこむなよ
俺らが知ってるのは、ほらパティやってみて」
「え? ここでやるんですか?」
「いいから早く」
するとパティは立ち上がりポーズをつけながら
名乗る。
「愛と勇気の戦士その名も、グリーンキャット!」
ポーズを決めながらそういったパティだが
他の客が見ており恥ずかしかった。
黙ってすぐに座るパティ。ミドリは言う。
「なにそれ?」
「え? 違うの? あなたグリーンキャットじゃないの」
「そんなわけないでしょ。私が変態ヒーローな
わけ…」
ミドリはしまったとなったような感じだった。
ゼロはその後白い目で質問する
「何故変態ヒーローということを知っている?
と言うより自分で言うかそれ?」
「それはそんな恥ずかしいセリフ変態ヒーローが
言うセリフじゃん」
「確かそのヒーローうなじに大きなホクロが
あったような」
ゼロに指摘され慌ててうなじを手で隠すミドリ。
「なぜ、お前が隠す。てか俺そのグリーンキャット
会ったことないぞ」
「それは…うなじが見えるかもしれないじゃない」
「そもそもどんなやつか知らない俺がいうのも
なんだけど隠すんだったら予め隠しとけよ」
するとミドリが席から立って言い返す
「そんな見えるわけないだろう。フルアーマーの
ヒーローが」
「フルアーマー? 変態ヒーローじゃなかったのか」
ミドリは再びしまったとなる。黙って席に座り
こういう。
「少し人のいないとこに行こう…」
ミドリは勇者たちに人気のいない場所の
行きつけのバーを案内しそこに入った。
「ここぼったくりじゃないよな」
「心配するな勇者。ここは知り合いの店だ
内容も秘匿的だ」
するとミドリはブレスレットを見せる。
「これは我が家に伝わるブレスレットだ
これにより私は魔装具であるマジックアーマー
を装備しグリーンキャットになるわけだ」
「ほうほう、てっきりミスコンの副賞かと
思ったが違うんだね」
「ああ、副賞はそこの歌姫に渡したチケットだ
ソフィア…いやジュリア王女のことは
以前から知っていた。私はお前たちを
村から出た時点で尾行していたのだ。
王国の兵士に化けてな。
だが、他に狙う者がいて、まさか狙撃手
に襲われるとは」
ミドリがそう話す。マリーはその時のことを
思い出しテンションが下がる。
ミドリはゼロに聞く。
「あの子は元気か? ベルという青髪の娘は」
「ああ、いつも花に水やりしている」
「そうか」
安心しているミドリ。勇者が聞く
「そんなあんたに俺たちと共に来ないかと思ってる」
「なぜ私を?」
「あんたはパティやソフィを助けてくれた
俺はあんたを信頼している。」
ミドリは少し考えた。
「わかった。実は私もそろそろと思ったのだ」
「どうしてです?」
ミドリに聞くパティ。
「お前たちはアルファベットの頭文字が被らないように仲間を集めている。私とマリーのスペルが
被るから身を引いていたが、グリーンキャットなら被らない」
パティとマリーはそうだったのか!とおもう。
ゼロは少し黙り話す。
「そうかわかっていたのか俺が集めていた
法則を」
「でも、ソフィアとセラは被ってない?」
「ソフィアは別だよマリー。それに結果的にだが
彼女のジュリアという名前で法則には則っている」
「でも、なんでそんなこだわりを?」
「それは私から言うよ。パティ」
パティが疑問に思うと別の客が近寄る。
それはヒカリだった。
「なんでお前がここに!」
「んーと。浮気しないようにつけてきた」
「お前なぁ…」
ヒカリは椅子に座り説明する。
「私とゼロは村からでて魔王を倒しに行ったんですよ。
ただその時の私もゼロも弱くて仲間が必要だった。
魔王を倒せるのは勇者を含め26人の戦士だったわけ
それは選ばれし者で誰がなるか決まってるのよ」
するとマリーが返す。
「それって私たちがゼロと出会ったのは運命って
こと?」
「そうなるね。無意識に惹かれあって
出会ったんだよ」
するとパティは疑問に思う。
「待って、その仲間たちは今何してるの?
その人達と冒険すればいいじゃないですか」
ヒカリは深刻な顔をして言い返す。
「みんな死んじゃった」
パティとマリーは驚く。ヒカリが話し続ける。
「私を含めみんなゼロのために…」
「それ以上言うな!」
ゼロは言いかけたヒカリに対して怒りその場を去る
ミドリは追いかける。
パティとマリーは話の内容が気になり
マリーが聞いた。
「なんでみんな死んじゃったの?」
「冒険の途中で次々と」
「それってアスナさん…魔王がやったこと
なんですか」
「そう、だからあいつは許せないんだ。
それなのに私の好きなゼロと」
「今、私の好きなゼロって」
マリーはきになり聞く、ヒカリは照れる。
そこにパティが言う。
「だ、ダメですよ! ゼロさんと結婚するのは
私ですからね!」
「あ、そういうわけじゃないけど…
まぁ、ありがとう」
「えっ?」
パティは驚いた。
「いいんですか?」
「まぁ、私は最初からソフィにくっついって貰いたいって思ってたしこんなにあいつがみんなから愛されるのって嬉しいというか」
ヒカリがそう言ってる中マリーが聞く。
「幼じみってアンタ言ってたけどあいつってどんなやつなの?」
「村にいた時は真面目で人と話すのが苦手な感じ
だったかな」
「あいつが? 信じられない」
「それ分かります! 私は最初からそう思ってたのですよ 」
パティは確信した。
一方ゼロは酒場の外にいた。ミドリが引き止めて
話す。
「待て! いきなりなんで外へ出る?」
「あの話は聞きたくないんだ。俺のせいでみんな
死んだんだ」
「だとしてもだ。魔王が強かったのなら仕方ないのだろう。
教えてくれ、なぜ25人の仲間が必要なのか」
ゼロが話す。
「魔王を倒すには勇者と25人の乙女が必要なんだ
その乙女から力を貰いそして魔王を倒す力を得る」
こうゼロが話してる中酒場でヒカリも同じ話を
していた。
「勇者と一緒にいる限りはその乙女たちは身を
保証される。でも条件があるそれは
勇者と人生を死ぬまで過ごす。」
マリーとパティは驚愕する。マリーは早速言う
「ちょ、ちょっと待ってよ! それじゃ私たちは
あいつと一緒にずっといるってこと?」
「そう、私や前の仲間は皆その契約に乗っ取って彼と行動した」
するとパティが言う。
「わ、私は最初からそのつもりなんでいいんですよ! でも他の方がそれを聞いたらどうするか…」
そしてゼロもおなじ会話をミドリとしていた。
ミドリが言う
「なるほどそれがお前が魔王を倒せた理由か
パズスが単に強いだけかと思ったが
魔王を倒すために女の命を吸っていたと」
「言い方が酷くないか?」
「で、私もその1人というわけか」
「そうなるね。俺のタイプじゃないから別に
来なくていいよ」
「そうだな考えさせてもらうが、豪邸には行かせて
もらう」
「なんだよ。それ都合良くないか」
「お前がもしこのことをみなに伝えたらだ
お前は魔王を利用し、世界を牛耳ろうとしてるの
だろう。だが目の前にパズスという敵がいる
それで命を誰かが落とす覚悟ができるのか?
毎度奇跡的に助かるってわけでなかろう」
話が終わり、一同は酒場からでた。
そして豪邸に戻り広場にメンバーを集め
伝えた。
「みんなこれから引越しを行う。ウルスラの賛同も
得た。森に帰ってくることもだ。それとこの2人も
行く」
そこにはソニアと名乗ってるディアナ王女と
騎士サビエラがいた。
ソフィアが驚く。
「お姉様! サビエラ!」
「ジュリ…ソフィア私はあなたのために同行するわ」
「でも女王としてのお仕事は?」
「ウルスラさんのように自室にパッドを
用意しました。これでいつでも帰れます。
あ、悪用されないように使える人は限られてるので大丈夫よ。あとは影武者もいるし」
「でも、お姉様この先何があるか分からないん
ですよ。お姉様の命だって…」
「あなたもしかして私が勇者さんとると
思ってるの?」
「そ、それは無いです。うんないです」
「ふふっ」
ソフィアの反応に笑うソニア。ゼロはサビエラを見る
「お前は別に来なくていいよ」
「勘違いするな。私が来るのはソフィアさんと
女王陛下のためだ。お前とはいずれ決着をつける」
ゼロは少し笑っていた。
こうして引越しの準備はできていた。
家畜の牛や豚などをひとつに集め半壊した豪邸も
修復。
修復のためのドワーフも数人連れて土地ごと
引っ越すというワープを行うことにした
「と、その前に」
「何よ!ゼロ人が集中しようとしたのに」
「点呼を行う。全員いるかどうかの」
「それをしてなんの意味が?」
「出番の調整とかだ。全員広場に揃え」
こうしてゼロは今いる女性たちの名前と数を
把握することにした。
アスナ
ベル
キャロル
ディアナ(ソニア)
エリーゼ
フィオナ
ミドリ(グリーンキャット)
ヒカリ
イスルギ
ソフィア(ジュリア)
クイナ
リリア
マリー
ナタリア
オルガ
パティ
キューラ
リディア
セラ
つむぎ
ウルスラ
ビビ
ウルフ
サビエラ
ヨナ
そしてゼロ
あといるのは家畜の動物とビビの使い魔のドラゴ
である。
全員いることを確認し
ゼロたちはソフィ、ビビ、フィオナの魔力を合わせ
土地ごと新しい島へとワープしたのだった




