ウルスラの決意
豪邸に帰ったゼロたち。
しかし彼らにはまだやることがあった。
そしてなぜかソニアと名乗ってるディアナと
男性の格好をしてない、いつものサビエラが
豪邸に来ていた。
ゼロが言う。
「なんでお前たちいるの?」
「だからお前って言わないの。私は
もう女王になるのよ。
あなたたちがこの先後ろ盾なしじゃ困るでしょ
だから王国全体であなたを
バックアップすることにしました」
「そんな俺個人に何故そこまで」
「あなた魔王を倒したのでしょう。ジュリア…
いえソフィアを見つけてくれたこととは別に
この大陸全体を平和にして欲しいのよ」
ゼロはソニアの無茶ぶりに戸惑う。
「俺はただハーレムの生活をしつつ
女王と結婚するんだ。だからあんたと」
するとサーベルをゼロに突き立てたサビエラが言う。
「残念ながらディアナ女王陛下には既に
許嫁がいる。隣国ウルマリアの王子、アイン様だ」
「ウルマリア国ってあの治安が悪い」
「そうだ、そしてその王子アイン様は
民から熱い人望があるお方のようだ。
今の国王がかなり評判が悪く
いずれはあの男が王の座になるだろう。
ディアナ様がその方と結婚するのは
両国の平和維持の為である」
「お互いに戦争しないための人質ってことかね」
「お前!」
「サビエラ! そんなことよりもゼロ。
あなたここを黒龍の牙に狙われてますね。
そしたら私にいい考えがあります」
「それはなんだ?」
ソニアはあることを提案した。しかしこれは
エルフであるウルスラにとっては
かなり重要なことであった。
ウルスラを含め領土内の庭に皆を集めて言う。
「いいか、お前たちここは黒龍の牙に知らされた
なのでここの領土は捨てる」
するとベルが言う。
「それってここの牛さんたちはどうなるの?
お花や森の動物や木は?」
「それも全て豪邸とともに引越しする。
引越し場所は…」
「引越し場所は名も無き島です」
ソフィアが割り込むように発表する。
「我が国フェルア王国の持つ無人島のひとつに
引越しします。
その島は地図にもない秘匿性のある島です。
そこなら誰にもつけられません」
するとナタリアが質問する。
「それなんだけどさ。私実は体の中に発信機
があってさ。それでバレるのよね」
するとゼロが言う。
「ああ、あのちっちゃいやつか
あれなら電撃の時にショートしてるから
大丈夫だよ。寝てる間に体を触ってチェック
したけど何とも…」
するとナタリアがいつの間にかゼロに近づきいう。
「お前今なんて言った?」
「か、体を触りました」
ナタリアは恥じらいながらも殺意を持っていたが
刃を収めた。
「まぁ、べ、別にいいけど。私の発信機
よく見つけられたわね」
「ああ、もちろん中をほじくって…」
すると再びナタリアが刃を向ける。
「どこをほじくったんだ! 私のイメージを
下げるつもりか」
するとリディアとセラが噂していた。
「ほじくるって鼻?」
「そんなとこにあるわけないよ。きっとないぞー
とかだよ」
「えー、怖いなー。前のソフィアみたいに
おっぱいの中とかじゃないの」
ナタリアはもうこの話はやめた方がいいと
思った。そして元のいたとこに戻り座った。
ゼロが語る。
「話を戻すとその島を今後の拠点にする。
島といえどこの領土の何十倍もあるようだ
この国の面積とおなじとかそうでないとか
だが、ここはウルスラの領土だ。
ウルスラに許可を取りたい。この土地ごと
ワープするか 」
すると腕を組んでたっていたウルスラは答える。
「お前たちがどこへ行こうが私には
知ったことは無い。ただ私はここに残る」
「どうして?」
ベルがウルスラに言う。
ウルスラは答える。
「私は領土を貸すと言った。
しかしお前たちについて行く理由は無い。
例えそれがソフィーナの頼みとしても」
するとソニアはソフィーナという名前に引っかかる。
しかしここではあえて何も言わなかった。
ウルスラが話を続ける。
「お前たちが行きたいなら私は残る。
私はこの森を捨てる訳には行かないからな」
するとゼロは言う。
「わかった。ここは元々お前の領土だ
お前に返す。だが敵襲がきたらどうする
つもりだ?」
「私ひとりで守るつもりだ」
ウルスラの固い意思にゼロは止める気はなかった。
しかしベルはウルスラの身を案じていた。
ゼロはさらに話す。
「だけどもお前たちがどう思おうが
まだ俺にもやることがある。
これにはマリーとパティが同行する。」
するとアスナとソフィアが2人同時に言う。
「ちょっと! 私は?」
「な、なんだ2人同時に」
戸惑うゼロ。アスナは言う。
「最近私の出番がないそろそろ私の出番を」
続いてソフィアが言う。
「あの二人じゃ頼りないわ。私も連れてって」
戸惑うゼロはこう言う。
「お、お前たち連れていきたいが
アスナは街に入れないし、もし知ってるやついたら
やばいだろ。ソフィアは王女として顔を知られてるし」
「そんなことして2人にやらしいことをしないかしら? 」
ソフィアが不安そうそういうとパティが照れながら
言う。
「大丈夫です。ソフィアさん。もし何かあったら
私との間に子供が出来たら…その時は…」
するとソフィアは激しく怒ろうとするがエリーゼ
が止める。
マリーはこの後のことを不安に感じていた。
猫の威嚇のように激しくゼロたちを睨むソフィア。
だが彼らはやるべき事のために街へ向かった。
一方ウルスラは森の中に入り大樹を見て
思っていた。
(ソフィーナや勇者にとっての豪邸
それはここなんだ。私は…)
するとそこに誰かが来る。
「ここには来ては行けないはずだ」
振り向くウルスラ。そこにはソニアがいた。
「次期女王の女か。何しに来た。」
「ごめんなさい。実はあなたに見てもらいたい
ものがあるの」
ソニアはウルスラに手帳を見せる。
するとウルスラは驚く。それは日記だった。
ウルスラの絵が書いてある日記だった。
ソニアは言う。
「ソフィーナという名前で思い出したのよ。
あなたが私の妹をそう呼んだけど
ソフィーナは私のひいおばあちゃんの名前なのよ」
「そうか! ソフィーナはいたんだな!
今どこにいる?」
期待するウルスラにソニアは目を逸らし答える。
「ごめんなさい…数年前に老衰で亡くなったわ」
「そうなのか…ソフィーナはもうこの世に
居ないのか」
残念に思い落ち込むウルスラ。ウルスラは
日記を見ると涙が出ていた。
「ひいおばあちゃんはよくあなたの事を話されて
いたわ
自分が森に迷った時に助けてくれたエルフが
いるって。みんなは信じなかったけど
まさか私の妹と会ってたなんてね。
あなたは妹のことをソフィーナと言ってたけど
ひいおばあちゃんの若い頃の肖像画は
妹に似てたわ」
日記を読み終えたウルスラは日記をソニアに返す。
「ありがとう。今はひとりにしてくれ」
「わかったわ」
ソニアは森の中をでる。ウルスラは考えていた。
(私はやはり彼女たちについて行くべきか
だが、この森も捨てられない。)
するとそこにソフィアが現れる。
ソフィアはいつも来ている服とは違う服で
来ていた。
「どうした? ここには恐ろしい魔物も
いるのだぞ」
「ウルスラ、ここはあなたの森だから
あなたの思うようにすればいい。
ただ、ひとりで守ることは出来ない
あなたには私や仲間、そしてここの動物たちが
あなたを思ってることを忘れないで」
すると動物たちがウルスラの周りに集まってきた。
真ん中にはウルスラと仲のいいペガサスとユニコーン
がいた。
「みんな…」
「ここにいるみんなはいつでもあなたを待ってるわ
勇者さんが妙なものを用意してくれたし」
「それは一体?」
ソフィアに聞こうとするとソフィアはその場には
いなかった。しかしソフィアの声はした。
「あなたはひとりじゃないよ。私の愛した
エルフさん」
ウルスラはソフィアを探した。森に迷ってしまわないようにと。
しかしながら動物たちはこう心で訴えていた。
(娘は任せろ。あなたはあなたのやるべき事を
やってくれと)
ウルスラは動物や自分の森と離れたくはなかった
しかしソフィアを守りたい気持ちもあった。
彼女は動物たちに別れを告げて森を去った。
すると森の出入口にマンホールようなものが
置いてあった。ウルスラはそれに乗ったすると
豪邸の部屋の中にいた。そこでは着替え中の
ソフィアがいた。
「な、なんなの! え? どこから入ってきたの?
え?」
動揺するソフィア。するとウルスラは安心して
話しかける。
「良かった。森から無事帰れたのか」
「なんのこと? 私、森には入ってないわよ?」
「いや、確かにソフィアが私の森に来て…」
するとソフィアは一つ気になった。
「え? いま、私の事ソフィアって呼んだ?」
「そりゃそうだろう。君のことだから」
するとソフィアはウルスラを突然抱きしめる。
「な、なんだいきなり」
「ううん、なんでもない。なんか嬉しくて」
「よく分からないが森から無事でてこれたようだ
元気で何より。
ところでなぜ私はここにいるんだ?」
「多分そのパッドのせいよ」
ウルスラはマンホールのような台の上に立っていた。
するとソフィアはあることに気づく。
「あ、これってゼロの仕業ね。きっと私の部屋に
これを置いて私のとこに来るためね
こんなのどかしましょう。リビングに置いとこう」
するとソフィアはウルスラと一緒にパッドをリビングに移し替えたのであった。
ソフィアは名前をちゃんと呼んだことが嬉しかった
反面、森に自分がいたというのも気になっていた。
でもソフィアは元気そうなウルスラを見て安心していた。
ウルスラも内心自分はソフィアを守るために
ここにいると決意するのであった




