帰るべき場所
ノールは用済みと考えた女王ファルシオーネを殺害
しようとするがソフィアがかばい倒れてしまう。
ゼロは急いで駆けつけるがノールがソフィアの
体を奪う。
「返せ! ソフィアを!」
「この女は貴重な力だこやつを食べれば!」
するとノールは体の中にソフィアを吸収した。
一同は驚く。ソフィアの手をつかもうとするゼロだが
間に合わなかった。
するとノールはワープをし城の屋上に行った。
「くそ! あのジジィ、何者だ!」
「あの者は私に助言したものです。
私が女王としてこの国を平和にもたらすため」
悔しがるゼロに言う女王。
フィオナが聞く。
「それはどういうことなの? あの人に
魔女と吹き込まれたの?」
「私はあなたの魔法使いの才能を見て
恐ろしいと思った。この子供が
次期女王になると。ただ私にはディアナがいる。
無論私は当初からディアナを跡継ぎに
決めてました。そしてノールが私の従者に
なりアドバイスをしました。
魔女である彼女を殺せと
まさかノールが私を狙うなんて」
ゼロはノールがパズスやナタリアの所属していた
傭兵部隊の関係者ということに勘づく。
するとゼロは1人で城の屋上へいこうとする
ソニアが止める。
「待って! どこに行く気?」
「決まってるだろ? 城の屋上だ」
「あなたどうやって行くかわかるの?
ここはザールあなたも行きなさい」
「なぜ私がこいつと!」
「命令です。彼を援護してください」
ザールは不本意だがゼロとともに屋上へ行くことにした。
ただ屋根の上に行くのは普通には行けなかった。
そこでレフィーナがワープの魔法を使い
2人を転送した。
一方ソフィアを取り込んだノールはどんどん姿が
変わっていった。
老人の姿だったが徐々に若返っていった。
「素晴らしい! これが神秘の力を持つ
聖女がもつ力。 早速この城を我が手に」
「そうはさせるか!」
すると屋根の上にはノールの他にゼロとザールが
やってきた。
「お前たちか。今の私にはお前たちを倒すこと
ぐらい赤子の手をひねる ぐらい簡単なものだ」
「ソフィを取り込んだだけでそんなことが出来るのか? あとお前魔族なのに何故ここにこれた?」
「私が魔族? なぜそう思うのです?」
「だって、そんな取り込むとか
普通の人間にできないから」
ゼロの言葉に笑いながらノールは返す。
「私のこの力はパズス様から受け取ったものだ
私はあの方のおかげで魔族の力を使える
もっとも私は力が欲しいだけで魔族など
嫌いだがな」
するとノールはなにかに気づく。
それはザールだった。ザールは背後からノールをサーベルでつこうとする。
「素早いな。だが長年王家に仕えていたのだ
お前の動きなどわかるぞ、サビエラ」
ノールはザールの攻撃を交わし、ザールの腕を掴む
ザールは一瞬動揺する。
「私はサビエラではない。サビエラの兄だ」
「そうかな、剣さばきとかで分かるんだよね
確か女が生まれなかったから、親から
女として育てられた。だが、天才的な
才能でお前は剣士として優秀に育った」
「だったらどうというのだ。私にとっては
ジュリア様…いえソフィアさんを守ることが
使命なのだ。ソフィアさんを返してもらう」
ノールを蹴飛ばし、掴まれた腕を振り払う。
ザール。ゼロの傍に移動し彼と横に並んだ
「お前、やっぱりオカマだったのか」
「黙れ下衆な勇者め! 今はソフィアさんを
助けることが優先だ」
「そうだななら取っておきを出すか」
ゼロはノールに聞こえるようにそういった。
ノールが返す
「とっておき? なんだそれは?」
「こういうことだよ」
するとゼロはザールを後ろから思いっきり
サッカーボールのように蹴り、ザールを
ノールの元に吹っ飛ばした。
ザールはサーベルを持っており、
ノールに刺さっていた
ザールは自分を蹴り飛ばしたゼロを恨んでいた。
ノールは刺さったサーベルを抜き、怒った様子で
ゼロに言う。
「ふざけるなこのエセ勇者め、この私が
聖女の力を手に入れたこの私が!」
すると誰かの声がする
(私をここから出せ!)
「な、なんだ!」
それはソフィアの声だった。
するとノールの体内が青く発光した。
するとノールは爆発した。
爆風と共にソフィアが投げ出された。
「ソフィ! 」
ゼロは急いで投げ出されたソフィアを
キャッチしようとする。
するとゼロはザールに踏み台にされ
ソフィアは無事、姫抱っこでキャッチされた。
「ありがとう、あなたが助けてくれたのね
あの時の金髪の方」
「覚えてくれましたか」
ゼロは納得いかなかった。なんでおまえがと
すると爆風の中からノールが元の老人の姿に戻っていた。
「おのれ! だがまた取り込めば…」
するとノールの体はみるみる溶けていく。
「どういうことだこれは!」
「恐らくパズスが用済みと捉えたのか、
それともソフィの力にお前が耐えきれなかったのかのどっちかだろ」
「そ、そんな!」
すると溶けるノールはソフィアにしがみつく。
「な、何するの!」
ソフィアは振り払い、ノールは屋根から
落ちてしまった。
「え、私…」
「気にしないでください。彼のした事を考えれば
当然の報いだ。それよりも」
ソフィアにザールはこういい話を続ける。
「この後どうやって戻ろうか」
「あ、確かに。でも私ワープを使えば」
魔法を使おうとするソフィアだが気を失いそうになり
ザールが支える。
「無理なさらないで」
「ありがとう、サビエラ」
「え?」
「私が気づいてないと思った? 手当したの私よ
あなたが男の子だってこと知ってたんだから」
「ソフィアさん…私がなんであろうとあなたへの
忠誠心は変わりません」
「ありがとう」
ソフィアはそういい気を失う。
ソフィアを姫抱っこしたザールに変装したサビエラと
ゼロはフィオナのワープ魔法で場内に戻る。
するとそこにはファルシオーネがいた。
「ジュリア…私が悪かったわ。言い伝えなどで
あなたを困らして」
するとソフィアが目を覚ます。
「お義母さま、私は短い間だけど
この城にいれてよかったと思ってる。
でも、私には帰るべき場所がある。
私はゼロもお義母さまも嫌いになりどこへ行くか
分からなかった。それでも私のことを
思ってくれる誰かはいる。だから私は
これから帰ります豪邸に」
するとファルシオーネやディアナ、サビエラは
止めることは無かった。
ゼロ、ソフィア、フィオナは城を去り、
王都も去ることにした。
買い物を終えてゼロはソフィアに言う。
「お前、自分をまだ厄災と思ってるだろ
だから城から出ていった。
そして俺たちから離れたのもそれが理由だろう」
「そうね。でもこないだのパーティでわかったわ
みんな私がいなくなる方がもっと災いだって」
「そうよ、ソフィア。あなたのせいで周りが
迷惑かけると思ってはいけないわ。
みんな、何かあったらその時は助け合えば
いいのよ。それにここにいる人たちは
みんな、危険を承知のはずよ」
「お母様…」
ソフィアは涙目で感謝する。するとソフィアの助けた
紫の髪の娘が来た。
「あなたはあの時の」
「はい、ジュリア王女お礼が言いたくて」
「ありがとう。でも私はもう王女じゃないわ」
「あなたが王女でなくても私にとって
あなたは憧れです。これ私の家に伝わる
魔導書です。中身全部覚えたので
王女にあげます。どうかこの後の旅に役に
立ててください」
「ありがとう。えーと…」
「私の名前はティリアです。」
ティリアと名乗った娘はスラッとしたモデルのような体型の大人びた女性だった。
「ティリアね覚えておくわ」
ティリアに魔導書を渡されたソフィアは
会釈し、王都を去った。ティリアは手を振っていた




