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しゅうまつ世界

作者: やいおい

インスタントフィクションです。初めて描きました。インスタントフィクションは400文字程度の作品です。自由に妄想して読んでください。

 アラームの音が鳴る前に朝を迎える。私は脇机に置いてあるコップ一杯の水を一気に飲み干した。カーテンを開けると、外は一段と灰が積もっていた。

「仕事をしなくては」

いつものセリフを言い、干し肉と塩スープを飲み、身支度を10分で済ませて、いつもより3分早く家を出た。灰は舞った。

 私の仕事は「東京都仙台市」と書かれた看板に積もる灰を随時落としていく作業だ。私はこの仕事が退屈と感じたことがない。誰かがここに来た時場所がわからないようにする、大事な役目だと思っているからである。灰は落ちた。

 喉が乾いた。何時間か経っただろうかと思い辺りを見渡し、バス停で目が止まる。牛が地面に刺さっていた。黒色の毛色が石炭のように艶やかに光沢のある牛だ。

「今日って、日曜日だったよな…」

私は急いで銃を拾い上げ、緊張した手つきでそれをコッキングした。またか。鬼哭啾々たる気配が私の肩を叩いた。

「あぁ、はやく戻りたい」

灰は積もった。

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